古市雅子のレビュー一覧

  • 白亜紀往事

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    かつて白亜紀に恐竜と蟻は共存し、文明を築き地球を支配していた。
    しかし互いに力を持つにつれ、その関係性は徐々に変化していき、いつしか地球規模の危機へと発展していく。

    面白い。ifの世界線としてめちゃくちゃ面白かった。
    しかしどうして力を持つものは愚かになるのか。

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    2026年07月19日
  • 白亜紀往事

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    発想が天才的で、設定の細かさと本当っぽさが他に類を見ない。相変わらずこの作者はすごい。三体の前の作品のようだが、後の作品に通じるところがあっていろいろ読んでいる自分には心地よい。コミカルな表現もあり、現代を風刺するテーマもあり、とても面白い。

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    2026年06月19日
  • 老神介護

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    お気に入りは『老神介護』
    設定がリンクしている作品が何作かあって面白かった
    地球のコアのことを考えて怖くなってた幼少期を思い出した

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    2026年02月28日
  • 白亜紀往事

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    アリの集団知性と恐竜の圧倒的な個体能力。本来交わるはずのない二つの種が、互いの長所を補い合い、短所をカバーしながら「文明」を築き上げていくプロセスが、あまりにも緻密で説得力に満ちていました。
    それぞれの生物学的特徴が、単なる設定に留まらず、物語を複雑化させ、やがて壮大な歴史のうねりへと昇華していく筆致は圧巻です。自然界の理(ことわり)とSF的な想像力が最高の形で融合した、まさに「素晴らしい」の一言に尽きる読書体験でした。

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    2025年12月09日
  • 白亜紀往事

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    ★3.7
    遥か白亜紀に、未来の孤独が滲んでいた。
    恐竜とアリによる、文明発展の寓話的パロディ。
    未来でも過去でもない、「今」の私たちがどう映るのか。


    本書は、発明や哲学を司る”恐竜”と技術と組織を担う”アリ”が、小さな協力を経て巨大な文明共存を描く。そしてやがて「宗教」や「政治的・資源的対立」に突入し、文明は戦争へと向かっていく。

    まさに人類史の縮図とも言える構図で、「蒸気・情報・核」といった技術史にも言及しつつ、最後は核のような大量破壊兵器まで登場する。
    終盤は“Dr. Strangelove”を思わせる冷戦風の仕掛けをユーモアと風刺の色彩で魅せる。

    蒸気→情報→核というように、古

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    2025年06月10日
  • 老神介護

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    劉慈欣が紡ぐ物語には、想像を超えるスケールと、壮大な設定を物語の終わりまで力強く貫き通す筆力があり、その圧倒的な構想力にはただ驚嘆するばかりだ。

    中国SFがこれほどまでにスケールの大きな作品を生み出す背景については、単に中国人が壮大な妄想を好むからという説明だけでは不十分だという興味深い指摘がある。政府や国家体制への直接的な批判が許されにくい中国の環境下では、現実世界の崩壊やそれに対応できない政治の姿をリアルに描くことは難しい。結果として、作家たちは現実から一歩引いた視点を取り、自然と物語の舞台を地球規模、さらには宇宙規模へと広げるようになるという。この見方には深く頷かされるものがあった。

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    2025年05月27日
  • 流浪地球

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    「三体」で知られる劉慈欣の短編集。どの作品も壮大でスケール感あふれるアイデアが詰まっていて非常に読み応えがあった。

    宇宙人の襲来や太陽の爆発といった多様なシナリオで地球が滅亡の危機に瀕し、登場人物たちが極限状況の中で揺れ動く心理がリアルに描かれている。

    全体を通して外れのない充実した内容だが、中でも作者自身が登場する異色のコメディSF「呪い5.0」は、独特のユーモアが際立っており、印象深かった。

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    2025年05月14日
  • 流浪地球

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    『三体」の作者劉慈欣氏の短編集。読み応えありました。
    「山」という作品が私は一番好きです。続いて「呑食者」「呪い5・0」も好きだなぁ。
    思考の枠を外してくれるようなお話が好きな人はぜひ一読を。

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    2025年02月20日
  • 白亜紀往事

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    老神介護の短編を読んだ後に読みました。短編のときと大きく異なるのは文明の勃興期がより詳しく描写されていること。人類の大航海時代よろしく蟻文明にも恐竜の体内を探索する時代があったとかいう発想も面白い。第一次竜蟻戦争の顛末も面白く、短編に書かれていない部分は楽しく読むことかできたけれど、後編以降はすべからく短編と同じです。

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    2025年02月02日
  • 流浪地球

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    面白い。ロマンを追い求める作品が多かった。特に山なんかは知的生命体が知的生命体である所以として知的好奇心を華々しく描いており、なかなかに胸に来るものかある。また、中国太陽は農村出身の窓ガラス清掃員があろうことか宇宙空間にまで行くという壮大なストーリーであり、夢を忘れないことの大切さを教えてくれる。おおむねこのような評価ができる良い作品軍。呪い5.0は微妙。

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    2025年01月31日
  • 老神介護

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    流浪地球と同時発売だった短編集
    流浪地球より気が重くなる話が多め
    私の好みは流浪地球の方かな
    地球大砲のエピローグは良かった

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    2025年01月15日
  • 白亜紀往事

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    三体が好きなので同じ作者の本も読んでみたいと思い、こちらを読んでみた。発想は面白く、展開もなるほどという感じだったが、明確な主人公がいるような話というよりは、もしこうならこうなるだろうの連続で情景を俯瞰し続ける感じの進行なので、三体ほどのめり込むような感覚はなかった。話の長さ的にも大変コンパクトな寓話という印象。

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    2025年01月14日
  • 流浪地球

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    稀代のハードSF作家の短編集。呪い5.0が断トツに良かった。筒井康隆っぽいシニカルとドタバタあり、阿部和重っぽい視点のミクロにもマクロにも動ける機動力があり、めちゃくちゃ好きだった。他のも普通に作者の作者たる部分が出ててよかった。

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    2024年11月10日
  • 白亜紀往事

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    蟻と恐竜の2種類の文明が織りなす栄枯盛衰を、現代では通説になっている恐竜滅亡の過程に上手く繋がるように描かれていたのが良かった。最後の蟻たちの会話が、何千年後の私たち人類に繋がると思うと胸が少し熱くなったりもした。短編だけど読み応えもあってかなりよかった!三体読んでほしいけど、いきなりヘビーすぎかも…って時に、劉慈欣作品の入口としても勧めやすいかも。

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    2024年09月29日
  • 白亜紀往事

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    白亜紀時代、蟻と恐竜が互いには協力し合って文明を築いていたら...
    そんな訳あるか!と言うビックリ設定だけどそこがSFの良い所。想像するだけで楽しい。そして恐竜のように大きすぎず蟻のように小さすぎず、大きな脳みそを持ち手先が器用な我々人類は凄い生き物なんだなと改めて思う。戦争は文明を滅ぼすということも。

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    2024年09月29日
  • 老神介護

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    『流浪地球』に続けて読んだ劉慈欣の短編集。
    『流浪地球』も面白かったが、個人的にはこちらの『老神介護』の短編集のほうが好みだった。
    表題作の『老神介護』、その続編とも言える『扶養人類』は全然違った作風で後者はノワール風な雰囲気なのも良かった。
    そして白亜紀の蟻と恐竜の共存と争いを描いた『白亜紀往時』も面白い。劉慈欣は恐竜や蟻を描いた作品がいくつかあるのだが、突飛さも含めて面白い。
    蟻に知能があるというと『フェイズⅣ 戦慄昆虫パニック』なんかを思い出す。ある事件から突然変異した蟻たちに知能があることがわかるが、なすすべもなく次第に侵略されていくというパニックホラー映画だ。バカバカしさもあるが、何

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    2024年09月23日
  • 流浪地球

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    こちらが想定する遥か上の物語が展開することと、そのスケールのデカさに驚く。
    そもそも表題作からして笑っちゃうくらいのスケールだ。
    地球がヤバいから地球から脱出しよう! ではなくて、地球ごと移動させちゃえなのだ。
    正直バカバカしいとも思える。だが、そこはさすが劉慈欣だ。こちらをねじ伏せる筆力で乗せられてしまう。
    どれも面白く読んだが、個人的には『呑食者』『中国太陽』『山』が気に入った。

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    2024年09月20日
  • 老神介護

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    『流浪地球』の姉妹短編集。いわゆるバカバカしいSFは同じでも、こちらの方が人間味がある作品。読み応えがあって、シーン一つひとつを見逃さないように、読み終えるのに時間がかかった。

    この作者の文章は、ほんとに映画を観てるような気にさせられる。訳がよいのもあるのだろうし、この『老神介護』なんかはまさにそうなのだけど、儒教の影響を受け、ある意味窮屈な社会に生きる東アジア文化圏の人間として、キャラクターの行動原理や感情が抵抗なく入ってくるのも大きい気がする。

    気に入ったのは『彼女の眼を連れて』 感傷的な話ってやっぱり好きだな。

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    2024年05月18日
  • 流浪地球

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    ネタバレ

    『三体』を読んだ後だったこともあって、劉氏のSF仕掛けのスケールに自分の感覚が慣れてしまっていたかも。それでも、やはり作品世界への引き込まれ感が凄い。編まれている短編(中編)の一本一本が充実していて、きちんと読ませる作品。次も読まなきゃ。

    タイトル作品の『流浪地球』。地球エンジンっていう発想も凄いんだけど、エンジンの作動状況とか、次々に起こる悲惨な超災害とか、映像が頭に浮かんでくるような描写が上手い。じっくり読みたくなる。

    『呑食者』 冷静な大佐(元帥)。沖田艦長を思い出したよ。

    『山』まだ見ぬ未踏の地への想い(欲望)は普遍なのか。安全を選ぶのは本能だが、より危険な方へベクトルを向ける本

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    2024年04月16日
  • 流浪地球

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    ネタバレ

    おもしろいなあ。短編集ですが、どの話もギッチリと世界観とキャラクターが練られていて、ちゃんとSFなのに分かりやすくて読みやすい。

    ■流浪地球
    地球にエンジンをつけて太陽に飲み込まれる前に太陽系外に脱出しようというお話。50ページくらいのお話にこれだけ壮大な世界観を盛り込めることがスゴイ。何世代にも亘る永い時間軸の物語。

    ■ミクロ起源
    流浪地球の続き?と思うようなお話。遥かな時間の後に地球に帰還した飛行士が見た地球は、一見壊滅しているように見えたが、実はミクロ化した省エネ文明が栄えていた。物理スケールは小さいけど、お話のスケールは大きい。

    ■呑食者
    惑星を食べてペッと吐き出す「呑食者」にと

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    2024年03月23日