小西マサテルのレビュー一覧
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ネタバレ連作短編。
①サンタクロースを見た男
赤は止まれ。きいろも止まれ。青はすすんでもいい。
少年、本物のサンタクロースを見たという確信と引き換えに父親を失った。
消えたサンタクロース。
小学校に入って初めての冬休み。
岩田は、一度眠りについた。鈴の音とともにサンタが現れ、ベランダへと手招きをした。ついて行くと、ベランダには誰もいなかった。10秒足らずのこと。
親父とは警察用語で署長。我妻は刑事。
岩田の父、会社に騙されて詐欺をてつださわれていた。そして、お得意様にかねを返していたが、アルバイトも限界だった。
父は自首する覚悟を決め、消失することにした。
父はあらかじめ、ベランダの隣室 -
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ネタバレ本格ミステリ短編集(少し、連作)。
レビー小体型認知症。幻視。のおじいちゃん。
名探偵とは、なんでそんなことまでわかっちゃうというのが一般的だが、それを幻視(妄想)して解くが、レビー小体型認知症の一貫の設定が面白い。
決め台詞もあり、いい短編。
古典への言及も多いのはコアな本格ミステリファンにもいい。
①緋色の脳細胞
瀬戸川氏の遺作の本の間から、4枚の小さな紙。雑誌、新聞の切り抜き。瀬戸川氏の逝去の訃報記事。
オレンジ色のレビー小体が脳の表面に広がっている。
「楓。煙草を一本くれないか」
→ドラマでは、お香。
栞にしては多い。
本の所有者の男性は亡くなっている。彼は好きな -
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ネタバレ名探偵役の主人公の祖父はレビー小体型認知症を患っているが、孫娘である楓の相談に応じて謎を説き明かす安樂椅子探偵ものである。
この病気の特徴的な症状として、実際にはないものが見える「幻視」があるということで、この祖父は"見てきたような話"ではなく"見えている話"としてまるでその事件現場に居合わせたかのように事件の真相を語るところが斬新であった。
他人の話を聞いただけで何故そこまでわかるのか?という気がしないでもなかったが、話の筋は通っている。
基本的に自宅で話を聞くだけで事件を解決するため、荒事には巻き込まれないのであるが、楓が被害に遭っているストーカー事 -
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小学校教師の孫娘楓と元校長の祖父、そして、楓と同僚教師の岩田、岩田の後輩の四季の3人、それぞれの関係が見事に描かれていて、上質のミステリーになっていることに感激した。
認知症のおじいちゃんが名探偵なんて今まで読んだこともない。それも幻視や記憶障害といった症状が現れるレビー小体型認知症を自分が自覚したまま知性がしっかりとしていて、幻視が結びついた物語(推理)を紡ぎ出す。
こんな安楽椅子探偵のミステリーを考え出す作者は本当にミステリーや物語が好きだということがよくわかる。密室殺人、人間消失、『11人いる!』ではなく『33人いる!』、『幻の女』といった題材での連作には、楓と祖父の謎解きを軸として、岩 -
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「名探偵にさよならを」は、「名探偵のままでいて」「名探偵じゃなくても」に続くシリーズ作品である。そのため、読む際はぜひ順番通りに読んで欲しい。
このシリーズは、認知症になってしまったおじいちゃんと孫を中心に描かれるミステリー小説である。
この作品を読むきっかけは、最初の作品「名探偵のままでいて」が、「このミステリーがすごい!」大賞で、大賞を受賞したことにある。
読み始めると先が気になり止まらなくなって、2日で読み終えてしまった。
中でも名台詞が出てくる場面は、鳥肌が止まらない。その台詞が私をもっと物語の中に引き込んでいく。
また、孫がおじいちゃんを心から尊敬し大切に思っている姿に強く