川上佐都のレビュー一覧
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ネタバレわたしの好きな連作短編集ということで読み始めました。どの話も面白かった。1番が、、決められないな…愛が一位かピンクちゃんかな?悩む。。みなさんの感想を読むの楽しみにしている!みなさんの1番はどれだ!?
愛が一位は、遙くんの自分のしたいことをしたい気持ちも、百ちゃんの自分の思い通りに動いてほしい気持ちもわかりながら読んだ。それぞれに引っかかるところがあって、こんなカップル居そう!って思った。
毎日のグミは、全然話の行き着くところがわからなくて、緋名とママが仲直りすることが行き着くところ?と思いながら、そわそわしながら読んだ。
避難訓練は、戻田のことを心配しながら読んだ。あとめっちゃ戻田って -
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川上佐都さんの2作目の作品。
前作『街に跳ねる』も良かったので
新作を楽しみにしている作家さんのひとり。
部屋と家を舞台に描かれる連作短編集。
第1話「愛が一位」
ルームシェアを解消し恋人と同棲を始める遙の話。
恋人との生活にモヤモヤとしたものを抱えるが
彼は〈他人の言うこと・することをまず飲み込む癖がついていた〉
無理をしていないかな。
そんな心配をしてしまう。
思春期の娘が元父親の家に居候する
第2話「毎日のグミ」も好き。
久しぶりに2人で過ごす時間が愛おしい。
第3話「避難訓練」
男3人のルームシェアの様子が書かれているが
第1話の遙とは違う面も見られて楽しい。
アパートの隣人同 -
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第1章は小学生五年生の晶(あき)の視点から綴られる。
大好きな兄・達(とおる)は大学生。
でも、学校は休んでいる。
なにか理由があるらしい。
晶の視点からは詳しいことは書かれていない。
達は衝動的に、必要以上に動く。
それは「普通」ではないという。
学校へ行けないのはそれが理由だろうか。
第2章は母・朝子の視点で描かれる。
息子たちを思う親心が痛いほど伝わってくる。
なぜ、達は不登校になったのか。
ルールに縛られているのは大人達も同じ。
コミュニケーションをうまく取れないひとを
晶の同級生は「かわいそう」と言う。
私自身はどうだろう。
知らず知らずの間に誰かを傷付けてはいないだろうか。
優 -
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「人と違うこと」って特別なことなのだろうか。
そうではないはず…ということを小学5年の晶から教えられたような気がする。
小学5年の晶には、高校生の兄・達がいる。
兄はとても絵が上手くて物知りで最高なのに学校には行っていない。
普通ではないと思われていて、コミュニケーションが苦手。
だけどとても兄が好きであることが、バイト先を心配して事前に確認しに行ったり、ということでもわかる。
そして、ずっと一緒に居たいという思いも伝わってくる。
第2章は、母からの目線で描かれている。
親であるが故にわかってあげたい気持ちと上手くいかない葛藤がよくわかる。
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ネタバレ兄の個性(グレーな障害?)を純粋に受け入れていた弟が、周囲からの、それはそれで純粋に発せられる言葉や、精神的な成長段階で、少しの疑問を抱く。でも、弟の純粋さと兄への敬意と愛情は変わらず、その疑問は一瞬で通り過ぎたように思う。
それぞれの父の個性が、兄弟に集約されて、この多感な時期に人としての核心を形づくっていく瞬間のお話だったと思う。
2人の個性的な娘を持つ母として、兄弟愛に感情移入。バラバラに暮らすことを伝える母と、泣きながらも受け入れる弟のシーンは、泣けた。あと、母が兄の成長を突きつけられた電車のシーンも、母として嬉し泣き。 -
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ネタバレ青春でハートフルな内容かと思いきや、
自らの過ちに目を向けていく作品。
誰しも一度は過ちを侵したことがあるはず。
しかしその過ちと向き合うことのできた人はどれくらいいるのだろうか。向き合い、謝り、縁を結び直せる人はどれくらいいるのか。
恐らくそう多くはないと思う。
それに、過ちを侵したとしても気づかなかったふりもできる。
しかし過ちを認め、相手と向き合おうとした奈央は強いこころの持ち主だと思った。過ちを許す、と決めた睦生も強くやさしい人である。そしてこの2人のすごいところは許し、許されて終わりではなくその後を描こうとするところだ。過去に何があっても、未来に目を向ける姿勢が素敵な人物たちだと思っ