あらすじ
『永遠の0』の百田尚樹氏激賞。
「現在の私たちは戦争のない平和な国に育ちました。私も含めてほとんどの国民が戦争の記憶がありません。しかしこの平和は何百万もの兵士たちの犠牲の上にあるということを忘れてはならないと思います。井上氏が書かれたこの本はあらためてそのことを私たちに気付かせてくれます」
撃墜王――かつてこの国には、そう呼ばれた英雄たちがいた。敗戦後の日本で、彼らの活躍が語り継がれることなく忘れられていったが、戦後70年経ったいま、5人の元日本軍エースパイロットたちがついにその重い口を開く。
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Posted by ブクログ
72年前。
空で20歳ちょっとの男の子たちが身を呈して日本を守っていた。
残っている写真の笑顔は、今の若者と変わらない。
この人たちが撃墜してくれたから、爆弾が落とされず、現在がある人だってきっといるのだろう。
そう考えると不思議だ。
彼らが自分の人生と引き換えに守った日本を、もう二度と戦争の哀しみに投じてはいけないと、ほんとうに強く思う。
Posted by ブクログ
5人の元日本軍エースパイロットが語る戦争の記憶。 戦ってきた方の生の声を聞くと、今の平和な世の中に生きて、今の価値観で「特攻隊は無駄死にだ」なんて絶対に言えない。 知らなければいけない歴史。 無知は罪だなとつくづく思う。 戦争はないに越した事はない。 でも、親兄弟はもちろん日本国の存続すら危うくなった時、全てをどうぞとただ差し出す事なんてできない。 あの時代に、命を賭けて戦ってくれた彼等がいてくれたおかげで、今の私達があると言う事に感謝しないといけない。 そして、生きてこうして語って下さった方々にも感謝。
Posted by ブクログ
(菅野大尉に関するエピソード目当てで手に取った。
笠井上等飛行兵曹のお話に少し登場。)
生き残った本人へのインタビューということもあり、戦後のご活躍も一緒に書かれていたのが良かった。
単語に解説もつくので知識がなくとも読みやすいと思う。
本文序章(p9l9)からの引用
「自分の意思に反して徴兵されて戦地に送られ、生き残った人々が語る戦場の悲惨さは、むろん真実であろう。しかし、それは“戦場の真実の一側面”であって、何のために日本は戦争をしたのか、そこまでしてなぜ戦わなければならなかったのか、そして、いかに勇敢に戦ったのかという“戦争の真実”はまた別に存在するのである」