和ヶ原聡司のレビュー一覧
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地に足付いた魔王様の物語であり、主題は日常なのだろう。実に良い生活感である。
ややストーリーラインが弱いが(終盤にかけての展開に意外性は少ない)、とにかく魔王様の所帯じみた行動が秀逸で、掛け合いのテンポの良さ、センスの良さはずば抜けている。
異世界に適応する過程を省略したのも良い判断だと思う。異文化交流も面白いテーマだが、そこに固執すると主題を見失うし、テンポが悪くなる。
魔王様の心境の変化など、フォローされていない部分も多いが、この辺は後の巻に期待できるだろう。よくまとまったこの巻を見るかぎり、作者さんはかなりの腕前をお持ちのようだし。 -
Posted by ブクログ
現代日本ではたらく魔王と勇者の物語第7弾。
今回は短編が4編。1編ずつあらすじと雑感を。
『訪問販売』
漆原が悪徳訪問販売業者に騙された!
代金を取り返すため事務所に乗り込んだ真奥の運命は!?
自宅も守れない自宅警備員。漆原マジ使えねぇw
本当に厭らしいのは人間だね、って話。
5巻や6巻で明らかになった「天使も人間である」ということと併せて考えると…。
しかし、そんな窮地に追いやられた悪魔を救うのも、また人間。
とりあえず芦屋が有能すぎるw
『捨て猫』
帰宅した真奥が懐に抱えていたのは、銀色の捨て猫だった。
飼い主を捜す真奥達だが、銀色の猫に異変が起こり……。
新たな飼い主が見つかるまで猫を預かることになった魔王城。
そこに猫アレルギーに苦しむ人が一人。漆原マジ使えねぇw
銀シャリが可愛い。銀シャリと戯れるアラス・ラムスが可愛い。
ロシアンブルーはほんと品があっていいよね、将来飼いたいわ。
恵美の気遣いが素敵。
『お布団』
アラス・ラムス用の布団を買いに行くことになった真奥達。
仲良し家族といった雰囲気に恵美は頭を抱えることに。
いーやーさーれーるー。
こういうハートフルストーリーってやっぱりイイね!
しっかりとパパやってる真奥もママやってる恵美も微笑ましいわ。
魔王も勇者も子どもには適わないってね。
恵美の苦悩も、本人からしたらアイデンティティに関る重大なものだろうけど、ニヤニヤが止まらない。
一番好きなエピソード。
『はたらく女子高生』
マグロナルドでバイトを始めた千穂は、新人時代の真奥と出会う。
まだ普通の女子高生だった頃の千穂のお話。
ちーちゃんはほんとしっかりしているなぁ。
自分が高校生の頃は、毎日の授業や部活に追われて、将来のこととか社会経験とか考えることはまったくなかったよ。
バイトを始めてからも、わからないことは自分から聞き、失敗したら反省して次に活かす。
まさに理想的な部下である。
そんなしっかりしているちーちゃんが、尊敬できる仕事ぶりを発揮している真奥に惹かれるのは当然のことなのかな。
学校の友人たちも、等身大でいいキャラだった。
エンテ・イスラ絡みのドタバタがなくても、真奥や恵美たちの日常を見ているだけで充分楽しいということを再確認。
また本編が落ち着いたらこういった短編集を出してほしいな。 -
購入済み
荒さも目立つが、面白い
良い点
・日常とシリアスの配分と導入の仕方が巧い。
・登場人物一人一人の個性が立っており、またラノベに有りがちなキャラ書き分け手段の極端な口調のキャラクター羅列などがなく、違和感なく読める
・キャラクターの心情や変化を緩やかに描けており、話の展開のため、突然性格や考えが変わるというご都合主義がなく、嫌みがない
・アニメが面白くて原作を購入すると、原作も同じかそれ以上に面白い稀有な例
・挿絵が丁寧で可愛らしい
・有りがちな展開もあるが、読者を引き込ませる力がある
・主人公がラノベ主人公らしく、山場ではちゃんとカッコよく、無意味に鈍感だったりせず、好感が持てる
悪い点
・異世界の世界観や説明が冗長であり、また荘厳な雰囲気を出すためか、言い回しや表現がクドく、結果的に分かり難く退屈になっている
・戦闘描写はやや迫力不足、スピード感がなく脳内で情景が描きにくい。
巻を追うごとに改善されてきてはいるが、、
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Posted by ブクログ
「私が新しい魔王軍の筆頭悪魔大元帥になって、真奥さんを賭けて遊佐さんと決闘します」
ちーちゃん・・・w
現代日本ではたらく魔王と勇者の物語第3弾。
今回は真奥のバイト先の改装と魔王城の修繕で宿無し仕事無しになった真奥たちが、住み込みで海の家で働くお話。
今までももちろんそうだったけど、今回が一番タイトル通りという感じがしたね。
寂れた海の家に客を集めるため、様々なアイデアを出して実行に移す真奥。
こんな上司の下で働きたいわー。
ここら辺は作者の実体験に基づいていたりするのかな?
アイデアの数々やその合理性なんかには素直に感心した。
その後の花火大会含め、どこか文化祭前夜っぽくて微笑ましかったな。
また、相変わらずの「魔王と勇者」という設定を使った小ネタにもにやけが収まらなかった。
特に海の家オープンにあたり真奥の指示通り動く恵美を見た芦屋の
「勇者が…あの勇者エミリアが、全ての悪魔の敵が!魔王様からにじみ出る王者の威厳に触れて、こうべを垂れて魔王様の命に従っているのです!それを見て…私は…私はもう胸がいっぱいでっ!これは一人の悪魔としては小さな一歩かもしれませんが、魔界にとっては大きな飛躍です…!」
ねw
アームストロング船長に謝れw
そして何よりちーちゃん。
バイト先にやってきたサリエルを上手く手玉にとっていて、真奥と共に「強くなったなちーちゃん…」と思っていたところに、冒頭のセリフである。
成長しすぎだろw
ラストの方でエンテ・イスラや魔界天界に関わるゴダゴダや天祢の正体などシリアスな部分も出てきたけど、基本的には終始コミカルなノリであった第4巻。
堪能させていただきました。 -
Posted by ブクログ
現代日本ではたらく魔王と勇者の物語第3弾。
今回は文句なしに面白かった!
突き抜けるような面白さや心を揺さぶられるような感動があるわけではないけれど、
3巻にして既に安心して楽しめる安定感があるね。
突然やってきて、真奥をパパ、恵美をママと呼ぶ1歳位の幼女、アラス・ラムス。
リンゴから生まれた彼女の正体をいぶかしみながらも、大事に世話をし可愛がる真奥、恵美、及び魔王城の面々。
今回のテーマは育児ということで、2巻がややマンネリ気味で次は違うことをやってほしいと思っていただけに、新たなテーマの導入はうれしい限り。
ドタバタしているうちにエンテ・イスラから刺客がやってきて戦って追い返して・・・
というのは1・2巻でもやっていることだけど、1つ新たな視点が入るだけで全然印象が変わるのね。
アラス・ラムスは純粋に可愛いし、それに振り回されながらも親馬鹿っぷりを見せる真奥もまた可愛い。
恵美も、最初は戸惑いながらもだんだんとアラス・ラムスを大事に思っていく様子は微笑ましいというかなんと言うか・・・
家族(?)3人の写真はほんといい写真だわ。
アラス・ラムスの正体については・・・へぇ、っていう感じ。
読者が予想できるようなものではなく驚くような答えでもなかったため、そうなのかぁといった感想しか浮かばないかな。
ラストはどんな形であれいなくなるんだろうなと思っていたけれど、嬉しいことに予想が裏切られ。
今後も真奥の親馬鹿っぷりが見られるのが楽しみ。
アニメもこの巻まではやってほしいなー無理だろうなー。