井上和彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2018/6/30 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。
2019/11/27〜12/1
そこまで言って委員会NPなどで軍事漫談家として知られている井上和彦氏の著作。作品を読むのは初めてである。
東南アジアや南アジア、マリアナ諸島などで繰り広げられた戦争の様子と、現地の人たちの日本人に対する感情を綴った著作。大手のマスコミ報道は、中韓の主張に沿った報道が中心であるが、その正反対の内容がここにある。戦争は絶対悪であるという大前提のもと、このような内容も報じてこそのマスコミではないか。情報を全て開示して、善悪はそれぞれが考えれば(感じれば)良いと思うけどなぁ。 -
Posted by ブクログ
著者が東南アジアの戦場を回って、フィールドワークをした結果を書き綴った、そんな本。
カラー写真が多く、それをもとに、実際は大東亜戦争(太平洋戦争)の時、日本軍はどのように現地の人に見られtいたのか、を書いている。
とてもわかりやすく、腑に落ちる。
勿論、常に大歓迎されたわけではなかっただろうし、当時から共産党による反日プロパガンダは凄く、世界のあちこちに共産党員は浸透していたわけなので、まあその末裔といいますか、今でも東南アジア各地で、日本を非難する声だってある。
そして日本のマスコミや出版界は、どちらかというと、そちら側の声ばかりを報道・出版する傾向が強いと思う。
教科書なんてその最たるもの -
Posted by ブクログ
僕自身の不勉強のため、この本の内容が真実かどうかよくわかりません。
ただ、これまで、日本が太平洋戦争に突入した理由について、今ひとつピンと来ていなかったのが、この本を読んで、納得できるレベルが上がった気がします。
いつの時代も、日本の政策の裏には、その時代で最も優秀と考えてよいブレインがいるはずであり、そういう人たちが戦争を選んだからには、戦争突入に何らかの合理性があると考えたはずです。
そのあたりのことが少し理解できた気がしました。
安易な戦争反対(というよりは武力放棄に近いかも)や戦争賛成に向かわないためにも、こういった本の存在は意味があると思います。 -
Posted by ブクログ
戦争を生き延びた撃墜王として、「大空のサムライ」の坂井三郎は知っていたが、本田稔さんのことは本書で初めて知った。たたき上げの戦闘機乗りであり、技術と戦闘哲学と強い運を持っていたようだ。航空技術でも物量でも優位な米軍が相手であり、大勢をくつがえしようもなかったが、局地的に反撃を加え、日本軍の意地を見せてくれるという点では痛快な面もあるが、優秀なパイロットが一人また一人と失われていく現実は厳しい。
本書の後半は紫電改の話になる。ゼロ戦も名機だが、戦争後半には性能面の限界も露呈しており、紫電改に乗って「これで死ぬことはない」と思ったという本田氏の率直な感想が興味深かった。 -
Posted by ブクログ
アジアは中国、韓国だけじゃ無い!と言う筆者がインド、パラオ、フィリピン、台湾、マレーシアを歩いてそこで見た日本軍のしたことを再確認する本。 確かに日本軍はシンガポールで華僑の虐殺ををしたかもそれないが、それはイギリスに味方するマラヤ共産党に属する中国人。
シンガポールにはその記念碑があるが、ある面、シンガポールの現政府もマラヤ共産党と戦いをしていたことを前、リークワンユーの自伝で読んだことがある。ASEANの国は日本が英米を打ち破ったことが独立運動に繋がっている事に非常に感謝していることを日本人は忘れているようだ。 マレーシアの前の首相であるマハティールが村山首相が50年も前の戦争について謝 -
Posted by ブクログ
様々な書籍やYouTubeの動画が繰り返す主義主張。情報で溢れかえる現代社会。新聞、テレビもいつもどこかで、社説や報道特集を組むなどして自分たちの考えを世に伝える。ここで言う自分達とは当然新聞記事や番組内容は会社としての内容チェック、基準がありそれを潜り抜けて世に出るのだから会社=自分たちの意見で良いだろう。
相当程度会社の考えを色濃く反映してると見て良いと思う。様々なソースから情報を集め自分なりの考えを纏めるのは誰しも行う事だ。基本的に私は多少の好き嫌いはあるが、概ね誰の意見も否定はせず、考えの一つとして持っておく。事実は一つだが歴史は一つではない。
筆者は中々極端な立場をとっているようにも -
Posted by ブクログ
確かに日本軍は強かったんだろう。
強さの源泉は色々あろうが、滅私にあったこともあろうし、それが賛美を浴びることもあると思う。
色々価値観の違いってなあるし、それは日本だけでもないだろうし、結局は負けたわけだから総合的に米軍の方が強かったわけで。個々の戦に強いだけでは戦争に勝てないわけで、勝てない軍は強いと言えないだろう。
もっとも、読んでてなんども熱いものがこみ上げてきたのも事実で、とにかく日本が悪かったんだから、どこにも良いとこがあった筈はない、あってはいけないのだという論へのアンチテーゼではある。
筆者が痛快と書く向こうには沢山の屍体が転がっているのであって、とても快いものではない。