小西マサテルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小西マサテルさんの『名探偵にさよならを』を読んだ。本書は『名探偵のままでいて』に始まるシリーズの完結作である。本シリーズは、名探偵としての推理を軸にしたミステリーであると同時に、家族愛や人と人とのつながりを描いてきた作品でもあった。
物語は主人公・楓と、その祖父である碑文谷の二人がさまざまな謎に挑みながら進んでいく構成になっている。碑文谷はレビー小体型認知症を患っており、その症状である幻視を活用し推理を完成させる。本作を通して描かれる碑文谷の頭脳の冴えは凄まじく、幻視はあたかも現場を直接見ているかのようであり、天才的な観察眼のなせる技だと感じた。
本書では、メインストーリーとは別に「診療記 -