向坂くじらのレビュー一覧

  • 踊れ、愛より痛いほうへ

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     言葉の取り扱いが、丁寧だ。ただ、ストーリーとして、コミュニケーションがうまく行っていない状態が書かれているが、主人公のレジスタンスの方向が行き止まっているような感じを受けた。

     この物語の主人公は、幼い頃からバレエに情熱を注ぎ続けている少女アンノである。彼女は、幼少期の経験を通じて、才能と夢を追い求める一方で、独特の性質も持ち合わせている。

     それは、何か納得できない事柄に直面した際に、感情が「頭が割れる」と表現されるほどに激しく揺れ動くというものであった。それは、ある程度コントロールができた。アンノの感情はまるで破裂しそうな壊れやすいガラスのようであり、その繊細さと強さの両面を持ち合わ

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    2025年07月23日
  • いなくなくならなくならないで

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    自殺したはずの親友の朝日が現れ、一緒に暮らすようになった時子
    自分は大人になろうとしていたのに、自立しない朝日への愛憎入り混じり倒錯的
    時子も家族も巻き込まれるほどの朝日の魅力が伝わりきらず
    侵食されていくのを不快に思う一方で、昔のように互いのひとりになりたいと思ってしまう時子の心と行動の揺れが切ない

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    2025年07月13日
  • 踊れ、愛より痛いほうへ

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    バレエスクールに通う小学生のアンノ。大きくなるにつれて、生まれてこなかった妹のこと、両親との関係、ボーイフレンドの存在、そういった様々の事柄の中で自身を砕かれながら成長していく物語りだったと思います。私個人の琴線には触れない面もありましたが、上手い文章で主人公の様子が描ききられているように感じて好印象でした。星3つの評価としました。

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    2025年07月10日
  • いなくなくならなくならないで

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    共依存。
    の話かな?
    繊細な心の揺れを言語化しているのはすごい。前半の透明感はよかったけど、後半は変な家族と変な友達って感じでモヤっとした。

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    2025年07月07日
  • 踊れ、愛より痛いほうへ

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     怒りが頂点に達すると「割れる」アンノ。バレエの先生に親に、恋人に・・・。揺るがない自分を持つアンノは逞しく潔いが、反面生きづらさも感じる。「割れる」と踊る描写が印象的だ。再読しないと分からぬ部分がある。孤高の戦うバレリーナだな。

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    2025年06月25日
  • いなくなくならなくならないで

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    表紙のイラストもタイトルもよく分からんなぁ…?と思って読みはじめたんだけど、読み終わって本を閉じてもう一度見たらすごくよく分かってドキッとした。 好き。

    高校時代に死んだはずの親友、朝日からの突然の電話、4年半ぶりの再会。あの頃はたしかにかけがえのない親友だったのに…

    時が過ぎることによって変化していく関係性、相手に抱く複雑な感情が激しく描かれていた。好きなような嫌いなような憎いような居なくなってほしいような居てほしいような居させなくてはいけないような。読んでいてじわじわ苦しい。
    朝日は自分の一部だった、大切な存在だったのに、今の朝日は昔の朝日じゃないし今の自分も昔の自分じゃない。みんな歳

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    2025年05月21日
  • ことぱの観察

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    ことばを改めて定義する、というのは「みんなそう言ってる」「普通はこう」みたいな当たり前をとっぱらって、自分ごとにして深く考える営みだと感じ、他人がそれをしているのを覗かせてもらいたくて読んだ。

    くじらさんはもうなんにでも疑問があって深く深く考えていて、普段なんにも疑問をもたずスーッと生きている自分にとっては共感できるエピソードは少なかった。が、人はみんな共通のことばを使っていながら、そのことばの意味合いは人それぞれでズレがあるんだと改めて理解できた。肝に銘じたい。

    「つきあう」の定義には共感できた。

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    2025年04月28日
  • ことぱの観察

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    文章のリズムはそんなに合わなかったけど、例えの表現方法がすごく好き
    夫にイライラして嫌な面を見せてしまった時に『中トロとか特上の部分だけをあげたいのに』に対して『骨とかかまの部分も好きだよ』(意訳)とか、女性としてみられたいと社員として契約に則った扱われ方をしたいの表現とか
    すごい、腹落ち感がある

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    2025年04月06日
  • ことぱの観察

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    「言葉」に自分の定義をつけてみるという面白い発想。本書にあるのは、「友達、遊び、敬意、優しさ、忘れる、ときめき、愛する、寂しさ、わかる」など自分の頭に浮かぶ発想から「定義付け」してみると見事、友人、仲間との「ズレ」「思い違い」「勘違い」「思い込み」などがあることを発見する。特に「恋と愛」「好きになる」「片思い」など自分との感覚と感情のズレは気になるし、面白い発見をする。シンプルはいいが意味が通じなければ相手に伝わらない、分かり易い言葉を使う事への大切さは「言葉の定義」(認知バイアス)に大いに関係してくると思う。
    私流の定義は『「恋」は一人で思うもの、「恋愛」は2人で語るもの』と自分なりの定義を

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    2025年03月30日
  • いなくなくならなくならないで

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    もつれる友情関係、お互いはっきりとしたことを言わないから溜めに溜めて、残念な結果になるんだろうなぁ。嫌だなぁ、こんな友人関係。

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    2025年03月06日
  • いなくなくならなくならないで

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    死んだはずの親友が自分の元に戻り、その人間関係の歪み、息苦しさを描く。
    最初は幽霊みたいに「あの時の親友」が戻り、自分の心の穴が埋まっていく様な再会だったはずなのに。時が過ぎるにつれて、その幽霊のような神秘性が失われて、質量を持った人間になるにつれてその関係性も変わっていく。
    人間関係って素敵な面もあるけど、苦しい部分も確実にあって…その両面を実感させられる。

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    2025年02月08日
  • いなくなくならなくならないで

    匿名

    正直よくわからなかった。

    昔仲良かった友達も、解像度あげると他人に見えるような、自分自身ですらマジマジと見てると他人のような、そんなお話しでした。

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    2024年09月21日
  • いなくなくならなくならないで

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    表紙とタイトルに惹かれたт  ̫ т

    個人的に内容は結構難しく感じたのでもう一度読まないと深い部分までは理解出来ないかな〜、
    友達に対して大好きや大切だけで片付けれない感情は凄く共感出来る。恋愛感情は無いのに嫉妬はするし恋愛より複雑な位置なのかもしれないね、
    時折出てくる朝日と時子の交換日記に17歳の女の子特有の感情が綴られてて面白かった

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    2024年08月13日