古市雅子のレビュー一覧

  • 流浪地球

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    ネタバレ

    ・感想
    読み終わるのに時間がかかってしまって既に若干内容を忘れてしまっているものもあるけど、特に面白かったのはミクロ起源、呑食者、呪い5.0、中国太陽。
    山が設定の羅列みたいな感じでイマイチノリきれず読み終わるのに時間かかってしまった…。

    どの作品もやっぱり作者らしい寂寞の感?というか失いつつ諦めつつ無くしつつも続いていく、そして終わって、また始まっていく…という作風。
    特にラストでいうと呑食者と中国太陽が最高だった。こういうの好き。

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    2024年07月29日
  • 流浪地球

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    「三体」のような奇想天外なハードSFの様相を見せながら(飛躍しすぎて、文章を頭の中で映像化できなかった泣)も、筒井康隆を思い出させるような、ばかばかしさとユーモアがあった。
    硬軟どちらもいけるのが劉慈欣なんですね。
    「中国太陽」のアメリカンドリームなストーリーが一番良かった(中国製アメリカンドリーム)

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    2024年07月28日
  • 老神介護

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    こちらも『流浪地球』と似た味わい。

    地球人類を創生したらしい「神様」が現れ
    侵略じゃなくて扶養を要求してくるのが
    なんだかユニーク。
    しかも人類の普通の家庭で普通に生活。
    ただ飯喰いとまで言われる始末だけど
    さて、どうなるか?

    『彼女の眼を連れて』が好き。
    じんわり胸にせまる。
    バリバリ王道っぽいSFから
    こういうタイプの物語まで楽しめるのが
    短編集のいいところ。

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    2024年05月17日
  • 流浪地球

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    なんというか、懐かしい読後感。
    SFにちょっとはまりはじめた頃に
    読んでワクワクした「非日常」な感じの。

    普通に考えてありえないもんね。
    地球に推進装置つけて太陽系脱出するとか。
    それが出来てしまえるように思える
    この押し切り方!
    いいわ。
    でもポイントはガジェットじゃなくて
    それに関わる「人類史」のウェットさ。
    わかっているのに涙腺を刺激する。

    という表題短編『流浪地球』の他
    地球が家畜牧場化されそうになる『呑食者』や
    宇宙開拓物語『中国太陽』のノスタルジー
    『ミクロ紀元』は、ちょっとピ○ミン想像し(笑)

    『三体』読む前の助走として良かったかも。

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    2024年05月12日
  • 流浪地球

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    ・劉慈欣「流浪地球」(角川文庫)を読んだ。その解説の加藤徹 「SFと『科幻』ー劉慈欣文学の魅力」に次のやうな文章があつた。中国は科幻系の国である。「『科幻』系の国々で は、たとえ虚構でも、そんな空想を発表した作家は、たたではすまない。」(301頁)そんなとは、例へばゴジラの東京襲撃である。これだけで恐ろしくなるのだが、中国の作家はそれでも書いてきた。どのやうに書いたか。「劉氏の出世作『三体』の物語は『文化大革命』から始まる。(中略)米ソをさしおいて、社会を恨む中国人が最初に宇宙人と交信する、というあの物語の冒頭は、科学的には不自然だが、科幻としては正しい。『文革』は、中国共産党があやまちであったと失敗を認めている、唯一の時代だからである。」(301〜302頁)以下、本書の短編について述べる。「『呪い 5.0』は中国の科幻小説では珍しく、実在の中国本土の都会が火の海になる。が、ここにもクレバーな配慮が周到にめぐらされている。まず、舞台は北京ではない。」(302頁)以下、「この作品に限っては筒井康隆氏のスラップスティック小説や横田順彌氏のハチャメチャSF作品のようである。」(同前)とか、「自分自身を作品の中に滑稽な描写で登場させた。」(同前)とあり、これらの「どの一つの要素が欠けても『幻想』ではなくなる。ギリギリの作品なのだ。」(同前)といふ。私が読んでも政治的には何とも思へないのだが、実は相当な配慮のなされた作品であつたらし い。それを「クレバー」と言ふ。これまでいくつかの作品で危なさうなのがあつたが、それらも同様の配慮のなされた「クレバー」な作品であつたらしい。かういふことまで考へて書かねばならないのは相当な苦痛であらうと思はれる。もしかしたらいかに当局をだますかの知恵比べをしてゐるのかもしれない。これは身に危険の及びかねない知恵比べであるが、これも考へ方で、「科幻は、現実社会との間合いに対する深謀遠慮を余儀なくされる反面、想像力の面では幻想の特権をフルにいかすことができる。」(同前)といふことにもなるらしい。それが現代中国のSF作家である。
    ・私は中国における政治と文学の関係にこだはつてSFを読んできたと思ふ。SFではないが、莫言はリアリズムで書い てきた。だからノーベル賞ももらへた。それに値する作品でもあつた。SFの場合はリアリズムではなく想像力の世界と なる。創造=想像である。「呑食者」は他の短編集にあつた作品の前日譚である。ここで呑食者たる大牙は、地球初お目 見えの時、「ヨーロッパの首脳のひとりをつかむと(中略)優雅に口に放り込み、咀嚼しはじめた。」(107頁)のだ が、これも中国人でないところに意味がある。いかに国連でも事務総長や首脳が中国人で、それが食はれたりしたらそれこそ「たたではすまない。」その一方、大牙の相手たる大佐(300年後!には元帥)は“冷静なアジア人”である。中国人としても良ささうだが、これは分からない。こちらは国連首脳とは違ふ。ここにもそんな「クレバー」な配慮があるのであらうか。中国でSFを創作するのはかくも大変だといふことである。さうするとこれまで危なさうだと思つた作品で、英語版しか出てゐないやうなのはやはり「クレバー」ではなかつたといふことか。中国や中共を思はせてはいけない。これだけなら易しい、たぶん。しかし、そこを超えると様々なことが出てくる。ちよつとしたことでも危ない。「子どものころから『愚公移山』を暗記してきた中国人にとって『流浪地球』の世界観は、すんなり胸に響く。」(304頁)さういふ世界に生きてきた人であつたのかと思ふ。

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    2024年04月21日
  • 老神介護

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    初めて中国人作家が手掛ける作品を読んだが、普段映画や漫画などでもSFは全く観ないため想像することが難しかった。
    だがSFだけでなく、中国の内情についても交えて描かれているためか、興味が薄れることはなく読み終えることができた。

    今生きているこの時代のことを考えるだけでも頭を抱えてしまうのに、近未来の可能性を想像して作品を作れるのは見事だと思えた。

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    2024年03月12日
  • 流浪地球

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    他の短編集よりも作者のバリエーションの豊かさを感じられる作品たちだと思う。あとがきにあるように表題作の映画版はちょっとガッカリだったので、原作の面白さが際立った。

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    2024年02月20日
  • 流浪地球

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    それぞれの話の発想にまず感心しつつ読み始め、そんなことを忘れて熱中していると巧みな結末に改めて感心させられてしまう。

    難しい科学的背景を感じるが、それが読むのを邪魔することなく、むしろ楽しみを増すスパイスになっているのもいい。

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    2024年02月10日
  • 老神介護

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    〝扶養人類〟のハードボイルド感がたまらず、ブレードランナーみたいな世界を妄想してしまった。

    宇宙度は「流浪地球」の短編集のが濃いめ。
    著者はこういうコミカル?シュール?なのも書けるのがニヤリとしてしまう。

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    2024年02月06日
  • 老神介護

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    期待を裏切らず、劉さん独特の発想と設定で面白く読めた。話はSFでも、なぜか読みながら現実世界に起きていることになぞらえてしまう。
    同じ短編集でも「円」を読んだ時の衝撃に比べると、少し物足りないかもしれない。「円」は北欧ミステリーに出会った時のような、ダークさがあった。今回はよりSFらしい?タッチに感じた。

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    2024年01月28日
  • 白亜紀往事

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    恐竜と蟻がタッグを組んで文明を発展させた話。短編より恐竜文明と蟻文明の細かい描写が多くて楽しかった。蟻と恐竜は人間の駄目な部分を分担しているので、映画ドラえもん鉄人兵団(旧)で静香ちゃんがリルルに言った「まるっきり人間の歴史と同じじゃない」を思い出した

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    2024年01月15日
  • 白亜紀往事

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    時は6500万年前の白亜紀末期。恐竜は柔軟な思考力、蟻は精確な技術力を活用し、それぞれの欠点を補完し合い、新たな文明を築くに至った。
    しかし、永遠に続くと思われた恐竜と蟻の二大文明は、深刻な対立に陥り…。

    もし蟻と恐竜が人間と変わらぬ文明社会を白亜紀に築いていたら?なお話。この発想はなかった。設定だけで面白い。
    恐竜と蟻が戦ったら、どっちが強い? …なんて簡単な問題かと思いきや、意外な結末に脱帽です。
    もしかしたらあったかもしれない遠い過去の話。興味深く読みました。

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    2024年01月06日