巽孝之のレビュー一覧

  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

    Posted by ブクログ

    探偵小説の元祖たるデュパンものをちゃんと読もうと思って。むかーし簡易版で読んでいるので犯人などは知っていますが、やっぱりちゃんと読むと違いますね。現代感覚とは違った当時の社会の雰囲気とかが感じられます。

    『モルグ街の殺人』
    文学初の名探偵と言われるオーギュスト・デュパンの物語、のつもりで読み始めたら冒頭は論文でした・笑

    語り手は、経済的に困窮する元名門出身のデュパンと知り合う。デュパンの読書量、鮮やかな想像力、そして趣味の一致から親交を結び、パリで同居することになった。
    ある日デュパンは語り手の考えをズバリ読み取った。そして推理過程を説明する。デュパンは語り手の行動や表情を見て、語り手の思

    0
    2025年08月09日
  • ユリイカ 2015年3月臨時増刊号 総特集 150年目の『不思議の国のアリス』

    Posted by ブクログ

    理想化された「少女」としてのアリス。
    ロリータ・ファッションなど、少女主体のガーリー・カルチャーにも派生。

    ディズニーアニメ、実写映画、演劇など、さまざまな翻案(アダプテーション)にも言及。

    英国文学、児童文学、言葉遊び、ナンセンス、数学者で論理学者のドジソン教授、当時の写真技術、鉛中毒の帽子屋……などなど、様々な角度から論じられる「アリス」の魅力について。

    表紙イラストはヒグチユウコ。

    0
    2024年11月02日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

    Posted by ブクログ

    暗い作品すぎて捨てるか迷った。
    個人的に動物虐待が許せなすぎていい小説かどうか判断するどころではなくなってしまうため、前半は不快感が拭えなかった。
    後半想像力が掻き立てられる文章に圧倒されやむなく保存。

    0
    2024年10月20日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

    Posted by ブクログ

    硝子の塔の殺人を読み終わった時に、元々ホームズやポアロといった古典海外ミステリ好きを自負しているが、最古のミステリは読んでいないことに気づき本作を読み始めた。
    ネタバレはミステリにおいて禁忌であるので、最古といえどそこは守らせていただく。
    短編集なので、一つ一つはすぐに読めてしまう。
    この本の顔である、モルグ街の殺人について触れるとすると、残虐な殺人の犯人が余りに意外過ぎて「嘘やろ??」と声が出てしまった。
    また、黄金虫についてはホームズシリーズの踊る人形を先に読んでいたので、黄金虫が起源になっていたのか!と驚かされた。
    今日に至るまで、後世に多大な影響を与え、推理小説を確立したポーに最大の敬

    0
    2022年04月07日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    もっと堅い話かと思っていたけどそんなことはなかった。おもしろかった!
    某作品のtwentyは誤植…? やってみたらfortyだったのだけれど……

    0
    2015年08月07日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    The Murders in the Rue Morgue(1841年、米)、
    The Gold-Bug(1843年、米)。
    ミステリの開祖エドガー・アラン・ポーの短編集。

    ポーといえば『黒猫』『アッシャー家の崩壊』などの不条理で不気味な怪奇小説も有名だが、『モルグ街の殺人』『黄金虫』などの推理小説では、別人のようにロジカルで理知的な側面をみせてくれる。なかでも『モルグ街の殺人』は史上初の推理小説として有名である。あまりに頭が良すぎて変人の域に達している名探偵、語り手となる探偵の友人、ペダンティックな世界観など、ミステリのお約束である「型」の殆どが、この時点で既に完成しているのが興味深い。

    0
    2014年04月21日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

    Posted by ブクログ

    昔の本だから多少古さを感じたけれど、文学作品として残すべき本。ちょっと怖い感じはあったかも。
    ポーの作品で初めて読みました。

    0
    2025年07月10日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

    Posted by ブクログ

    ポーの作品はあまりこれまで読んだことがなく、ホラーのイメージが強かったけど、まさかこういう(今となっては)ドストレートなミステリを描いていたとは知りませんでした。でも薄っぺらすぎず、程よく重厚で哲学的で詩的で。楽しめました。

    0
    2025年07月07日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

    Posted by ブクログ

    1849年に40歳で亡くなっているらしいので、日本はまだ江戸時代。

    そう考えると、その時代にこれだけの小説が成立しているのは驚きだ。

    若干読みづらさはあったが、どれも面白く、中でも「お前が犯人だ」が面白かった。

    0
    2025年07月02日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    じっとり暗くて不気味、過剰なくらい装飾的で、美しい。まさにゴシック!という感じ。
    「黒猫」の虐待描写でやや読み進めるのを躊躇ったけれど、それ以外は意外とさっくり読めた。
    表される情景と同じくらい、文章自体も装飾的で読みやすいとは言えないが、独特の魅力と読み応えがある。
    「ウィリアム・ウィルソン」の展開は、なるほどまさしくダブル。
    「ライジーア」の妖しさが特に気に入った。

    0
    2025年06月10日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

    Posted by ブクログ

     推理小説の祖であるエドガー・アラン・ポーの代表作『黒猫』を始めとした6編が収録されたゴシックホラーで、ペストが大流行した中世ヨーロッパをモチーフにした『赤き死の仮面』や自分と瓜二つの存在に苦しめられる『ウィリアム・ウィルソン』などゴシック色が強く古典的名作とは思えない外連味の強さもあった。

    0
    2025年06月10日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

    Posted by ブクログ

    1800年代前半にこんな推理小説が書かれたなんて驚いた
    モグル街、黄金虫、失われた手紙など、どれも面白かった
    今回は短編を時間かけて読んだから、もっと短期に読むべきだった

    0
    2025年04月17日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

    Posted by ブクログ

    エドガー・アラン・ポーの代表作の黒猫、アッシャー家の崩壊が収録されているホラー系の短編集。
    この2つよりも僕は、赤き死の仮面と落とし穴と振り子が面白かったです。

    赤き死は、疫病が蔓延した世界で、王様が様々な人々を城に招待し、外界から隔離し王達は仮面舞踏会を開催される。
    その舞踏会に血まみれの衣装を着て、死後硬直の顔になっている仮面を付けた道化師が現れて事件が起きていく所が怖かったです。

    赤き死の設定が、コロナ禍で生きている僕達みたいで、道化師がコロナウィルスな感じがして不気味に感じました。
    道化師の仮面も犬神家の一族に出てくるスケキヨに似ているなーと感じました。

    落とし穴と振り子は、ある

    0
    2025年02月21日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

    Posted by ブクログ

    恐怖感が鮮明に伝わってくる小説。
    はじめてエドガーアランポーを読んだが、少ないページ数でストーリー展開がサクサク進む感じが読みやすかった。

    0
    2024年04月24日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いろんな作家に影響を及ぼしたと言われるポーを読まねばと思い、先ずはゴシック編を。
    狂気、ひたひたと迫る恐怖、厳しい豪邸。どの作品も実に毒が効いている。最後まで気が抜けないストーリーも良い。本当にどの話も狂っている(褒めている)。

    0
    2023年12月26日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この書におさめられている、「モルグ街の殺人」は
    私が小1の時にクラスの学級文庫(おそらく先生の私物)で最初に読んだ本。私のミステリ好きの原点かもしれない。
    だから犯人はオランウータンって子供心に衝撃だったし、たぶん子供向きの本だったからマイルドだろうけどなかなかの惨劇。

    改めて読んでみたけどデュパンの論理的思考は古臭くないし、新鮮だった。

    0
    2023年11月22日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

    Posted by ブクログ

    「落とし穴と振り子」
    何度読んでも、迫り来る振り子の描写にヒヤッと、ゾワゾワしてしまう!暑い夏の読書にぴったりかもしれない(?)。

    「赤き死の仮面」
    これまでに読んだ翻訳でのタイトルは「赤死病の仮面」あたりだったようなと思いつつ……翻訳者さんの解説を読むと、なるほど確かに!とうなづいてしまった。


    0
    2023年08月31日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

    Posted by ブクログ

    モルグ街の殺人はどこかで読んだことあったが、ミステリ好きとしては読まないわけに行かない。
    原点を感じる小説で、どれもミステリとして基本のような仕掛けがあり、しかし退屈ではなく、当時の読者の新鮮な驚きを追体験したような心地だった。
    黄金虫が個人的には好き。面白かった。

    0
    2023年07月09日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

    Posted by ブクログ

    推理小説を語るなら是非読んでおかないと、と思い手に取りました。推理小説の元祖と言われているので、内容も典型的なものなのかなという先入観を持っていましたが、最初に読んだ「モルグ街の殺人」から予想もしなかったオチに驚かされました。流石に名高い作者の作品だけあって一読の価値があったと思いました。

    0
    2023年04月18日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

    Posted by ブクログ

    今までに読んだミステリー小説の中でも、圧倒的に奇怪な作品でした。
    読み終わったあとは、余韻と共に背筋がゾクッとします。

    0
    2022年09月26日