小西マサテルのレビュー一覧

  • 名探偵じゃなくても

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    ネタバレ

    連作短編。

    ①サンタクロースを見た男
    赤は止まれ。きいろも止まれ。青はすすんでもいい。

    少年、本物のサンタクロースを見たという確信と引き換えに父親を失った。

    消えたサンタクロース。

    小学校に入って初めての冬休み。
    岩田は、一度眠りについた。鈴の音とともにサンタが現れ、ベランダへと手招きをした。ついて行くと、ベランダには誰もいなかった。10秒足らずのこと。

    親父とは警察用語で署長。我妻は刑事。

    岩田の父、会社に騙されて詐欺をてつださわれていた。そして、お得意様にかねを返していたが、アルバイトも限界だった。
    父は自首する覚悟を決め、消失することにした。

    父はあらかじめ、ベランダの隣室

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    2026年08月28日
  • 名探偵にさよならを

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    ネタバレ

    一作目「〜のままでいて」が、小学校の国語の教科書に載りそうなヒューマンドラマ成分7割だとしたら、三作目の本作はその成分が序盤から4割くらいに抑えられた感じで、ミステリー然と読ませてくれる展開が多く分かりやすかったように思います。前作以来、こんなにみんながみんな不幸が身近で大丈夫?って思って読んでたんだけど、何回かジワッと涙を誘うようなところもあったし、伏線も回収されたしで、脳内でハンターハンターのレオリオに演じてもらってた岩田先生だけなんとなく立場が無いのを気にしなければ、満足ついでにスピンアウト作品も読んでみたいです。

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    2026年08月20日
  • 名探偵のままでいて

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    ネタバレ

    本格ミステリ短編集(少し、連作)。

    レビー小体型認知症。幻視。のおじいちゃん。
    名探偵とは、なんでそんなことまでわかっちゃうというのが一般的だが、それを幻視(妄想)して解くが、レビー小体型認知症の一貫の設定が面白い。

    決め台詞もあり、いい短編。

    古典への言及も多いのはコアな本格ミステリファンにもいい。


    ①緋色の脳細胞


    瀬戸川氏の遺作の本の間から、4枚の小さな紙。雑誌、新聞の切り抜き。瀬戸川氏の逝去の訃報記事。

    オレンジ色のレビー小体が脳の表面に広がっている。

    「楓。煙草を一本くれないか」
    →ドラマでは、お香。

    栞にしては多い。

    本の所有者の男性は亡くなっている。彼は好きな

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    2026年08月16日
  • 名探偵のままでいて

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    ネタバレ

    名探偵役の主人公の祖父はレビー小体型認知症を患っているが、孫娘である楓の相談に応じて謎を説き明かす安樂椅子探偵ものである。
    この病気の特徴的な症状として、実際にはないものが見える「幻視」があるということで、この祖父は"見てきたような話"ではなく"見えている話"としてまるでその事件現場に居合わせたかのように事件の真相を語るところが斬新であった。
    他人の話を聞いただけで何故そこまでわかるのか?という気がしないでもなかったが、話の筋は通っている。
    基本的に自宅で話を聞くだけで事件を解決するため、荒事には巻き込まれないのであるが、楓が被害に遭っているストーカー事

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    2026年08月10日
  • 名探偵のままでいて

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    小学校教師の孫娘楓と元校長の祖父、そして、楓と同僚教師の岩田、岩田の後輩の四季の3人、それぞれの関係が見事に描かれていて、上質のミステリーになっていることに感激した。
    認知症のおじいちゃんが名探偵なんて今まで読んだこともない。それも幻視や記憶障害といった症状が現れるレビー小体型認知症を自分が自覚したまま知性がしっかりとしていて、幻視が結びついた物語(推理)を紡ぎ出す。
    こんな安楽椅子探偵のミステリーを考え出す作者は本当にミステリーや物語が好きだということがよくわかる。密室殺人、人間消失、『11人いる!』ではなく『33人いる!』、『幻の女』といった題材での連作には、楓と祖父の謎解きを軸として、岩

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    2026年08月08日
  • 名探偵のままでいて

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    ドラマきっかけで読みましたが、こんなに面白い作品だったとは!
    意外な犯人の物語がたくさんあって、見事に騙されました。

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    2026年08月03日
  • 名探偵にさよならを

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    ネタバレ

    シリーズ最終作、ついに読み終えてしまった。
    3作品の中で個人的にいちばん好きだった!

    恋愛メインで終わるかな、と予想していたから作中にあっさり想いを伝え合うだけに驚きもありつつ、碑文谷さんと楓の素敵な会話で終わるこのラストで良かったと思った。
    1作目のタイトル回収に拍手でした。

    にしても、3作とも危険人物を家に入れるのだけは変わらなくて怖かった。
    この物語は連作短編のように見えて、実は長編だったんだなぁ。

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    2026年07月28日
  • 名探偵のままでいて

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    1番好きな本。ミステリー小説を求めてる人には物足りないのかもしれない。しかし、私はこの日常に潜むミステリー感がすごく好きだった。認知症という議題も親しみ…というか他人事じゃない感じがして本自体にのめり込みやすいと感じた。

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    2026年07月26日
  • 名探偵にさよならを

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    三部作完結編。期待通りの優しい終わり方だった。最後は泣かせられるかな?と思っていたらその通りでした。

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    2026年07月14日
  • 名探偵にさよならを

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    ネタバレ

    読み終わるのがもったいなくて、少しずつしか読めませんでしたが、とうとう読み終えてしまいました。
    今度、ドラマ化するシリーズの3作目にして最終巻。

    幕間の診療記録がどう関わっているのか、なかなか察せられなくて、第三章の最後でやっと理解しました。
    「おじいちゃんの家」の見取り図が断捨離前と断捨離後の2つがあって、見比べて納得。
    これって意味があるのかな?というものがミステリーで出てきたら、絶対意味があることを思い出しました。

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    2026年07月11日
  • 名探偵にさよならを

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     「名探偵にさよならを」は、「名探偵のままでいて」「名探偵じゃなくても」に続くシリーズ作品である。そのため、読む際はぜひ順番通りに読んで欲しい。
    このシリーズは、認知症になってしまったおじいちゃんと孫を中心に描かれるミステリー小説である。
     この作品を読むきっかけは、最初の作品「名探偵のままでいて」が、「このミステリーがすごい!」大賞で、大賞を受賞したことにある。
     読み始めると先が気になり止まらなくなって、2日で読み終えてしまった。
     中でも名台詞が出てくる場面は、鳥肌が止まらない。その台詞が私をもっと物語の中に引き込んでいく。
     また、孫がおじいちゃんを心から尊敬し大切に思っている姿に強く

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    2026年06月06日
  • 名探偵にさよならを

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    シリーズ3作目。その3作分の伏線、ラストで全部回収。
    「人生で最も美しいのは嬉し涙」のセリフに、胸、打たれる。こんなに深い愛の深く練られたミステリがあるだろうか。

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    2026年05月30日
  • 名探偵にさよならを

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    シリーズ完結編。
    レビー小体型認知症の楓の祖父は、快刀乱麻に謎を解き明かして行く。

    今回は、楓達が知り合った小林少年の夏の記憶、炎に包まれる家の中、車椅子に乗ったお婆さんはどこへ消えたのか?

    古アパートの二重密室や、豪華客船での密室殺人など。
    しかし、祖父の症状は悪化の一途を辿っており...

    最後のセリフは、
    『名探偵のままでいて』
    ウルウルです。

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    2026年05月30日
  • 名探偵じゃなくても

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    このタイトルが内容に合っててとっても良い!!
    登場人物も増えてきて、奥が深くなってきてる!

    内容もとても読みやすくて続きが気になって次々ページをめくってしまうわー。
    おバカな私は楓が誰のことが好きかいまいち分からん!
    早く知りたい!

    今回からの登場人物の吾妻さん、私気になってます!
    今後どういう活躍をしてくれるかなー?
    おじいちゃんどうなるかも不安だわー。

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    2026年05月23日
  • 名探偵じゃなくても

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    認知症名探偵シリーズ、第二弾。
    いわゆる安楽椅子探偵ものですね。

    孫の楓や、かつての教え子の我妻刑事の持ち込む不思議な謎を、鋭い推理で解決に導くレビー小体型認知症の祖父。

    ・サンタクロースを見た男
    ・死を操る男
    ・泣いていた男
    ・消えた男、現れた男
    ・時間旅行をした男

    3つ目の『泣いていた男』は、そういう意味なんですね。最後のシーンでウルウルです。
    いつまでも『まどふき先生』が、お元気であることを願っています。

    【追記】
    表紙のイラストがとても素敵です。

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    2026年03月21日
  • 名探偵じゃなくても

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    涙。
    いつも、予想を超えてくる。
    胸があたたかくなる作品。
    どうか、この素敵なまどふき先生の物語、終わらないでほしい

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    2026年02月17日
  • 名探偵じゃなくても

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    面白かったー。ミステリー久々。
    三部作の二作目と知らずに買って読んだけど、魅力的な登場人物とこれ泣くわっていう締めかたとかで夢中で読みました。
    続き読みたいけど読むの怖い。その前に一作目か。

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    2026年01月29日
  • 名探偵じゃなくても

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    前作で区切りがつき、ほんわかとした雰囲気で進んでいく本作だが、ひとつまみの不穏もある。
    最終章でそれが解消されていくのが心地よかった。
    ミステリー好きにもミステリー初心者にもおすすめ。

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    2026年01月10日
  • 名探偵じゃなくても

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    ネタバレ

    ・シリーズ2作目の短編ミステリー
    ・いわゆる安楽椅子探偵もの
    ・1作目を読んでいるとより楽しめます

    謎解きミステリーとしてはフェアな作品だとは思いますが、謎を解こうとするよりも 紡がれた物語をただただ受け入れるのが本作の楽しみ方ではないでしょうか?
    前作に続き海外ミステリー(古典)、海外小説(古典)の話がよく出てきます。レイ・ブラットベリ氏の作品、ロバート・A・ハインライン氏の夏への扉を知っている方はより楽しめると思います。

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    2026年01月08日
  • 名探偵じゃなくても

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    小西マサテルのシリーズ第二弾
    小学校教師の孫娘が持ち込む“日常の謎”を、レビー小体型認知症を患う元小学校長の祖父が安楽椅子探偵役で解決していく連作短編的ミステリ小説、今回も冴えまくってます!
    そして前作からの危機が再び・・・一気読みでした(^_^;)
    大満足の一冊です。

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    2025年12月28日