内田舞のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ベトナム帰還兵との対話が印象的だった。自分と背景の違うアジア人女性が自分の怒りをこんなふうに分解して理解してくれたら、感じるところは多そうだなあ。
労働環境において女性の苦しさは男性の苦しさにつながるとか、マイクロアグレッションとか、再読してしっかり理解したい箇所が多い。
また、判断は当事者がするべきであって、専門家は科学的根拠に基づいて専門的な知見を自信を持って発信していくべき、それができる社会であってほしい、という内容がとても響いた。
個人の事情に怯えてエビデンスある科学の方を揺るがせてはダメよね。
筆者は人種的にマイノリティ側だからアメリカで大変なこともあっただろうけど能力が高い人がそれをどんどん発揮していく姿は、同じ日本人女性としてとても応援したくなる。
気づいたことに声を上げていくことは、大人としての責務なのだろうと思った。
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Posted by ブクログ
自分のメンタルを守るためには知識がいる。
未だに日本では、メンタルの不調なんて気のせい。そんなのは根性がないだけが常識のようになっているけれど、
この本はきちんと自分のメンタルを守るための知識を教えてくれると思う。
メンタルを守るための方法はいろいろとあると思うが、この本では、リアプレイザルという使いやすい方法が紹介されている。
リアプイザルは、再評価という意味で、いったん立ち止まって、自分の感じていることや考え、行動などを見直してみることをいう。
自分のネガティブな感情を受け入れて、無理やりでなく、ポジティブに考えていくための方法を教えてくれる。
他にも、いろいろとメンタルを守るためにヒントとなる内容もあり、読みやすいので、いい本だと思う。 -
Posted by ブクログ
世界に名だたる超有名大学。自分には全っっったく縁のない、頭の回転が超早い秀才の中でもさらに一握りの「天才」が思い描く未来像。その答えが意外とシンプル、というところに面白みがある。ダイジェストなので何度も何度も読んでしまった。
なぜいま不幸か。これからの人の幸せとは。
私フィルターなので、プレステ5の映像をファミコンで出力したような劣化が起きるけど。総括。
物質面では充足しきった今風に言うところの「ニーズの掘り起こし」という経済活動が、逆に枯渇を生んでいる。平たく言えばCMのせいでみんな不幸。何か足りない、もっともっとと常に刷り込まれ、そう思わせてるのが富裕層という勝ち逃げ社会。
お金ではない価値のレースで、遊び感覚や自分が必要とされている充実感を得る。成長を駆り立てない最適化された社会が、これからを生きる人の幸せ。ってことか。
成田悠輔さんは直前に出てる『22世紀の民主主義』の要約。難しくない言葉の組み合わせひとつで、なんでここまで知性が出るのかと毎回驚く。
──子どもは意味のない遊びに夢中になり、歳をとると意味のない話に夢中になる。それが人間の本質(要約)
2人目はマルクスだけど一番分かりやすい。資本論の後年「んー、やっぱ経済性を追うだけじゃ不幸になるわ」と視野を広げていたことを知り驚いた。限りある資源再分配の究極形は、人も企業も国も富裕税率95%。
──化石燃料中毒がリチウム中毒に代わっても意味はない(要約)
3人目はデータアルゴリズム。保育園制度は日本死ね。だけど実は公平。収入や労働形態で再配分できてる。仕事と人も同じようにマッチングさえできればもっとWin-Win。
4人目は児童発達支援やうつの話。気持ちの言語化や、出来事の捉え直しが、成長に疲れ切った心を楽にする。
──今日は誰かのために何かをしてあげた? -
Posted by ブクログ
ぐうの音も出ないほどの優秀さに頭が下がる思い出いっぱいだった。この境地にたどり着くまでにどれだけの努力と経験を積み重ねてきたのだろう。決して相手を否定せず、相手がどんな立場でどういったプロセス・方法で語り、その危険性は何かを悟し、そっと処方箋を置いていく。
最高にエレガントな人だと思う。
これを全員が考えられるようになることは100% 不可能だし、そもそも相手にする必要はないと思ってしまう。しかし、それでも今後の社会をよりよく残していくために考え、厳しくもちゃんと伝えていく精神。
それは世阿弥が能をいかに現代に残すか考え、模索する姿に近いものを感じる。 -
Posted by ブクログ
⚫︎感想
大切だと思ったフレーズ
「言語化できない違和感に言葉(名前)を与えることで、自分や相手の感情や考えを明確化すること。論理の整理は自分の心を守ってくれる強い鎧となってくれる。」
ホワットアバウティズム
ストローマンストラテジー
ガスライティング
…などの様々な論理のすり替えの手法を紹介してくれる。たしかに言葉を与えると、今相手はホワットアバウティズムで私を打ち負かそうとしているな…と対応できるが、知らなければ、言葉に詰まることもあるかもしれない。
正しく「知る」、論理的に頭を整理することは
物事に対して自分の考えを持ち、尚且つ柔軟に対応するための唯一の方法だと思った。
また、小説のことも連想した。
言葉にならない感覚を、小説も示してくれるからだ。小説を読むこともまた、人を強くしてくれるのだと思う。
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
恐れず変化の種をまくために。
炎上や論破ゲームに乗らず、
分断と差別を乗り越えるためには。
ハーバード大学准教授で小児精神科医・
脳科学者でもある著者が、心と脳のメカニズムに立ち戻り、
激動の時代のアメリカ社会の変化を捉え、
三人の子どもを育てる母親の立場から考える希望の書。
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プロローグ 妊婦のワクチン啓発で気づいたThemとUs
第I部 炎上はなぜ起きるのか
第1章 脳科学で考える炎上のメカニズム
第2章 炎上への処方箋
第II部 差別と分断を乗り越えるために
第3章 子どもに学ぶ同意とアドボカシー
第4章 マイクロアグレッション ムズムズした気持ちに名前がつくことで
第5章 アメリカ社会の差別から学ぶ アジア人男性とハリウッド
第6章 ベトナム帰還兵との対話 ThemとUsは簡単には分けられない
第7章 沈黙を破る 「沈黙は共犯」の後で
第III部 女性小児精神科医が考えた日本社会への処方箋
第8章 子どものメンタルヘルスに向けられる偏見に打ち勝つ脳科学
第9章 女性を苦しめる労働環境は男性をも苦しめる
第10章 「母」への眼差し、女性の身体の自己決定権
エピローグ ラジカル・アクセプタンス ソーシャルジャスティスを育てるために