マークグリーニーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
Netflixで映画『グレイマン』を見てから、本書を手に取りました。映画と原作は全く別の作品で、それぞれ楽しめるものです。ですが、本作品に限っては、原作の方が断然面白かったです。ロバート・ラドラム氏の『暗殺者』(ジェイソン・ボーンシリーズの原作)を読んだときの高揚感に近いものがありました。これまでシリーズは10巻まで翻訳され発売されていると帯に記載があります。これは、全巻読むしかないですね。コートランド・ジェントリーという名の主人公、通称グレイマンの活躍をこれからも追いかけます。
今まで、私の中のヒーローは、イニシャルがJBでした。ジェームズ・ボンド、ジェイソン・ボーン、ジャック・バウアーです -
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マーク・グリーニー『暗殺者の屈辱 下』ハヤカワ文庫。
シリーズ第12弾。
小説の中ではロシアに打撃を与えることが出来るのだが、現実ではそうはいかない。
結果的にCIAを裏切ることになったグレイマンことコートランド・ジェントリーはゾーヤ・ザハロフと共に再び生命を狙われることになるのだろうか。
ジュネーブに向かう列車の中で機密情報を収めた端末を巡り、ロシアの情報機関とゾーヤ・ザハロフの銃撃戦が展開される。ゾーヤとジェントリーが再会したのも束の間。端末の秘密を握るヴェレンスキーに体当りされ、ジェントリーは110キロものスピードで疾走する列車から転落する。
主人公が簡単に死ぬ訳は無いと思う -
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マーク・グリーニー『暗殺者の屈辱 上』ハヤカワ文庫。
シリーズ第12弾。長らく寝かせているうちに年を越し、春になってしまった。
海洋アクションあり、カーチェイスあり、銃撃戦ありと盛り沢山のスパイ・アクション冒険小説。今回はロシアの独裁政権によるウクライナ侵攻という世界情勢が関連するのでリアリティが増している。
グレイマンことコートランド・ジョントリーはロシアのオルガルヒの大型ヨットや豪華クルーザーを破壊する工作を行っていた。そんなジェントリーに突然CIAから仕事の依頼が入る。
今は敵であるはずのCIAからの依頼は、アメリカとロシアの情報機関の金のの流れを示す極秘情報が収められたデータ -
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今回はグレイマンことジェントリーがロシアオルガリヒの豪華ヨットを沈める作戦を行うところから始まる。
そのスタートから想像できるように、今回はロシアがウクライナに侵攻した現在の世界が舞台である。
ただし、パラレルワールドのような設定になっており、西側諸国はロシアに経済制裁を施しながらも、制裁解除して国交正常化に向かおうとしているという国際情勢の話。
そんな世界情勢の中で世の中が不条理、不義理に動いていることにやるせなさを感じているジェントリー。
そんな彼の元にある情報が舞い込む。
それはロシアから西側諸国に流れ込む諜報員向けの金の流れを追いかけたものだった。
国のためになると思い、任務を受 -
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マーク・グリーニー『暗殺者の回想 下』ハヤカワ文庫。
グレイマン・シリーズの第11作。スパイ冒険アクション小説。
初期のグレイマンは世界中の諜報機関から命を狙われていたこともあって、冷酷無比な暗殺者として描かれていたが、最近は人間味あふれる人物として描かれているように思う。
今回はグレイマンことコート・ジェントリーが12年前に関与した任務と現在の任務とが交互に描かれ、それが交錯していくというストーリー。
12年前にゴルフ・シエラに加入させられたコート・ジェントリーはテロ組織KRFの副司令官の情報を入手するために仲間とパキスタンに向かう。しかし、KRFは大規模なテロを計画しており、ジェン -
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マーク・グリーニー『暗殺者の回想 上』ハヤカワ文庫。
グレイマン・シリーズの第11作。今回はグレイマンことコート・ジェントリーが12年前に関与した任務と現在の任務とが交互に描かれ、それが交錯していくというストーリー。
この前、松岡圭祐の『高校事変』を全巻読み終えたが、優莉結衣の活躍を見るとグレイマンなど大したことないななどと思ってしまう自分が恐い。無論、グレイマンの方が現実的なストーリーであるのだが、多少の誇張があっても良いのかも知れない。
コート・ジェントリーはアルジェリアのトルコ大使館に潜入する。パキスタンの情報員を探る任務だったが、ジェントリーは12年前に関与した南アジアの事件に関