高野苺のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
誰もが、もし大切な誰かが自殺してしまったら、自分の行動でなにか変えられたんじゃないか、過去をやり直したい、と思うのだろう。著者もそんな経験からこの作品を描いたんじゃないか?
主人公は、未来の自分からの手紙で大好きな人が自ら命を絶ってしまうことを知る。そんな未来を変えたくて、手紙に書かれている自分の後悔を一つ一つ変えていこうと努力する。どんなに手紙と事実が変わっても、手紙の内容は変わらない=結局未来は変わっていないのでは、と思いながらも…
現実も、たとえどんなに後悔しても亡くなってしまった人にもう一度会うことはできない。だからこの物語も救われない結末なのかも。それでも一生懸命、小さな勇気を振り -
Posted by ブクログ
ネタバレ5人全員にそれぞれ未来の自分から手紙が届いていることが分かり、みんなで協力して翔を救うことを誓う。
しかし、それぞれ翔との関わり方も違うし、当然後悔していることも、五者五様。
やはり須和は知っていたんだ。未来の自分が菜穂と結婚して子供まで産まれていることを。
それでも、自分の幸せな未来を捨ててでも、翔と菜穂を応援しようとする須和。
だって、彼の一番の後悔は、翔の気持ちを見ない振りして、今自分が菜穂と幸せになっていることだから。
5人の中でもう一人、貴子だけはそのことを過去の自分に教えていた。
だからあの時「あんたが協力してって言うなら協力してもいい」って言ったんだね。
もしも翔を救えたな -
Posted by ブクログ
表紙がとても好みで、帯の「26歳になった私には、後悔している事がたくさんあります。」という少し切なさを感じさせる言葉に惹かれ、購入しました。
分厚くて読み応えのある漫画でした。翔の笑顔や気遣いにきゅんきゅんきます。長野県松本市が舞台だと書かれていたので、少し行ってみたいなとも思いました。
後悔をしない、それがテーマになっているのではないかと。10年後の自分がした後悔を一つ一つ消していく。でも簡単に消せるわけではない。その難しさが分かりやすく描かれていました。
絵の雰囲気も好きです。男の子はかっこいいし、女の子は可愛い。少女漫画ならではのきらきらした感じではないところが良いです。
続きが -
Posted by ブクログ
毎巻、泣けるシーンがある本作品だが、今回もジーンとするシーンがあった。
6人でリレーを走るその本番、バトンを一人一人回しながら翔へのメッセージを伝えていく所が。
繋げたら皆の翔への願いになって、翔を救いたい気持ちが伝わってくる。
けれど翔を救うために行動すればするほど、菜穂を想っている須和の気持ちに蓋をしなければいけなくて・・・。
翔を救えなかった未来では須和と結婚している菜穂。
翔を救えた未来でも、菜穂は須和を選ぶのかな??
翔と菜穂の二人にはきゅんきゅんさせられるので、最終的に須和とくっつくのは残念な気持ちもするし、でも須和もいいやつだし、、と悩んだり(笑)
最終的には菜穂が須和を選んでも