内田舞のレビュー一覧
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「正す社会」になった。「監視する社会」でもある。しかし、これは同時に「表明し、表現する社会」になった故の事だ。つまり、表明するから反論したり炎上したり、時に賛成派がついて分断になる。これも単にネット社会、一億総表現者が齎した現象で、だからこそポリコレやMe tooが成立する。追随する対象があるから、tooである。ポジティブな方に目を向けるなら、「フォローする社会、いいね社会、リコメンドを得る社会」とも言える。だが、これらはどちらも「過干渉社会」だ。
表紙は著者の覚悟。よく見れば分かるが、妊婦。そしてワクチン接種後。ワクチンが妊婦に良いか否か、一応の科学的根拠を信じても、そもそもワクチンはノー -
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ベトナム帰還兵との対話が印象的だった。自分と背景の違うアジア人女性が自分の怒りをこんなふうに分解して理解してくれたら、感じるところは多そうだなあ。
労働環境において女性の苦しさは男性の苦しさにつながるとか、マイクロアグレッションとか、再読してしっかり理解したい箇所が多い。
また、判断は当事者がするべきであって、専門家は科学的根拠に基づいて専門的な知見を自信を持って発信していくべき、それができる社会であってほしい、という内容がとても響いた。
個人の事情に怯えてエビデンスある科学の方を揺るがせてはダメよね。
筆者は人種的にマイノリティ側だからアメリカで大変なこともあっただろうけど能力が高い人 -
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自分のメンタルを守るためには知識がいる。
未だに日本では、メンタルの不調なんて気のせい。そんなのは根性がないだけが常識のようになっているけれど、
この本はきちんと自分のメンタルを守るための知識を教えてくれると思う。
メンタルを守るための方法はいろいろとあると思うが、この本では、リアプレイザルという使いやすい方法が紹介されている。
リアプイザルは、再評価という意味で、いったん立ち止まって、自分の感じていることや考え、行動などを見直してみることをいう。
自分のネガティブな感情を受け入れて、無理やりでなく、ポジティブに考えていくための方法を教えてくれる。
他にも、いろいろとメンタルを守るためにヒ -
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世界に名だたる超有名大学。自分には全っっったく縁のない、頭の回転が超早い秀才の中でもさらに一握りの「天才」が思い描く未来像。その答えが意外とシンプル、というところに面白みがある。ダイジェストなので何度も何度も読んでしまった。
なぜいま不幸か。これからの人の幸せとは。
私フィルターなので、プレステ5の映像をファミコンで出力したような劣化が起きるけど。総括。
物質面では充足しきった今風に言うところの「ニーズの掘り起こし」という経済活動が、逆に枯渇を生んでいる。平たく言えばCMのせいでみんな不幸。何か足りない、もっともっとと常に刷り込まれ、そう思わせてるのが富裕層という勝ち逃げ社会。
お金ではな -
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ぐうの音も出ないほどの優秀さに頭が下がる思い出いっぱいだった。この境地にたどり着くまでにどれだけの努力と経験を積み重ねてきたのだろう。決して相手を否定せず、相手がどんな立場でどういったプロセス・方法で語り、その危険性は何かを悟し、そっと処方箋を置いていく。
最高にエレガントな人だと思う。
これを全員が考えられるようになることは100% 不可能だし、そもそも相手にする必要はないと思ってしまう。しかし、それでも今後の社会をよりよく残していくために考え、厳しくもちゃんと伝えていく精神。
それは世阿弥が能をいかに現代に残すか考え、模索する姿に近いものを感じる。 -
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⚫︎感想
大切だと思ったフレーズ
「言語化できない違和感に言葉(名前)を与えることで、自分や相手の感情や考えを明確化すること。論理の整理は自分の心を守ってくれる強い鎧となってくれる。」
ホワットアバウティズム
ストローマンストラテジー
ガスライティング
…などの様々な論理のすり替えの手法を紹介してくれる。たしかに言葉を与えると、今相手はホワットアバウティズムで私を打ち負かそうとしているな…と対応できるが、知らなければ、言葉に詰まることもあるかもしれない。
正しく「知る」、論理的に頭を整理することは
物事に対して自分の考えを持ち、尚且つ柔軟に対応するための唯一の方法だと思った。
また、小説の -
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最先端の知性に学べ、という主旨で、4人の時の人が登場している。書き方のスタイルとしては、'オフィスアワー'という、教授の部屋を自由に訪れ会話しているような雰囲気で進められている。
成田悠輔氏は麻布から東大、経済学部で最優等論文で卒業後渡米、MITでドクターを取得してイェール大で教鞭をとる。謂わばエリート街道まっしぐらに見える人生だが、中学から不登校気味で、代わりに多様な大人が集う世界で過ごした経験が、その後の考え方へ影響を与えたと思われる。何をやっているかわからない、ことを理想に、常識にとらわれずにデータ分析で突き詰めていく。これまでの画一化された思考に疑問符を呈する。
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