高野苺のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
未来を知ってしまえば、
私たちは過去のことについて、現在のことについて、
何とだって言える。
他のマンガで読んだ、あるセリフが思い浮かんだ。
「今あんたがいいトコにいるから言えるセリフだよね」
「目の前暗くなればぶり返すよ、思い出の善し悪しって現状の満足度で決まるからね」
結局、10年後の「今」を、のこされたみんなは肯定できているということなのだろうか。
少なくとも「菜穂」を幸せにすることはできたわけだし、
全員がそれぞれに人生の形を見つけることが出来たのだから。
翔のことは悔やみきれないほどの「後悔」ではあるのだけれど。
そう思うと、書き替えられていくのであろう須和の未来が尚更哀しく -
Posted by ブクログ
3巻は泣きっぱなしでした;;
未来の須和が高校生の須和に送った手紙が切なすぎて。
好きな子を応援して見守ってってしんどすぎる。
須和、ほんといいやつ!!
そして未来の世界で過去に起こった出来事と
今の世界の出来事がずれてきて
必ずしも手紙通りの行動をすることがいいことではないのでは…と悩む菜穂と須和。
それでも、翔が幸せになるように自分で
考えて行動しようと決意する。
さらに貴子とあずと萩田にも手紙が届いていると知り、みんなで翔の未来を守ろうと決意する。
後悔先に立たずというけれど
全員が後悔したなかで、
別の世界では、後悔しないようにという祈りの尊さ。
この友達関係がとて -
Posted by ブクログ
須和目線の物語。
翔を救おうとした世界、翔を失った世界。
翔は何を思っていたのか…。
菜穂との思いは…。
須和、菜穂にプロポーズ、結婚。
子どもにも恵まれた。
正しい選択。それは、いつも正しいとは限らないけれど、もしかしたら正しいのかもしれない。
正解はない。でも、"死"は悲しい。人間であれば当然の感情。でもその感情も、壊れてしまう時がある。正確には壊れたのではない、自分が、悪い方向へと、ずっと、思い込んでいた過去、未来が、それを"正しさ"として、ある意味洗脳していたのかもしれない。でも、正しい。未来は正しく生きたい。
正しく生きれない、
それが正 -
購入済み
せつない
LETTER19は胸が押しつぶされそうなくらい切なくて、何度読んでも苦しくなる。翔の本心。そして翔になにがあったか、が分かるから。
でもみんなが翔を救おうとしてきたことが、最後にはちゃんと伝わっててくれてよかった。
パラレルワールドってやっぱりややこしいから、結局どうなったの?と思うこともいっぱいあるけど、わたしはハッピーエンドが好きなので、誰もいなくならなくてよかったと思う。
この先にはいくつもの道があって、どれを選んでもその先にはそれぞれの世界がある。
選択は正しいか間違ってるかではなく、選択した後に後悔なく進んで行けるかが大事なんだということなのかな。