虚淵玄(ニトロプラス)のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
Fate/zeroでもそうでしたが、虚淵さんの「他者の世界観での立ち回りの上手さ」はかなりのものだと思います。
ブラックラグーンといえばならず者達の繰り広げる裏社会の物語。
しかしながら、そこにも秩序は存在しており、その複雑さはかなりのもの。
それを把握しなければ、まず書く事は出来なかった筈。
また、広江さんとの価値観の相性も功を奏したのでしょうか。
ブラックラグーンを書くのにあたって、虚淵さんは適任だったと思います。
ただ、今回の登場人物の一人に、少々現実離れし過ぎたのが居た事が、ブラックラグーンの世界観に合わなかった気がします。
現実的とは言わないまでも、まだ有り得るレベルの現実感がブラックラグーンの良さだと思っていますので。
というワケで、点数的には4.5って所ですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ相変わらず、主人公の朱は、何の問題もなく色相も濁らず、綺麗なままだったのにもかかわらず、職場の人間関係では悩み続けている。
いや、そもそもにして色相をチェックして犯罪者予備軍を見つけ出す、とか、こんな世界は異常だろう……と思ったりもするのですが、まあそれはそれ。
さすが虚淵作品……としか言いようがないですね。
とはいえ、そのまっさらで直球な(ある意味空気読めないともいう)、朱が今まで出会ったこともないような心の闇を抱えた人と触れ合っていく……という感じの話です(大雑把)。
ここで「成長していく」と言い切れないあたりが、虚淵原作の恐ろしさですねー……。
このまま朱堕ちちゃうかもしれないですしね(不吉)。
そういうわけで、ちょっとだけ、宜野座さんの過去に触れ、狡噛さんの過去はほとんど暴かれたも同然で、その狡噛さんの過去につながる事件が起きている……という話でした。
なんというか……全盛期にはまってなくてよかったなあ……という感じはします(苦笑)
これ、全盛期にはまってて、こんな宜野座さん見せられたら、あらぬ方向に転がり落ちてた自信があるよ!(ぉぃ)
とてもよいです。
アニメの内容、綺麗にまとまってる感じがしますが、実はアニメ全部見れてないので、気だけかもしれません。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読む機会がありましたので。
前髪パッツンの女の子はどっかで見たことるような気がしていましたが、アニメだったらしいです。
さて、犯罪者の一歩手前の執行官と呼ばれるメンツが、犯罪者らしい思考と行動で実害のある犯罪者を裁き、監査官というものがそれを監視すると言う感じです。
設定と言うか、キャラの性格はありふれてます。
正義感が強く、人に優し言わば甘ちゃんな人が、甘くない世界に足を踏み入れ、挫折しそうになりながらも自分の信念をなんとか貫くことで結果、なぜか上手く行く感じのやつです。
登場キャラも濃いようで濃くないので、王道として読むならいいと思います。
先の展開はまだ、書かれてませんが。
ああ、どうせこの人てこの人は死ぬんでしょとか、信頼おいてそうだけど、展開の熱いとこで意見が食い違ってケンカになりそうとか想像できます。
裏切られることを期待して、続きを借ります。
購読を減らしてる身としては、そこまでです。 -
Posted by ブクログ
人気を博したアニメ作品、魔法少女まどかマギカやサイコパス、Fate ZEROなどの脚本家として有名な虚淵玄さんが作家として筆を取った本作。平成17年出版と少し古いものだが、それゆえに彼が表現したい世界観を昔からブレずに描き続けているのがよくわかる。つまり、暗い。
もう少し言葉を改めると、大団円のハッピーエンドなんかこの世に存在しないよ、だからそんなことは表現しないよ、という姿勢が私見ながら読み取れるのだ。まだ前編なのに。
ただ、それだけでは済まないのが虚淵さんの良いところで、絶対にこの主人公幸せにならないよなあ、ヒロインもさらに不幸になるんだろうなあ、と読ませておいて(まあ大体実際なるんだけど)不幸のどん底の彼らに一片の救いを与えるのがとてもうまい。しかも解釈が分かれるような非常に曖昧な救いをあえて投入することで、これは一応ハッピーエンドなのか、それともバッドエンドなのか、判断の余地をこちらに委ねてくれている。それが作品の奥行を生む。
本作もそのような展開を見せてくれるのではないか、とは思うのだが、あいにく後編がどこを探しても売ってない。出版社の方も品切れらしい。困った。 -
Posted by ブクログ
うむ。虚淵玄という人はまじめな人だなと。
ノベライズという仕事は、どこまで自分に制約をつけるか、自分との戦いみたいなもんがあると思う。なにも情報を付け加えないわけにはいかないが、あまり突拍子もないことはできない。キャラの特徴を殺さないようにしながら、うまく立ち回らせないといけない。そのうえ、オリジナル・ストーリーなんだから、事件の中でなにかしら意外な面も出てこないとつまんない。
そういう制約がある仕事を、きっちりこなしたなぁと。原作に出てくるキャラは期待を裏切らないように抑えめに。そのぶん、この小説にしか出てこないキャラはやりすぎなくらいこってりと。原作マンガの最新刊に出てくる情報と、このノベライズに出てくる情報に共通点があるので、わりとちゃんとコントロールしたんだろうなとも感じる。前半、くどすぎる言い回しが気になるが、後ろ半分はかなり慣れた。活字表現としてがんばった著者にはちょっと失礼ながら、これをプロットにしたマンガを読みたいなぁと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレアニメを見て、相当興味があったので読んでみた。
アニメ版は「サイコパス」ってタイトルなんですけど、コミックス版はこういうタイトルなんですね……という感じ。
実はアニメ、2話目まで見て脱落中なので、あんまり内容をきちんと知らずに先にコミックスに手を出しました。
そのうち、DVDにまで手を出したい所存ですが、なかなかそこまでは辿り着けないような気もしています。
というわけで、まず手軽に読めそうなコミックスから読んでみました。
何となく、DVDの二話目の雰囲気がこの話の仲にある感じなのかしらね……。
表紙は思い切り狡噛さなんだけど、話は完全に朱ちゃんが主人公。
朱ちゃんがシビュラシステムでの適性試験を受けて、就職先が振り分けられる……ということになった。
そんな彼女は、他に選ばれた人がまったくいなかった「監視官」という仕事を選ぶ。
選んだ仕事はこの国の平和の根幹の制度に関わる仕事。
朱はその中で、人類のすべての判断の中心となっている「シビュラシステム」によってものごとを判断されていたけれど、朱はそうじゃない判断で、被害者だった女性を救い出した。
この世界のルールでそれが正解だったのか間違いだったのかはわからないけれど、ちょっとした歪みを孕みながら、物語が成立している……。
まあ、この面子であればそれでしょうがないと思うし、その方が面白いと思うので、全然、何も問題ないんですが……。
絵にびっくりしました。
天野先生が原案だって聞いていたのですが、てっきりまったく別の絵で連載がなされているのだろうな……って思っていたんですが、大分あてが外れました。
この本、「天野先生が書きました」って言われても全く何の疑問も持たないくらい天野先生の絵だったように思うんだけど。
これって、この人の将来を考える上で、本当にいいのだろうか……?
って、読者としてのとっても些細な疑問を思いながら、読み続けてるんですけど。
とりあえず続きを楽しみに思える程度にはまだ朱の存在を許せそうです。
朱ちゃんの女子力は、「女子力!」ってほどの「女子力」じゃあまったくないけれど、女子力がないのに女子力で人を釣れてしまう系の女子力。
それが普通の女子力なら苛つかないはずの女子がイライラするから、なのでダメ……なはずでしたが。
そういう意味では、この話はいっぱつアウトなんですけど……。
物語の設定が絶対に面白いだろうと期待ができる状況なので、もうちょっと読み続けたいとは思っています。
これが面白くなかったら、こういうようなシステムを作って私がもっと面白い話を作ってあげるわ! と言いたくなるような設定は大好きです。