和ヶ原聡司のレビュー一覧
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地に足付いた魔王様の物語であり、主題は日常なのだろう。実に良い生活感である。
ややストーリーラインが弱いが(終盤にかけての展開に意外性は少ない)、とにかく魔王様の所帯じみた行動が秀逸で、掛け合いのテンポの良さ、センスの良さはずば抜けている。
異世界に適応する過程を省略したのも良い判断だと思う。異文化交流も面白いテーマだが、そこに固執すると主題を見失うし、テンポが悪くなる。
魔王様の心境の変化など、フォローされていない部分も多いが、この辺は後の巻に期待できるだろう。よくまとまったこの巻を見るかぎり、作者さんはかなりの腕前をお持ちのようだし。 -
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現代日本ではたらく魔王と勇者の物語第7弾。
今回は短編が4編。1編ずつあらすじと雑感を。
『訪問販売』
漆原が悪徳訪問販売業者に騙された!
代金を取り返すため事務所に乗り込んだ真奥の運命は!?
自宅も守れない自宅警備員。漆原マジ使えねぇw
本当に厭らしいのは人間だね、って話。
5巻や6巻で明らかになった「天使も人間である」ということと併せて考えると…。
しかし、そんな窮地に追いやられた悪魔を救うのも、また人間。
とりあえず芦屋が有能すぎるw
『捨て猫』
帰宅した真奥が懐に抱えていたのは、銀色の捨て猫だった。
飼い主を捜す真奥達だが、銀色の猫に異変が起こり……。
新たな飼い主が -
購入済み
荒さも目立つが、面白い
良い点
・日常とシリアスの配分と導入の仕方が巧い。
・登場人物一人一人の個性が立っており、またラノベに有りがちなキャラ書き分け手段の極端な口調のキャラクター羅列などがなく、違和感なく読める
・キャラクターの心情や変化を緩やかに描けており、話の展開のため、突然性格や考えが変わるというご都合主義がなく、嫌みがない
・アニメが面白くて原作を購入すると、原作も同じかそれ以上に面白い稀有な例
・挿絵が丁寧で可愛らしい
・有りがちな展開もあるが、読者を引き込ませる力がある
・主人公がラノベ主人公らしく、山場ではちゃんとカッコよく、無意味に鈍感だったりせず、好感が持てる
悪い点
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「私が新しい魔王軍の筆頭悪魔大元帥になって、真奥さんを賭けて遊佐さんと決闘します」
ちーちゃん・・・w
現代日本ではたらく魔王と勇者の物語第3弾。
今回は真奥のバイト先の改装と魔王城の修繕で宿無し仕事無しになった真奥たちが、住み込みで海の家で働くお話。
今までももちろんそうだったけど、今回が一番タイトル通りという感じがしたね。
寂れた海の家に客を集めるため、様々なアイデアを出して実行に移す真奥。
こんな上司の下で働きたいわー。
ここら辺は作者の実体験に基づいていたりするのかな?
アイデアの数々やその合理性なんかには素直に感心した。
その後の花火大会含め、どこか文化祭前夜っぽくて微笑まし -
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Posted by ブクログ
現代日本ではたらく魔王と勇者の物語第3弾。
今回は文句なしに面白かった!
突き抜けるような面白さや心を揺さぶられるような感動があるわけではないけれど、
3巻にして既に安心して楽しめる安定感があるね。
突然やってきて、真奥をパパ、恵美をママと呼ぶ1歳位の幼女、アラス・ラムス。
リンゴから生まれた彼女の正体をいぶかしみながらも、大事に世話をし可愛がる真奥、恵美、及び魔王城の面々。
今回のテーマは育児ということで、2巻がややマンネリ気味で次は違うことをやってほしいと思っていただけに、新たなテーマの導入はうれしい限り。
ドタバタしているうちにエンテ・イスラから刺客がやってきて戦って追い返して・・ -
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時系列順にいくとこの話は主人公である魔王サタンが勇者エミリアに敗れ、異界へと通じるゲートへと逃げ込み日本に辿りつくところから始まる
日本に辿りつき半年後、魔王はこの世界のルールに従い、ゲートを顕現させる魔力が補えるまでという条件のもと、ファーストフード店でアルバイトをし、生活費を稼いでいた
そんなある日、魔王を追ってゲートを通ってきていたエミリアと遭遇
完全に腑抜けてしまっていた魔王サタンを見てどうしたらいいのかわからない勇者エミリアは何を思ったか現状維持を提案
いったいどうなる魔王!!
ってのがあらすじみたいなものですw
まず読んでみた感想ですが、素直に面白かったです^ ^
多少、設定の穴が -