【感想・ネタバレ】今日のかたすみのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

日常の何気ないひとこまを文字に起こすと、ありふれた出来事も心が温まる思い出になるのだと思えた作品。青年から大人へ、いい意味で酸いも甘いも知り尽くした大人になる前の、悩める若者たち。
ライフステージの変化に伴い、誰もが同じ場所にとどまることはできない。関係性も変わっていく。変わったとしても、ともに過ごした日々の思い出は確かに残る。
登場人物の心情の描写がリアルで、等身大だった。表現の仕方や比喩もおもしろく、声を出して笑った場面もあった。今日のかたすみ、取るに足らない出来事にこそ、味がある。ライトに楽しめる作品だった。

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2024年05月04日

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子供が少ないって政府が騒いでるけど、結婚しない人も増えてるって新聞が言っている。

その背景って、こんな感じなのかな

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2024年02月20日

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ネタバレ

わたしの好きな連作短編集ということで読み始めました。どの話も面白かった。1番が、、決められないな…愛が一位かピンクちゃんかな?悩む。。みなさんの感想を読むの楽しみにしている!みなさんの1番はどれだ!?

愛が一位は、遙くんの自分のしたいことをしたい気持ちも、百ちゃんの自分の思い通りに動いてほしい気持ちもわかりながら読んだ。それぞれに引っかかるところがあって、こんなカップル居そう!って思った。

毎日のグミは、全然話の行き着くところがわからなくて、緋名とママが仲直りすることが行き着くところ?と思いながら、そわそわしながら読んだ。

避難訓練は、戻田のことを心配しながら読んだ。あとめっちゃ戻田って口に出した。戻田、言いたくなる魔法のワード。

ピンクちゃんはほんとーにあっという間に読み終わってしまったわ。続きが気になるお話ナンバーワン。中原さんがすごく好き。とっても愛嬌があるよね。かわいい。

荷ほどきは待ちに待ったモキチ視点のお話。ほかの人の視点だと楽観的で行動力のあるモキチが、実際は考えをめぐらせて行動しているところに驚きだった。あと、誰とでも楽しく気を遣わず会話できそうなキャラのイメージだったので意外だった。

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2024年04月22日

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川上佐都さんの2作目の作品。
前作『街に跳ねる』も良かったので
新作を楽しみにしている作家さんのひとり。

部屋と家を舞台に描かれる連作短編集。
第1話「愛が一位」
ルームシェアを解消し恋人と同棲を始める遙の話。
恋人との生活にモヤモヤとしたものを抱えるが
彼は〈他人の言うこと・することをまず飲み込む癖がついていた〉
無理をしていないかな。
そんな心配をしてしまう。

思春期の娘が元父親の家に居候する
第2話「毎日のグミ」も好き。
久しぶりに2人で過ごす時間が愛おしい。

第3話「避難訓練」
男3人のルームシェアの様子が書かれているが
第1話の遙とは違う面も見られて楽しい。

アパートの隣人同士が交換日記を始める
第4話「ピンクちゃん」
ちょっと切なくて。
隣人のおばあさんと、この先も交流は続くと信じたい。

第5話「荷ほどき」
社交的なモキチだが、他人には見せない顔がある。
〈俺らは確実に歳を重ねていた〉
モキチが友人と楽しむ花火。
そのシーンがパーッと頭の中で広がる。

確実に歳を重ねてきた私も新鮮な気持ちで楽しめる。
川上佐都さんの次回作をいまから楽しみにしている。

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2024年02月21日

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人と暮らすことで見えてくるものはいろいろあって…。
人と暮らすのは不自由なことだけではないはずで、だけど自分の時間を優先したい、気儘に暮らしたい人には窮屈さを感じるかもしれなくて…。

[愛が一位]
〜分かり合えないカップルのこと。価値観の違い。
[毎日のグミ]
〜距離感のある父と娘。両親の離婚後からの生活。
[避難訓練]
〜友人同士のルームシェア。いつまで成立するもの。
[ピンクちゃん]
〜アパートの隣人同士。おばあちゃんと短大生との不思議な関係。
[荷ほどき]
〜ひとり暮らしの青年のこと。

5編の連作短編集。
それぞれに悩ましい…。
誰かと暮らすということ…温かさだけではないものがあるのかもしれない。







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2024年02月08日

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「愛が一位」
「毎日のグミ」
「避難訓練」
「ピンクちゃん」
「荷ほどき」
五話収録の連作短編集。

私は三年間一人暮らしをしていた時期がある。
不安や寂しさもあったが自由を感じ快適さの方が勝っていた。

誰かと共に生活する事は面倒だ。
この作品に登場する人々も、その面倒臭さに直面し葛藤する。

話で登場する、優先順位の一位を愛とする百ちゃんと、自分の時間を持ちたい遙くんのやり取りはリアル。
私も一人の時間が欲しい派だけに遙くんの思いに甚く共感した。

アパートの隣室に住むおばあさんと交換日記を始めた女子大生の物語は切ない余韻が残る。

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2024年01月28日

Posted by ブクログ

初めて読む作家さん
フワフワした恋の話かと思ったら
そんなことなかった

人のこと慮れないたちなので
ストレスを感じるところが多かったが
誰かと交わりながら生きてけるの
なんだかうらやましい

スイーーーッと読んでしまったので
今後、思い出の中に登場することも
きっとないだろうが
さっさと読み終われたのと
つまんなくはなかったってところで
星は3つ

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2023年12月05日

Posted by ブクログ

シェアハウス、同棲、一人暮らし、実家。
色んな住み方があって、どんな住み方にも、それ特有の楽しさと寂しさがある。
実家暮らし時代、一人暮らし時代、同棲時代…その時々の楽しさ寂しさを思い出させてくれた本でした。

生活をする中で、些細なことで同居人や隣人とモヤモヤすることがあったり、勘違いされてしまったりもする。
でも、そんな事情に関わらず、時間は進んでいく。
それに流されて忘れていく記憶、ずっと覚えている記憶、忘れないように頑張って覚えている記憶。
全部をずっと覚えることはできなくて、逆に全部を忘れることもできなくて、そんな感じでぼんやり楽しかったことや寂しかったことを残していくのもいいかもなぁと、この本を読んで思いました。

そんな懐かしい思い出を引っ張り出して楽しみたくなる、クスッと笑えて少しセンチメンタルにもなる温かな短編集。

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2023年11月23日

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