向坂くじらのレビュー一覧

  • いなくなくならなくならないで

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    時子→朝日への煮え切らない心理描写がタイトルとリンクしてるところは好き。ただ全て時子目線で語られるために、他の登場人物の芯には絶対に届かない、わからないところにもやもやした。

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    2025年11月05日
  • 踊れ、愛より痛いほうへ

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    淡々とした穏やかな文章で痛みの輪郭をくっきり浮き立たせられるみたいな本だった。私は彼女の踊りを見たことがないけど、彼女の踊りを知っているような気がした。

    【読んだ目的・理由】芥川賞の候補作が読みたかったから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.2
    【一番好きな表現】流線形の犬のように走る体を、かぎりない遅さへと引き延ばすことが、そのときアンノの踊ることだった。(本文から引用)

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    2025年11月03日
  • いなくなくならなくならないで

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    ネタバレ

    うおおおおお!
    2人のままならない女の喧嘩よすぎる! あち〜
    大きな虚を埋められるのはたった1人ってワケ!

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    2025年10月29日
  • 踊れ、愛より痛いほうへ

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    主人公が幼い頃はまだ大丈夫でも、成長するにつれてはみ出し、いられる場所が少なくなり、行き場を失う様子は悲しい。
    気持ちがたかぶり、自分が割れてしまう感覚。おさえようにも、どんどんと中身があふれ出す感じが伝わって苦しくなった。
    詩的で繊細な文章が良い。

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    2025年10月18日
  • ことぱの観察

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    ネタバレ

    何か一つの言葉を定義する、という設定で書かれたエッセイ集。「友だち」「遊び」「やさしさ」「恋」など、いろいろな言葉の定義を試みている。
    どの回も一つの言葉に真摯に向き合い、過去の経験に照らして熟考し、ああでもない、こうでもないと頭を悩ませている様子が面白い。それも辞書的な通り一遍の定義ではなく、著者の人生、生き方から導き出された生きた定義だからこそ面白いのだ。

    「言葉がわたしの中である意味をむすぶとき、そこにはわたしの記憶や、経験や、痛みや喜びの手ざわりが、どうしょうもなくまとわりつく」

    その「言葉にまとわりつく形のないもの」をこそわたしたちは交換したいのではないか、という著者の言葉がすご

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    2025年10月04日
  • 踊れ、愛より痛いほうへ

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    矛盾の上に成り立つ営みに私は折り合いが付けられず頭が割れそうになる。瞬間の中に特有なモノが見えるからと言って先回り出来るような便利なモノじゃない。
    ここではないどこかへ行きたい。往きたい。愛より痛いほうへ。

    主演は當真あみさんがお似合いだと思う。

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    2025年09月10日
  • 踊れ、愛より痛いほうへ

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    「アンノがはじめて割れたのも、アケミバレエスクールでのことだった。」p4

    芥川賞候補作。

    「割れる」という感覚を共有できるかどうかどうかがキモなのかもしれない。
    傍目には、キレる、とか、怒る、とかになるんだろう。
    自分が理解されなかった、相手が理解できなかった、怒りや悲しみ、衝撃が、ないまぜになって、言語化の難しい感情があふれでてくることなのだろうか。
    子供の頃の、まだ感情も、言語もコントロールができなかったころのなまなましさを思い出す。(今でもできてないけれど。)

    愛(のようなもの)というのは、絶望的にすれ違うし、取り違うし、勘違いするしで、やっかいだな。









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    2025年09月10日
  • 踊れ、愛より痛いほうへ

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    怒りとも悲しみともまた違う感覚を「割れる」と呼んだ幼い頃の主人公アンノ。愛と暴力が結びついてしまった結果、痛みを求めることで結局は愛や命に向き合おうとしているように見え、その葛藤する彼女の姿には真っ直ぐで力漲るものがありました。

    独特な表現センス漂う文章は難解だけど感覚的に訴えかけてくるものがあり、読み終わった時にはそれが言葉で表せず、またすぐに読み返しやっと書いた感想です笑。

    〈心に残った言葉〉
    "自分はひとりで生きていかれると思ってるんでしょ。傲慢といいますそういうことを"

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    2025年08月25日
  • 踊れ、愛より痛いほうへ

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    芥川賞候補であったので興味が湧き読んだ
    『割れる』という表現が怒り・悲しみ・泣くではない微妙な感情
    家族愛や恋愛などが苦手なのだろう
    バレエのように、しなやかにバランスが取れていたら
    どんなに楽しい青春を過ごせた事だろう

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    2025年08月24日
  • 踊れ、愛より痛いほうへ

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    思春期の女の子を持つ母親にすごく刺さる著者。愛されているからこそ、愛されたくない、と願う子ども心を上手く小説として表現しています。

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    2025年08月04日
  • 踊れ、愛より痛いほうへ

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    結構面白かっただけに評価が低いことに驚き。
    主人公のアンノが精神的に立ち行きがいかなくなった時の「頭が割れる」という表現がとても好きです。

    家族や恋人が自分に向ける愛ってなんだろう?ということに向き合った話だと思う。

    どうしても納得がいかない出来事や許せないことがあった時、大人になっていつのまにか精神的に対処できるようになったつもりでいたけど、いつから対処できるようになったのかと考えてしまった。
    本谷有希子の小説を思い出した。

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    2025年07月25日
  • 踊れ、愛より痛いほうへ

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    いわゆる『育てにくい子』を愛情という名で思い通りにしようと母親がいろんなことを押し付けて、お互いに辛い方向に向かっていくことになる怖さというか、生きづらさ、やるせなさが満ちている本だと感じた。
    『あなたのため』という愛はほんと怖い

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    2025年07月20日
  • 踊れ、愛より痛いほうへ

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    愛も家族も信じられないために、自分のせいで愛を与えられずに生まれてこなかった妹の生まれてこなかったそれをアンノは生きている中でなぞっているように思えて読んでいてとても苦しかった。彼女にとっては庭に広げたテントもあーちゃんの家も眠るのに大切な子宮だったのではないだろうか。ならば唯一おなじ存在だと思っていたあーちゃんのちょっとずつの本当を内包した裏切り(というにはあまりにも無責任な期待や決め付けではあるのだけれど)の後に見ることになる解体された家の瓦礫の山に搔爬された命の影を見たんじゃないだろうか。眠る場所は奪われ、しかし体は各部位末端まではっきりと感覚を伴い生きている。この先、どうやって彼女は生

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    2025年07月14日
  • ことぱの観察

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    著者は「さきさかくじら」さん。
    自身の考える言葉の定義を「ことぱ」と名付け、さまざまな「ことぱ」を観察する。言葉についてこんなに深く考えたことはないなぁ。「Pの魔力」はすごい。Pはかわいい。Pipiもかわいい!言葉を学ぶことと遊ぶことの双方が必要だ。

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    2025年06月22日
  • 群れから逸れて生きるための自学自習法

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    “勉強の方法がわかっていること、それによって得られた知識があることは、自分の属している集団を冷静に見つめ、また知らない世界に対してひらかれていられる力を、あなたにくれるはずだ。あなたに勉強をしてほしいのは、あなたが近くて小さな関係性に依存させられたり、自分の異質さを怖がったりしなくてすむためでもある。”(p.135)

    “自分のやるべきことを持っていて、かつあなたのやるべきことを尊重してくれ、話したあとにも必ずひとりに戻らせてくれるような相手がいるのなら、それは本当に貴重なことだ。”(p.137)


    “学ぼうとするときには、「わたしはAだと思う」という重たい装飾を外して、「Aである」と言い切

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    2025年05月28日
  • 群れから逸れて生きるための自学自習法

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    「勉強しろ」と言われ、やらないといけないとは思うけど、そもそもなんで勉強しないといけないの?と思ってしまう中高生にピッタリの本。
    第1部では、学ぶとは?というところから、勉強というものを理論的に噛み砕いていく。そして、第2部では各教科の勉強方法が具体的に書かれている。
    個人的にはコラムが一番面白かった。学生時代に誰もが抱くような素朴な疑問に答えるような形で書かれていて、「なるほど」と思いながら読んだ。
    実際、子どもに聞かれた時に返答に困ったものもあったので、机の上にさりげなく置いておこうと思う。読んでくれるかな…

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    2026年05月24日
  • いなくなくならなくならないで

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    ・面白かった〜。
    ・設定の奇抜さの割に、話自体はそれ程大きな事件は起きない。
    ・それだけにラストの爆発からの、改めて作品のタイトルに戻った時のカタルシスよ。
    ・こんな言い方全然似合わないし、意図もしていないとは思うのだけど、カッコいいじゃん、と思っちゃった。

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    2026年05月06日
  • いなくなくならなくならないで

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    亡くなったはずの親友が突然帰ってくる話。目の前にいるのは本当に会いたかった親友なのかどうか。主人公の気持ちに共感できる作品でした。

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    2026年05月02日
  • いなくなくならなくならないで

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    何かで米津玄師のオススメ本とみて興味を持って読んでみた。一気に、あっという間に読んだが私にとっては終始文体が読みづらく感じ、内容もわかるようでわからないようでありふれているようでありふれていないような…まぁ、その矛盾で、不確かな感じが、現代人ぽさとも言えるかもと…

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    2026年04月26日
  • 群れから逸れて生きるための自学自習法

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    この本は、主に中学生に向けた「自学自習のための参考書・問題集リスト」を作り、ウェブ上に公開したところから始まったとのこと。「それが必要だと気づかせてくれたのは、教室や学習支援でお手伝いをしているフリースクールで出会った、学校に行かないことを選んだ小中学生のみなさんでした。みなさんが学校という場を離れてなお勉強を始めようとする姿は、大げさでなく、人間にあって最も美しい姿だと思いました。その感動がこの本の根源にあります。」

    大人向けの本だと思って読んでみたわたしには「勉強の仕方」などまったく的外れの内容だったけど、「はじめに」の文章、「一見、勉強をしないでいることのほうが、誰かの言いなりにならな

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    2026年04月24日