ことぱの観察

ことぱの観察

1,980円 (税込)

9pt

3.6

文芸の世界で最も注目を集める作家が挑んだ、言葉の定義をめぐるエッセイ集。

「好きになる」「さびしさ」「つきあう」――。日常で何気なく使っている言葉で私たちは、他人と「本当に」分かり合えているのだろうか。一つ一つの言葉が持つあいまいさや脆さを鋭く見抜き、記憶や経験、痛みや喜びの「手ざわり」からその意味を結び直す。他人や、自分自身や、そのあいだにある関係を観察した日々の、試行錯誤の記録。

【内容】
まえがき
1.「友だち」「遊びと定義」「敬意とあなどり」「やさしさ」「確認」「忘れる」「くさみ」
2.「好きになる」「恋」「ときめき」「性欲」「つきあう」「愛する」
3.あなた「友だち2」「めまいと怒り」「さびしさ」「寝る」「飲むとわかる」「乗る」「観察」

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ことぱの観察 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とても、よかった。
    こんな風に世界を見たり、咀嚼したり、受け止めたりする人がいるのかと。
    きっと感受性という言葉ではなまぬるい。
    くじらさんは自身のすべてを以て、実体のないもの、ミクロなもの、この世のありとあらゆるものと向き合っているんだろう。
    それは凡人の私からしたら感嘆すべきことなんだけど、それ

    0
    2025年08月29日

    Posted by ブクログ

    何気なく使っている言葉たち。でも人によってその言葉が持つ意味は違うのかもしれない。難しいなあ。
    「愛する」「ときめき」「確認」が好きだった。時間が経ってもう一度読み直したい。

    0
    2025年11月19日

    Posted by ブクログ


    著者は「さきさかくじら」さん。
    自身の考える言葉の定義を「ことぱ」と名付け、さまざまな「ことぱ」を観察する。言葉についてこんなに深く考えたことはないなぁ。「Pの魔力」はすごい。Pはかわいい。Pipiもかわいい!言葉を学ぶことと遊ぶことの双方が必要だ。

    0
    2025年06月22日

    Posted by ブクログ

    ことばを改めて定義する、というのは「みんなそう言ってる」「普通はこう」みたいな当たり前をとっぱらって、自分ごとにして深く考える営みだと感じ、他人がそれをしているのを覗かせてもらいたくて読んだ。

    くじらさんはもうなんにでも疑問があって深く深く考えていて、普段なんにも疑問をもたずスーッと生きている自分

    0
    2025年04月28日

    Posted by ブクログ

    文章のリズムはそんなに合わなかったけど、例えの表現方法がすごく好き
    夫にイライラして嫌な面を見せてしまった時に『中トロとか特上の部分だけをあげたいのに』に対して『骨とかかまの部分も好きだよ』(意訳)とか、女性としてみられたいと社員として契約に則った扱われ方をしたいの表現とか
    すごい、腹落ち感がある

    0
    2025年04月06日

    Posted by ブクログ

    「言葉」に自分の定義をつけてみるという面白い発想。本書にあるのは、「友達、遊び、敬意、優しさ、忘れる、ときめき、愛する、寂しさ、わかる」など自分の頭に浮かぶ発想から「定義付け」してみると見事、友人、仲間との「ズレ」「思い違い」「勘違い」「思い込み」などがあることを発見する。特に「恋と愛」「好きになる

    0
    2025年03月30日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何か一つの言葉を定義する、という設定で書かれたエッセイ集。「友だち」「遊び」「やさしさ」「恋」など、いろいろな言葉の定義を試みている。
    どの回も一つの言葉に真摯に向き合い、過去の経験に照らして熟考し、ああでもない、こうでもないと頭を悩ませている様子が面白い。それも辞書的な通り一遍の定義ではなく、著者

    0
    2025年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    よく使うけれど改めて定義するのは意外と難しい言葉を、丁寧に考えて定義していく遊びをしている本。

    「友だち」という言葉のハードルの高さ、という部分に共感して購入した。

    友だち、遊び、敬意、やさしさは、解釈が面白いと思って読み進められた。

    その後の恋愛関係の単語はあまり共感はなくて、「ときめき」は

    0
    2025年09月26日

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