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初小説にして芥川賞候補作となった『いなくなくならなくならないで』に続く、向坂くじらの小説第二弾! 幼い頃から納得できないことがあると「割れる」アンノは、愛に疑念を抱いていて――
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Posted by ブクログ
生きづらさと それを物ともせずに、貫く魅力を感じた。 彼女の周りも彼女の魅力に気がついている。 てすが やっぱり 私なら楽に生きたい。 そして彼女なりにこれからの生き様を 踊りで表現して欲しい
芥川賞候補作品 息を呑むような疾走感と 愛へのアンチテーゼ。 誰かを愛すこと、好きになることはすなわち、 その人以外の誰かを愛せないこと。 一見痛切な展開であり、期待を予見させたかと思えば、それは幻影でしかなく、本質は偏愛と過剰なまでの平等。 主人公目線で描かれるこの作品は、 その目まぐるし...続きを読むく変わる状況や内面をあまりにも繊細で高潔な文章、語彙で表現しており筆舌に尽くし難い。 にも関わらず、私はどこが生きづらい我々を客観的に見ているような気持ちに陥る。 終始偏屈とは一切感じないが、 その僅かな表現から滲み出る悲観は、近年極端に楽観を求められる世界にある種光を与えているのではないか。 そしてまた、一入の感情は余韻そのものでもある。 ある種の裏切りは我々をいつまでも楽しませてくれる。
面白い!!! 傍から見たら何してるのかわかんないアンナだけど、所々考え方に共感する場面もあったり。 踊りの描写は躍動感があって素敵だった
この一個前に読んだ本が面白すぎて危うく星を減らすところだったが、かなり面白かった。 というか、読めたタイミングも良かった、一気読みできたから。 読み終わって最初のページを読むと全然解釈違った。勘のいい人は最初から気づくのか?できて半信半疑か。
淡々とした穏やかな文章で痛みの輪郭をくっきり浮き立たせられるみたいな本だった。私は彼女の踊りを見たことがないけど、彼女の踊りを知っているような気がした。 【読んだ目的・理由】芥川賞の候補作が読みたかったから 【入手経路】買った 【詳細評価】☆4.2 【一番好きな表現】流線形の犬のように走る体を、か...続きを読むぎりない遅さへと引き延ばすことが、そのときアンノの踊ることだった。(本文から引用)
主人公が幼い頃はまだ大丈夫でも、成長するにつれてはみ出し、いられる場所が少なくなり、行き場を失う様子は悲しい。 気持ちがたかぶり、自分が割れてしまう感覚。おさえようにも、どんどんと中身があふれ出す感じが伝わって苦しくなった。 詩的で繊細な文章が良い。
矛盾の上に成り立つ営みに私は折り合いが付けられず頭が割れそうになる。瞬間の中に特有なモノが見えるからと言って先回り出来るような便利なモノじゃない。 ここではないどこかへ行きたい。往きたい。愛より痛いほうへ。 主演は當真あみさんがお似合いだと思う。
「アンノがはじめて割れたのも、アケミバレエスクールでのことだった。」p4 芥川賞候補作。 「割れる」という感覚を共有できるかどうかどうかがキモなのかもしれない。 傍目には、キレる、とか、怒る、とかになるんだろう。 自分が理解されなかった、相手が理解できなかった、怒りや悲しみ、衝撃が、ないまぜにな...続きを読むって、言語化の難しい感情があふれでてくることなのだろうか。 子供の頃の、まだ感情も、言語もコントロールができなかったころのなまなましさを思い出す。(今でもできてないけれど。) 愛(のようなもの)というのは、絶望的にすれ違うし、取り違うし、勘違いするしで、やっかいだな。
怒りとも悲しみともまた違う感覚を「割れる」と呼んだ幼い頃の主人公アンノ。愛と暴力が結びついてしまった結果、痛みを求めることで結局は愛や命に向き合おうとしているように見え、その葛藤する彼女の姿には真っ直ぐで力漲るものがありました。 独特な表現センス漂う文章は難解だけど感覚的に訴えかけてくるものがあり...続きを読む、読み終わった時にはそれが言葉で表せず、またすぐに読み返しやっと書いた感想です笑。 〈心に残った言葉〉 "自分はひとりで生きていかれると思ってるんでしょ。傲慢といいますそういうことを"
芥川賞候補であったので興味が湧き読んだ 『割れる』という表現が怒り・悲しみ・泣くではない微妙な感情 家族愛や恋愛などが苦手なのだろう バレエのように、しなやかにバランスが取れていたら どんなに楽しい青春を過ごせた事だろう
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