向坂くじらのレビュー一覧
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ネタバレ何か一つの言葉を定義する、という設定で書かれたエッセイ集。「友だち」「遊び」「やさしさ」「恋」など、いろいろな言葉の定義を試みている。
どの回も一つの言葉に真摯に向き合い、過去の経験に照らして熟考し、ああでもない、こうでもないと頭を悩ませている様子が面白い。それも辞書的な通り一遍の定義ではなく、著者の人生、生き方から導き出された生きた定義だからこそ面白いのだ。
「言葉がわたしの中である意味をむすぶとき、そこにはわたしの記憶や、経験や、痛みや喜びの手ざわりが、どうしょうもなくまとわりつく」
その「言葉にまとわりつく形のないもの」をこそわたしたちは交換したいのではないか、という著者の言葉がすご -
Posted by ブクログ
「アンノがはじめて割れたのも、アケミバレエスクールでのことだった。」p4
芥川賞候補作。
「割れる」という感覚を共有できるかどうかどうかがキモなのかもしれない。
傍目には、キレる、とか、怒る、とかになるんだろう。
自分が理解されなかった、相手が理解できなかった、怒りや悲しみ、衝撃が、ないまぜになって、言語化の難しい感情があふれでてくることなのだろうか。
子供の頃の、まだ感情も、言語もコントロールができなかったころのなまなましさを思い出す。(今でもできてないけれど。)
愛(のようなもの)というのは、絶望的にすれ違うし、取り違うし、勘違いするしで、やっかいだな。
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Posted by ブクログ
“勉強の方法がわかっていること、それによって得られた知識があることは、自分の属している集団を冷静に見つめ、また知らない世界に対してひらかれていられる力を、あなたにくれるはずだ。あなたに勉強をしてほしいのは、あなたが近くて小さな関係性に依存させられたり、自分の異質さを怖がったりしなくてすむためでもある。”(p.135)
“自分のやるべきことを持っていて、かつあなたのやるべきことを尊重してくれ、話したあとにも必ずひとりに戻らせてくれるような相手がいるのなら、それは本当に貴重なことだ。”(p.137)
“学ぼうとするときには、「わたしはAだと思う」という重たい装飾を外して、「Aである」と言い切 -
Posted by ブクログ
ネタバレ米津玄師さんやなとりさんが読んでいると聞いて、感受性豊かなアーティストが読んでいるのはどんな本が気になって読みました。
時子の気持ちが分かってしまったから苦しかったです。離れたいと思っていても本当に離れるようなことを考えると愛おしくなったり。結局は依存と執着なのかな。
記憶の中の会えないであろう人が思い出と共に美化されてその記憶の中で人格を確立させていたからこそ、いざ目の前に現れると「あれ?なんか違うぞ」の現象あるあるだ。
今回の場合亡くなったと思っていた朝日が突然姿を表したことにより、記憶の中で美化されていたのかなとも思いました。
朝日はこれからどうなってしまうのか、最後の終わり方がお