川上佐都のレビュー一覧

  • 街に躍ねる

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    コミュニケーションが苦手で不登校の兄・達と、達が大好きな小学生の弟・晶の物語。

    晶が、お兄ちゃんが大好きで大好きで仕方がないというのがすごく伝わってきました。
    でも、純粋に兄が好きで自慢に思う気持ちと、周りの人たちから見えている兄の姿に対してのギャップに悩んだり、自己嫌悪に陥ったり……。

    この年頃って、いろいろな見方が出来るようにもなり始めてて「正しいこと」に縛られたりもする。
    それでも、子どもって考えが柔軟だなと思う。大人の常識にとらわれず、頭で考えるよりも良い意味で感情優位で動けてしまうのを尊く感じました。

    モヤモヤした気持ちを打ち明けた弟に、愛情とねぎらいのこもった言葉をかけた兄。

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    2025年07月31日
  • 街に躍ねる

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    小学5年生の晶の視点で、大好きで尊敬しているが、晶以外の人とのコミュニケーションが苦手で不登校となっている高校2年生の兄・達との関係を描く。母親の朝子視点の第二章もある。
    物知りで絵が上手くやさしい兄を大好きで尊敬しているが、同級生の兄に対する心ない言動にもやもやしたり、兄に「ふつう」になってほしいと思ってしまったことに自己嫌悪したりといった晶の繊細な心の動きがよく表現されていて、心を打った。母親視点の第二章も、親子のコミュニケーションなどについて考えさせられた。達の気持ちはいずれの章でもはっきりは書かれていないが、もどかしさを抱えた複雑な心境であることはよく伝わってきた。
    家族が発達障害(?

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    2025年05月10日
  • 街に躍ねる

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    書くことで正直になれる、いい意味で小学5年生が書いた作文らしさがすんなり入ってきて読みやすい。人それぞれの普通があるのは当たり前なのに他人のことになるとその普通を当たり前に受け入れるのは不思議と難しい。生きづらさと温かさを両立した現代らしい作品だった。

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    2025年03月09日
  • 街に躍ねる

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    俗に言う、「普通」って何だろうと考え直すきっかけになった。

    「普通」って頻繁に耳に入るし使いがちな言葉だけど、よくよく考えてみたら人間を縛り付ける言葉でもあるのかなー。
    大衆と違うことは間違ってないし、「普通」にくくりつけない人でありたい。

    ストーリーとして、何回か涙が込み上げた。
    親って凄い。

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    2025年02月23日
  • 今日のかたすみ

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    読み始め、うまく情景が想像できずにいたが、読み進めるうちに引き込まれた。人物の関係性が後からわかるように文章が構成されているから、そこに辿り着くまで、理解するまで時間を要したところがある。
    読み進めていくと、自分以外の人の行動よって、自分の心が動いている、動かされている、抗いようのない心情がよく描かれている。物語のあちらこちらに、自分もかつて似たような感覚を抱いた部分もあり、読むたびに思い出された。自分の過去の記憶も一緒に想起されて、読後は物語と一緒に解き放たれる感じがしてよかった。

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    2024年12月19日
  • 今日のかたすみ

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    誰かといることや一緒に暮らすことの難しさの描き方がすごくリアルで共感した。
    劇的な何かが起こるような作品ではないけど
    日常ってつまりこういうことの連続だよなーと実感。
    誰も悪くないだけに相性って難しい

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    2024年09月27日
  • 街に躍ねる

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    達の言葉がひとつひとつに色んな想いが込められていて言葉選びも素敵だな、と思いました。晶の家族想いなところもすごく感動しました!!

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    2024年06月26日
  • 今日のかたすみ

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    ネタバレ

    わたしの好きな連作短編集ということで読み始めました。どの話も面白かった。1番が、、決められないな…愛が一位かピンクちゃんかな?悩む。。みなさんの感想を読むの楽しみにしている!みなさんの1番はどれだ!?

    愛が一位は、遙くんの自分のしたいことをしたい気持ちも、百ちゃんの自分の思い通りに動いてほしい気持ちもわかりながら読んだ。それぞれに引っかかるところがあって、こんなカップル居そう!って思った。

    毎日のグミは、全然話の行き着くところがわからなくて、緋名とママが仲直りすることが行き着くところ?と思いながら、そわそわしながら読んだ。

    避難訓練は、戻田のことを心配しながら読んだ。あとめっちゃ戻田って

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    2024年04月22日
  • 今日のかたすみ

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    川上佐都さんの2作目の作品。
    前作『街に跳ねる』も良かったので
    新作を楽しみにしている作家さんのひとり。

    部屋と家を舞台に描かれる連作短編集。
    第1話「愛が一位」
    ルームシェアを解消し恋人と同棲を始める遙の話。
    恋人との生活にモヤモヤとしたものを抱えるが
    彼は〈他人の言うこと・することをまず飲み込む癖がついていた〉
    無理をしていないかな。
    そんな心配をしてしまう。

    思春期の娘が元父親の家に居候する
    第2話「毎日のグミ」も好き。
    久しぶりに2人で過ごす時間が愛おしい。

    第3話「避難訓練」
    男3人のルームシェアの様子が書かれているが
    第1話の遙とは違う面も見られて楽しい。

    アパートの隣人同

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    2024年02月21日
  • 街に躍ねる

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    面白かったし、刺さる言葉の数々に共感しまくったけど、朝子篇を読んで訳のわからない話になってしまった。
    発達障害の許容って難しい。コミュニケーションを取れない相手との関係ってすごくストレス。弟の晶は兄の達とコミュニケーションできてるから感情移入できるけど、達がなんでも突っかかってくるタイプだったら晶も兄と関わろうと思わないんじゃないかな。

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    2024年01月21日
  • 街に躍ねる

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    絵を描く才能に恵まれた青年と多感で素直な小学生の弟。いかにも常識的で神経質な母親と事なかれ主義の温厚だけど影が薄い父親。
    素直な弟目線の話がいきいきとしていてよかった。

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    2023年08月01日
  • 街に躍ねる

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    第1章は小学生五年生の晶(あき)の視点から綴られる。
    大好きな兄・達(とおる)は大学生。
    でも、学校は休んでいる。
    なにか理由があるらしい。
    晶の視点からは詳しいことは書かれていない。
    達は衝動的に、必要以上に動く。
    それは「普通」ではないという。
    学校へ行けないのはそれが理由だろうか。

    第2章は母・朝子の視点で描かれる。
    息子たちを思う親心が痛いほど伝わってくる。
    なぜ、達は不登校になったのか。
    ルールに縛られているのは大人達も同じ。

    コミュニケーションをうまく取れないひとを
    晶の同級生は「かわいそう」と言う。
    私自身はどうだろう。
    知らず知らずの間に誰かを傷付けてはいないだろうか。

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    2023年06月11日
  • 街に躍ねる

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    読み始めは、抽象的な作品でわかりにくいのかな?
    とかいじめなどが絡む少し気が重くなるような予感がして、何となくスローペースで読み進めていました。
    でも、いつの間にかすっかり入り込んでいたようで、中盤あたりでは主人公の兄弟のやりとりに涙していました。わかりやすいハッピーエンドではありませんが、ずっと誰かの愛が溢れていて温かく、希望が湧いてくるとても素敵な作品だと思います。

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    2023年05月28日
  • 街に躍ねる

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    「人と違うこと」って特別なことなのだろうか。
    そうではないはず…ということを小学5年の晶から教えられたような気がする。

    小学5年の晶には、高校生の兄・達がいる。
    兄はとても絵が上手くて物知りで最高なのに学校には行っていない。
    普通ではないと思われていて、コミュニケーションが苦手。
    だけどとても兄が好きであることが、バイト先を心配して事前に確認しに行ったり、ということでもわかる。
    そして、ずっと一緒に居たいという思いも伝わってくる。

    第2章は、母からの目線で描かれている。
    親であるが故にわかってあげたい気持ちと上手くいかない葛藤がよくわかる。






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    2023年05月19日
  • 街に躍ねる

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    小学生のまっすぐさが愛おしい。

    周りからどう見えても、
    やっぱり自分の兄ちゃんが好きだよね。
    でも、時々もやもやして、
    そんな自分に戸惑って。

    そうやっていろいろ知って大きくなるんだな。

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    2023年03月13日
  • 街に躍ねる

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    どんなことにも意味がある。子供の頃に不思議だったこと、今でも変わらず不思議であるのだなあと感じる作品。

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    2026年02月03日
  • ほころぶしるし

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    自分のやってきた過去の忘れたいあれこれに目をそらさず、それと向き合おうとする勇気。友達との関係性での自分のキャラ付けから一歩踏み出す。新しい友達との距離感。本音で付き合える友達になれた瞬間。好きになった人といる幸せな時間。これらの青春時代だからこそ感じる細やかな想いのあふれた作品でした。

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    2026年01月15日
  • 街に躍ねる

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    ネタバレ

    兄の個性(グレーな障害?)を純粋に受け入れていた弟が、周囲からの、それはそれで純粋に発せられる言葉や、精神的な成長段階で、少しの疑問を抱く。でも、弟の純粋さと兄への敬意と愛情は変わらず、その疑問は一瞬で通り過ぎたように思う。
    それぞれの父の個性が、兄弟に集約されて、この多感な時期に人としての核心を形づくっていく瞬間のお話だったと思う。
    2人の個性的な娘を持つ母として、兄弟愛に感情移入。バラバラに暮らすことを伝える母と、泣きながらも受け入れる弟のシーンは、泣けた。あと、母が兄の成長を突きつけられた電車のシーンも、母として嬉し泣き。

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    2025年11月02日
  • ほころぶしるし

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    先が気になっていっきに読んだけど
    モヤモヤした終わり方だなと感じた。
    登場人物のキャラクターもしっかりしているしとても読みやすいのでこの話が合わなかったのかも。
    他の話も読んでみたい!

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    2025年08月27日
  • ほころぶしるし

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    ネタバレ

    青春でハートフルな内容かと思いきや、
    自らの過ちに目を向けていく作品。
    誰しも一度は過ちを侵したことがあるはず。
    しかしその過ちと向き合うことのできた人はどれくらいいるのだろうか。向き合い、謝り、縁を結び直せる人はどれくらいいるのか。
    恐らくそう多くはないと思う。
    それに、過ちを侵したとしても気づかなかったふりもできる。
    しかし過ちを認め、相手と向き合おうとした奈央は強いこころの持ち主だと思った。過ちを許す、と決めた睦生も強くやさしい人である。そしてこの2人のすごいところは許し、許されて終わりではなくその後を描こうとするところだ。過去に何があっても、未来に目を向ける姿勢が素敵な人物たちだと思っ

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    2025年07月22日