小西マサテルのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
2026 08/01
楓の周りには良い人たちがいて良かった。みんながいるから、悲しいけれどいつかは来るおじいちゃんとのお別れにも、きっとちゃんと向き合えると思う。その時が来るのはもっとずっと先であってほしいけど。症状が少しずつ進行している描写は読んでいて辛い。今回一番辛かったのは、ゴロワーズの真相。えっ?そうなの、、?!って愕然としてしまった。
おじいちゃんにはいつまでも謎を解いていてほしいな。
『名探偵のままでいて』が最後きれいに纏まったのは良かった。
第一巻での『名探偵のままでいて』は楓の切実な願いが込められていたように感じたけれど、今回の『名探偵のままでいて』は、楓の前向きな明るい気持ちが込められているように感じた。
黒幕の動機や歪んでしまった性格や思考には納得しかねるところもあるし、何だか無理矢理ハッピーエンドにもっていった感じが否めない。正直やり過ぎの出来過ぎ感がすごい。でもそれも、できるだけ全ての人を救いたいって思うおじいちゃんの気持ちを表現したかったからかもしれない。
犯人も救いたいおじいちゃんは、やっぱり優しくて生徒全員をちゃんと見てるステキな「窓拭き先生」なんですね。
楓の恋愛の行方は思った通りだった。
あ〜あ、やっぱりなぁ。
私が応援してた人とは違ったけど、二人には幸せになってほしい。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ岩田の幼少期のサンタクロース消失事件、フランソワ自殺&ファンの後追い事件、吾妻が遭遇した泣いてる死体事件、そしてストーカー再びからの四季の失踪。
フランソワ事件は前提条件が納得いかないなぁ。自殺前に髪を切るのも、ロープを持ったまま睡眠薬の飲むのも全然理解できるし、不自然に感じない。映画好きなのに、ヒッチコックの見立て自殺だというのに気づかなかったのが悔しい。そして相変わらず出来すぎなところがちらほら。
だけど読みたくなるのは、キャラクター描写が良いのだろうなぁ。楓が好きなのがどっちなのかはまだ明かされず。気になるので3作目も読む。
レビー小体型認知症の幻視はタイムトリップを可能にする、という考え方は好き。 -
Posted by ブクログ
前作から間が空いてしまったけど、楓・岩田・四季、この3人の会話から始まったとたん違和感なくすんなり入り込めた。前作の終わり方が好きだったからかな?!前作同様、問題編となるお題がありその解決編を物語として紡ぐ描き方はとても素敵。
今回はより濃くミステリ感があり読みごたえがあった。感傷的になる場面もしばしば…。
ヒッチコック作品が沢山出てきたが、正直全然分からなかったので…もう少し情報を入れておけばより楽しめるのかも。
楓の恋模様も気になるところだけど…今回で一人に絞られたように思う。やっぱり最後にさらりと印象的なシーンを入れてくる感じがキュンとしてしまう。
優しい気持ちになれる推理小説はなかなかないので…
大事にしたい作品。 -
Posted by ブクログ
あちゃ☆
アンソロジーにはよくあるけども、ほとんど読んだことがあった!
「ビブリオバトルの波乱」岡崎琢磨……珈琲店タレーランのシリーズ
「緋色の脳細胞」小西マサテル……『名探偵のままでいて』シリーズ
「知識と薬は使いよう」塔山郁……薬剤師毒島さんシリーズ
「ふくちゃんのダイエット奮闘記」友井羊……『スープ屋しずく』シリーズ
「暗い部屋で少年はひとり」 柊サナカ……谷中レトロカメラ店シリーズ
最後のカメラのお話だけ未読だった♪
タイトルは暗そうなイメージで、実際途中までそっち方向にミスリードされるけど、実は強く前向きな少年の姿と決意を表していた。小品ながら、佳品。読後感がよい。