向坂くじらのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
実家の庭に張ったテントでたてこもり生活をしている二十歳のアンノ。
母親に対してわりと一方的な確執を抱きつつも実家を離れることはしないあたりが、彼女の未熟さを粒立てていて面白い設定だなと思った。
アンノは、付き合っている明宏の祖母である"あーちゃん"の家に明宏と別れてからも出入りしていて、自分の本の置き場所としても利用させてもらっているが、やがてあーちゃんの半ば強制的な引っ越しや、自宅の庭を駐車場にするためのテント立ち退き問題などが起きて、不満と安寧の生活はやがて終わりを迎える。
俗に言う「キレる」に似た感情を「割れる」というオリジナルの表現にしたり、アンノという主人公の個性 -
Posted by ブクログ
タイトルの意味がわからないなと思いながら読んでいたけれど、中盤差し掛かって主人公時子の朝日に対する複雑な思いが描写されるようになってから、凄くスッと入ってきて納得がいった。
自分でも相手に何を求めていて、何を求められているのか、本当に相手が大切なのかすら、もはやお互いによくわからない2人。再会しない方が幸せだったかもしれない。でも再会してしまったからには、替えの効かない存在なんだろうな。
ちょっと共感した部分として、会わなくなった昔の友達と再会したとき、あくまで自分は「あの頃の」相手に会いたかったんだなぁと、別れた後に実感してしまうことがある。凄く申し訳なくて、勝手に相手に負い目を感じてしまう -
Posted by ブクログ
言葉の取り扱いが、丁寧だ。ただ、ストーリーとして、コミュニケーションがうまく行っていない状態が書かれているが、主人公のレジスタンスの方向が行き止まっているような感じを受けた。
この物語の主人公は、幼い頃からバレエに情熱を注ぎ続けている少女アンノである。彼女は、幼少期の経験を通じて、才能と夢を追い求める一方で、独特の性質も持ち合わせている。
それは、何か納得できない事柄に直面した際に、感情が「頭が割れる」と表現されるほどに激しく揺れ動くというものであった。それは、ある程度コントロールができた。アンノの感情はまるで破裂しそうな壊れやすいガラスのようであり、その繊細さと強さの両面を持ち合わ -
Posted by ブクログ
「言葉」に自分の定義をつけてみるという面白い発想。本書にあるのは、「友達、遊び、敬意、優しさ、忘れる、ときめき、愛する、寂しさ、わかる」など自分の頭に浮かぶ発想から「定義付け」してみると見事、友人、仲間との「ズレ」「思い違い」「勘違い」「思い込み」などがあることを発見する。特に「恋と愛」「好きになる」「片思い」など自分との感覚と感情のズレは気になるし、面白い発見をする。シンプルはいいが意味が通じなければ相手に伝わらない、分かり易い言葉を使う事への大切さは「言葉の定義」(認知バイアス)に大いに関係してくると思う。
私流の定義は『「恋」は一人で思うもの、「恋愛」は2人で語るもの』と自分なりの定義を