古市雅子のレビュー一覧

  • 流浪地球

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    ・劉慈欣「流浪地球」(角川文庫)を読んだ。その解説の加藤徹 「SFと『科幻』ー劉慈欣文学の魅力」に次のやうな文章があつた。中国は科幻系の国である。「『科幻』系の国々で は、たとえ虚構でも、そんな空想を発表した作家は、たたではすまない。」(301頁)そんなとは、例へばゴジラの東京襲撃である。これだけで恐ろしくなるのだが、中国の作家はそれでも書いてきた。どのやうに書いたか。「劉氏の出世作『三体』の物語は『文化大革命』から始まる。(中略)米ソをさしおいて、社会を恨む中国人が最初に宇宙人と交信する、というあの物語の冒頭は、科学的には不自然だが、科幻としては正しい。『文革』は、中国共産党があやまちであっ

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    2024年04月21日
  • 老神介護

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    初めて中国人作家が手掛ける作品を読んだが、普段映画や漫画などでもSFは全く観ないため想像することが難しかった。
    だがSFだけでなく、中国の内情についても交えて描かれているためか、興味が薄れることはなく読み終えることができた。

    今生きているこの時代のことを考えるだけでも頭を抱えてしまうのに、近未来の可能性を想像して作品を作れるのは見事だと思えた。

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    2024年03月12日
  • 流浪地球

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    他の短編集よりも作者のバリエーションの豊かさを感じられる作品たちだと思う。あとがきにあるように表題作の映画版はちょっとガッカリだったので、原作の面白さが際立った。

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    2024年02月20日
  • 流浪地球

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    それぞれの話の発想にまず感心しつつ読み始め、そんなことを忘れて熱中していると巧みな結末に改めて感心させられてしまう。

    難しい科学的背景を感じるが、それが読むのを邪魔することなく、むしろ楽しみを増すスパイスになっているのもいい。

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    2024年02月10日
  • 老神介護

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    〝扶養人類〟のハードボイルド感がたまらず、ブレードランナーみたいな世界を妄想してしまった。

    宇宙度は「流浪地球」の短編集のが濃いめ。
    著者はこういうコミカル?シュール?なのも書けるのがニヤリとしてしまう。

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    2024年02月06日
  • 老神介護

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    期待を裏切らず、劉さん独特の発想と設定で面白く読めた。話はSFでも、なぜか読みながら現実世界に起きていることになぞらえてしまう。
    同じ短編集でも「円」を読んだ時の衝撃に比べると、少し物足りないかもしれない。「円」は北欧ミステリーに出会った時のような、ダークさがあった。今回はよりSFらしい?タッチに感じた。

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    2024年01月28日
  • 白亜紀往事

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    恐竜と蟻がタッグを組んで文明を発展させた話。短編より恐竜文明と蟻文明の細かい描写が多くて楽しかった。蟻と恐竜は人間の駄目な部分を分担しているので、映画ドラえもん鉄人兵団(旧)で静香ちゃんがリルルに言った「まるっきり人間の歴史と同じじゃない」を思い出した

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    2024年01月15日
  • 白亜紀往事

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    時は6500万年前の白亜紀末期。恐竜は柔軟な思考力、蟻は精確な技術力を活用し、それぞれの欠点を補完し合い、新たな文明を築くに至った。
    しかし、永遠に続くと思われた恐竜と蟻の二大文明は、深刻な対立に陥り…。

    もし蟻と恐竜が人間と変わらぬ文明社会を白亜紀に築いていたら?なお話。この発想はなかった。設定だけで面白い。
    恐竜と蟻が戦ったら、どっちが強い? …なんて簡単な問題かと思いきや、意外な結末に脱帽です。
    もしかしたらあったかもしれない遠い過去の話。興味深く読みました。

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    2024年01月06日