巽孝之のレビュー一覧

  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

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    堕ちていく人がまざまざと書かれています。ホラー小説はポーを読んでから。黒猫だけでも読む価値あります。死や絶望、恐怖を描きながらもその先にある光をわかっていないとホラーって書けないと思う。

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    2022年04月25日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    史上初の推理小説。推理小説の父でもあるポーのモルグ街の殺人は、密室殺人、名探偵の登場、意外な犯人と現在受け継がれている推理小説の枠組みを確立したすばらしい作品であった。

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    2022年03月29日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    モルグ街は100分テキストで、盗まれた手紙はアンソロで既読。印象的だったのは「おまえが犯人だ」かな。ポーらしい不気味さありつつコミカルで吉。ホップフロッグはなんとも言えん気持ちになる。黄金虫は英語が母語ならさらに楽しそう

    (黄金虫が暗号解読の話だと知らず、「いつ、誰が死ぬの?」とハラハラ読んでいたのはここだけの話。暗号文出てきた時、キョトンとした笑)

    ポーはまさに「マガジニスト」なんだなーとしみじみと思う。この人ほんまになんでも書けるんだな(全部読んでないから知らんが)ミステリに関しては、今出ている基礎は全部ポーが作ったんじゃね?と乱暴なことも考える。私の大好きなクリスティーのアレ、たぶん

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    2022年03月09日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

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    六編からなる短編集。元祖ホラーな黒猫やこのご時世にピッタリの赤き死の仮面もいいですが、私的一推しは「落とし穴と振り子」!!これめちゃくちゃ面白かった!振り子のあたりは手に汗握るハラハラ感やし、ラストもスッキリ!

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    2022年03月05日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

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    昔読んだのは、誰の訳だったか。

    これも再読。新訳で読み易い。そして何度読んでも『黒猫』怖い。『ライジーア」『赤き死の仮面』『アッシャー家の崩壊』『ウィリアム・ウィルソン』…あれ?全部いいな。今更だけれど、やっぱり凄いな、エドガー・アラン・ポー。今に続く原型がここにあるな。

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    2019年07月01日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

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    書かれた時代と翻訳のせいか、全体的に文章が仰々しくて読みずらく感じてしまった。それぞれの作品から、現代に生きる私は恐怖をそれほど感じないが、グロテスクで言い様のない不安や恐怖を読み手に伝える著者のエネルギーみたいなものを感じた。ポーの作品が、日本の江戸川乱歩に影響を与えたのを思うと感慨深い。著者の意図とは違うかもしれないが、人が本当に恐怖するものとは、人間の底のない想像力が作り出したものだと感じた。黒猫の言い伝え、伝染病、自分とそっくりな他人、奇怪な装飾、自然や芸術の底知れない力みたいなものへの。

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    2019年05月26日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    世界初の探偵小説は楽しかった。江戸川乱歩ばかりでポーの存在すら知らなかった私だが、真犯人の以外さが何年たってもなお新鮮で胸が踊ったのは作者のチカラそのもので驚嘆。色せずびっくり。黄金虫も暗号ということでかなり頭を使ったが良い作品でした

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    2018年08月21日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    ミステリ
    かかった時間150分くらい?

    「モルグ街の殺人」をはじめとした、ポーのミステリ短編集。「盗まれた手紙」は知っていたが、未読の短編がかなり魅力的でよかった。
    ミステリではあるが思索的で詩的で、そりゃ江戸川乱歩も憧れるわな、という感じである。なぜか「短編集II」から読んでしまったが、「I」も読んでみたい。

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    2018年07月23日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    ネタバレ

    モルグ街の殺人と黄金虫について記す。
    パリのモルグ街でレスパネー母娘が殺害された。現場の部屋では、家具は壊され、タンスや金庫は開け放たれ、そこら中に金貨が散乱している状態であった。数人の証言者からは、フランス人男性の叫び声ともう一人の声が聞こえたということのみしか判明しなかった。しかし、比類なき分析力を有するデュパンは、殺害方法、現場の様子、証言者の内容の食い違いなどから、フランス人男性から脱走したオランウータンがレスパネー夫人宅に入り、母娘を殺害したと導くのであった。
    サリバン島に住むルグランは、新種らしき黄金虫を捕獲する。羊皮紙に包んで持ち帰ったルグランは、その羊皮紙には熱すると文字が浮か

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    2018年04月07日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    「盗まれた手紙」はラカンをやるのにあらすじを知ってしまっていたが、それでも面白く読めた。
    「モルグ街の殺人」もいろんな前知識があるとさすがに犯人がわかってしまうが、それでも死体がなかなか陰惨な状況であるのに驚いたり、これが探偵小説のはじまりかぁという感慨があったりで、たのしめた。

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    2017年12月03日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    西澤くんに貸してもらった本☺︎
    最初むずかしすぎたけど、おもしろかった
    は?って思っても解説をきいていたら納得できることばかりだった
    一番の驚きは、これが1800年代に書かれた最初のミステリー小説だってこと…クオリティ。

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    2017年07月29日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

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    ネタバレ

    黒猫 (1843) 酒乱、猫の殺害、妻の殺害。屋敷もの。猫ドッペルゲンガーという面も。
    赤き死の仮面 (1842) 流行り病から退避して豪奢な頽廃。屋敷もの。
    ライジーア (1838) 美女再生。ふたりの女。
    落とし穴と振り子 (1842) 拷問。
    ウィリアム・ウィルソン (1839) ドッペルもの。屋敷もの。
    アッシャー家の崩壊 (1839) 屋敷もの。早すぎた埋葬。美女再生。

    何度目かのまとめて再読だが、思った以上に物々しい言葉遣いがいいムードを漂わせている。

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    2017年03月03日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

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    日本風にリメイクしたら正に怪談!
    ポーの場合一人称なので読み手から話を聞いているような感覚で読める。
    黒猫はホラーではあるが死体の処理方法なども含めてミステリー要素もある気がする。

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    2016年04月10日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

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    ネタバレ

    ところどころ読みづらいけど、雰囲気は好き。
    堕ちていく話、堕ちた底での話。

    表紙のデザイン素敵だなぁ。
    2と3もそのうち買ってみよう。

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    2016年03月07日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    Edgar Allan Poeの作品から、モルグ街の殺人(1841)、盗まれた手紙(1845)、群集の人(1840)、お前が犯人だ(1844)、ホップフロッグ(1849)、黄金虫(1843)のミステリー6編を収録した短編集。世界初の名探偵、オーギュスト・デュパンの3作品のうち2編を収録("マリー・ロジェの謎"未収録)。彼がいなければシャーロック・ホームズなどの探偵は生まれなかったかもしれません。忘れてはならない"黄金虫"。暗号を用いた推理小説として有名ですが、海賊の宝を探す冒険小説的な内容で面白いです。

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    2015年11月19日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

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    Edgar Allan Poeの作品から、黒猫(1843)、赤き死の仮面(1842)、ライジーア(1838)、落とし穴と振り子(1842)、ウィリアム・ウィルソン(1839)、アッシャー家の崩壊(1839)のゴシック色の強い6編を収録した短編集です。ゴシックホラーのお手本というべき作品ばかりです。とにかく怖ければなんでも良いというような最近の作品と違って、じわじわと足元から恐怖がやってくる感じです。サイレント映画だけど、"アッシャー家~"を映像化した1928年の"アッシャー家の末裔"は観るべき作品の一つ。

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    2015年11月15日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

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    ニキータ・コシュキンのアッシャーワルツの元ネタだったので。あの旋律はこの部分かな〜とか思いをめぐらせつつ読むのが楽しかった。あとライジーアすき

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    2015年09月13日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

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    ネタバレ

    再読はほぼしない私だが、エドガー・アラン・ポーはお話について行くだけで精一杯なので2周するくらいがちょうど良い。巽孝之氏の解説を読んで結構満足。
    『黒猫』は何度でも読める犯罪小説。
    『赤き死の仮面』は初読時には雰囲気に惑わされていたが、7つの部屋は一体何を表しているのでしょうかね。最後が「死」を表しているのだとして、人生におけるターニングポイントのようなもの?それともすべて死にまつわる何か?うーんわからん。「仮面の人物に実体がなかった」というのも不思議だ。実体を伴わない方が恐怖が増大するというだけの理由でそうしたとは思えない。うーんわからん。結論:再読してもわからん。
    『ライジーア』は意志は肉

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    2025年10月31日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

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    ミステリー、ミステリ、ホラーの源流のゴシック小説を味わえた。推理小説(ミステリー)の祖ポーの代表作ということで、読んだ。城、幽霊、病、狂人、これらの要素に感じる不気味さ怖さは今のミステリーにも共通するものがある。3つ好きな順に並べるとしたら、黒猫=赤仮面>アッシャー。

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    2025年10月20日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    ゴシック編に続きミステリ編ですが、編集者の趣味か?非ミステリも混じっています。3読目ともなればかなり余裕を持って読める。隠し場所の意外さに気を取られてサラッと流していたが、何気にデュパンは数学の公理は異教の伝説みたいなもんだとディスりまくっているのを見逃してはいけない。代数学専門の兄に読ませたら発狂しそうな内容だ。ポーは知り合いの数学者に大嫌いな奴でもいたのだろうか、それとも詩人としてのプライドか。論理の『モルグ街の殺人』、心理の『盗まれた手紙』と記憶しておこう。

    『群衆の人』は人間観察が趣味の語り手がとある老人に惹かれて尾行するお話。都会人なら誰しもが持つ感情、罪悪の権化、ただ集団にいるだ

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    2025年10月15日