古市雅子のレビュー一覧

  • 老神介護

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    流浪地球と同時発売だった短編集
    流浪地球より気が重くなる話が多め
    私の好みは流浪地球の方かな
    地球大砲のエピローグは良かった

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    2025年01月15日
  • 白亜紀往事

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    三体が好きなので同じ作者の本も読んでみたいと思い、こちらを読んでみた。発想は面白く、展開もなるほどという感じだったが、明確な主人公がいるような話というよりは、もしこうならこうなるだろうの連続で情景を俯瞰し続ける感じの進行なので、三体ほどのめり込むような感覚はなかった。話の長さ的にも大変コンパクトな寓話という印象。

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    2025年01月14日
  • 流浪地球

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    稀代のハードSF作家の短編集。呪い5.0が断トツに良かった。筒井康隆っぽいシニカルとドタバタあり、阿部和重っぽい視点のミクロにもマクロにも動ける機動力があり、めちゃくちゃ好きだった。他のも普通に作者の作者たる部分が出ててよかった。

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    2024年11月10日
  • 白亜紀往事

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    蟻と恐竜の2種類の文明が織りなす栄枯盛衰を、現代では通説になっている恐竜滅亡の過程に上手く繋がるように描かれていたのが良かった。最後の蟻たちの会話が、何千年後の私たち人類に繋がると思うと胸が少し熱くなったりもした。短編だけど読み応えもあってかなりよかった!三体読んでほしいけど、いきなりヘビーすぎかも…って時に、劉慈欣作品の入口としても勧めやすいかも。

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    2024年09月29日
  • 白亜紀往事

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    白亜紀時代、蟻と恐竜が互いには協力し合って文明を築いていたら...
    そんな訳あるか!と言うビックリ設定だけどそこがSFの良い所。想像するだけで楽しい。そして恐竜のように大きすぎず蟻のように小さすぎず、大きな脳みそを持ち手先が器用な我々人類は凄い生き物なんだなと改めて思う。戦争は文明を滅ぼすということも。

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    2024年09月29日
  • 老神介護

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    『流浪地球』に続けて読んだ劉慈欣の短編集。
    『流浪地球』も面白かったが、個人的にはこちらの『老神介護』の短編集のほうが好みだった。
    表題作の『老神介護』、その続編とも言える『扶養人類』は全然違った作風で後者はノワール風な雰囲気なのも良かった。
    そして白亜紀の蟻と恐竜の共存と争いを描いた『白亜紀往時』も面白い。劉慈欣は恐竜や蟻を描いた作品がいくつかあるのだが、突飛さも含めて面白い。
    蟻に知能があるというと『フェイズⅣ 戦慄昆虫パニック』なんかを思い出す。ある事件から突然変異した蟻たちに知能があることがわかるが、なすすべもなく次第に侵略されていくというパニックホラー映画だ。バカバカしさもあるが、何

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    2024年09月23日
  • 流浪地球

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    こちらが想定する遥か上の物語が展開することと、そのスケールのデカさに驚く。
    そもそも表題作からして笑っちゃうくらいのスケールだ。
    地球がヤバいから地球から脱出しよう! ではなくて、地球ごと移動させちゃえなのだ。
    正直バカバカしいとも思える。だが、そこはさすが劉慈欣だ。こちらをねじ伏せる筆力で乗せられてしまう。
    どれも面白く読んだが、個人的には『呑食者』『中国太陽』『山』が気に入った。

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    2024年09月20日
  • 老神介護

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    『流浪地球』の姉妹短編集。いわゆるバカバカしいSFは同じでも、こちらの方が人間味がある作品。読み応えがあって、シーン一つひとつを見逃さないように、読み終えるのに時間がかかった。

    この作者の文章は、ほんとに映画を観てるような気にさせられる。訳がよいのもあるのだろうし、この『老神介護』なんかはまさにそうなのだけど、儒教の影響を受け、ある意味窮屈な社会に生きる東アジア文化圏の人間として、キャラクターの行動原理や感情が抵抗なく入ってくるのも大きい気がする。

    気に入ったのは『彼女の眼を連れて』 感傷的な話ってやっぱり好きだな。

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    2024年05月18日
  • 流浪地球

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    ネタバレ

    『三体』を読んだ後だったこともあって、劉氏のSF仕掛けのスケールに自分の感覚が慣れてしまっていたかも。それでも、やはり作品世界への引き込まれ感が凄い。編まれている短編(中編)の一本一本が充実していて、きちんと読ませる作品。次も読まなきゃ。

    タイトル作品の『流浪地球』。地球エンジンっていう発想も凄いんだけど、エンジンの作動状況とか、次々に起こる悲惨な超災害とか、映像が頭に浮かんでくるような描写が上手い。じっくり読みたくなる。

    『呑食者』 冷静な大佐(元帥)。沖田艦長を思い出したよ。

    『山』まだ見ぬ未踏の地への想い(欲望)は普遍なのか。安全を選ぶのは本能だが、より危険な方へベクトルを向ける本

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    2024年04月16日
  • 流浪地球

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    ネタバレ

    おもしろいなあ。短編集ですが、どの話もギッチリと世界観とキャラクターが練られていて、ちゃんとSFなのに分かりやすくて読みやすい。

    ■流浪地球
    地球にエンジンをつけて太陽に飲み込まれる前に太陽系外に脱出しようというお話。50ページくらいのお話にこれだけ壮大な世界観を盛り込めることがスゴイ。何世代にも亘る永い時間軸の物語。

    ■ミクロ起源
    流浪地球の続き?と思うようなお話。遥かな時間の後に地球に帰還した飛行士が見た地球は、一見壊滅しているように見えたが、実はミクロ化した省エネ文明が栄えていた。物理スケールは小さいけど、お話のスケールは大きい。

    ■呑食者
    惑星を食べてペッと吐き出す「呑食者」にと

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    2024年03月23日
  • 流浪地球

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    ネタバレ

    三体文庫化楽しみ!というところでウォーミングアップとして短編集を読もうかと。表題作の流浪地球は映画版があるそうで、知らなかったんですがまぁ面白かったですね。太陽の膨張に飲み込まれないために地球を太陽系外に逃す、ノアの方舟じゃなくて地球ごと移動ってのはスケールがでっかい。地球が自転をやめ、公転をやめ、地球から離れていくことの過酷さ、その問題がしっかり描かれていてハードSFって感じでした。めちゃくちゃスケールがデカくて設定もしっかりしてこの読み応えでこれしかページ数がないのが本当に不思議。分量と読み応えがまったく一致してなくてその作者の想像力の大きさに感服しました。生きることに精一杯で感情が平坦に

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    2024年03月09日
  • 老神介護

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    ネタバレ

    ⚫︎感想
    「三体」の著者によるSF短編集。
    二十億もの老神が地球に降りたって、人間の世話になるという話から始まり、全体を通していろんな視点を持たせてくれ、最後までたのしませてくれた。



    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)

    ●突如現れた宇宙船から、次々地球に降り立った神は、みすぼらしい姿でこう言った。「わしらは神じゃ。この世界を創造した労に報いると思って、食べものを少し分けてくれんかの」。神文明は老年期に入り、宇宙船の生態環境は著しく悪化。神は地球で暮らすことを望んでいた。国連事務総長はこの老神たちを扶養するのは人類の責任だと認め、二十億柱の神は、十五億の家庭に受け入れられることに。しかし、ほ

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    2024年03月06日
  • 老神介護

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    本としては対となる「流浪地球」より、「老神介護」の方が各話のまとまりが良くて読んでいてわくわくした。
    話としては「扶養人類」がいい。シリアス・プロフェッショナル・ダークなSF要素の詰め合わせで100点、更に思いもよらぬ展開が加わわり、もう点数なんか関係ないくらい好きになってしまった。

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    2024年02月18日
  • 流浪地球

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    様々な視点の短編でどれも面白い。
    どことなく三体を彷彿とさせるけど、これが根幹にあると納得。
    短編でこれだけのスケールを感じさせるストーリーはさすが劉慈欣。

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    2024年02月16日
  • 流浪地球

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    〝呑食者〟と〝山〟も熱いが、やはり出色は〝流浪地球〟〝中国太陽〟。

    宇宙は黒暗森林であっても、我々はなお宇宙を求める。

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    2024年02月04日
  • 白亜紀往事

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    恐竜と蟻を用いて人間にも起こりうる課題を描いている。また、恐竜が絶滅した理由にも繋がりうる内容にもなっていて楽しんで読むことができた。

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    2024年02月03日
  • 老神介護

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    先に読んだ「流浪地球」に負けず劣らず、と言うか上下巻のようなものなので当然ながら、こちらもブッ飛んだ発想のSF短編集。タイトルそのままの表題作とハードボイルド風の後日譚「扶養人類」、恐竜と蟻の共存文化があった別の過去を描く「白亜紀往事」、無重力空間での仮想体験の真相が衝撃的な「彼女の眼を連れて」と姉妹編「地球大砲」。壮大でシュールかつシニカル。言ってみれば小松左京×筒井康隆的世界観で、奔放な想像力に圧倒された。「流浪地球」とあわせて読むべき、「三体」以前の著者の魅力に触れられる一冊。

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    2024年01月31日
  • 白亜紀往事

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    「白亜紀が終わるまで、地球は蟻と恐竜が高度な文明を築いていた」というあまりに突飛な設定にも関わらず、「もしかしたら本当にそうだったのでは?」と思ってしまうまで練り込まれた設定の素晴らしさ、物語の面白さはさすが!

    「老神介護」収録の短編版を読んだときから面白いなと思っていましたが、長編になってここまでの作品になるとは…!ボリュームアップしたことで世界観が一気に広がり、非常に魅力的な作品になったなと感じました。氏が手掛けた三体以外の作品では、球状閃電の次にのめり込んだ作品でした。大満足の一冊です!

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    2024年01月30日
  • 白亜紀往事

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    白亜紀には恐竜と蟻が共生して、高度な文明社会を形成していたという話。
    最初は無理な設定だなと思いつつ読んでいたのだが、最後になって畳み掛けるような展開は、流石に「三体」の著者だなと感心させられた。
    訳者の一人、大森望氏の解説を読んでいると、この本は中国では少年少女向けとして出版されたとなっていて驚いた。漫画風イラスト表紙にふさわしい内容の甘ったるい本で売りまくろうとする日本の出版事情とは大きく異なるみたい。
    巻末の劉慈欣邦訳書リストを見ると、本書は2004年に中国で出版されていて、日本語になっているものの中では二番目になっている。

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    2024年01月21日
  • 白亜紀往事

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    中学生くらいでも理解できそうな、単純で王道的なSF。ドラえもんの映画とかにありそうな世界観。
    設定はおもしろいが、蟻はまだしも恐竜があそこまでの文明を築く姿は、実在していたからこそ想像するのが難しかった。

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    2024年01月05日