山崎まどかのレビュー一覧

  • 美しい世界はどこに

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    30代の恋愛ってこういう感じにどうしてもなっちゃうんだろうなと感じた。学生の頃のように無邪気に恋愛できないんだよなと。それぞれの登場人物の性格も癖があって、「分かる。分かる。」と相槌を打ちながら読んだ。何かと言い訳しながら、人生も恋愛も進んでいくんだよなと思いながら読んだ。

    この作品には、登場人物の会話にカギカッコがなく、また、メールのやり取りの際もここがメールで書かれた内容なのだという表示はないため、少し読みにくく感じる人がいると思う。
    内容はとても良いし共感できる部分が多々あったので、ぜひ読んでいただきたい。

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    2025年03月23日
  • ノーマル・ピープル

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    友達になりたいと思う主人公に久しぶりに出会えた。
    たまたま年齢設定が同世代だったけど、たぶんどんな時期に読んでも大好きになったと思う。
    二人の感情がとても繊細で危なっかしくて、ページを捲る手がピリピリした。
    共感できるところしかない!
    こんなに暮らしてる環境が違うのに、同じ気持ちになるなんて不思議。
    最後の一行で泣きそうになった。

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    2023年10月25日
  • ノーマル・ピープル

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    “自分が誰かに愛してもらえるような資格のある人間だとは思ってもいなかった。でも今、新しい道が開けて、そこに踏み出したこの瞬間について、彼女は何年も経った後でもまたこう考えたことをきっと覚えているはずだ。そう、これこそが、私の本当の人生の始まりなんだ。”

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    2023年07月18日
  • ノーマル・ピープル

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    比喩表現がめちゃくちゃ最高。
    ふたりのパワーダイナミクスも読んでいて心地よいし、ふたりの未来も気になる。続編読みたい〜!

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    2023年04月25日
  • ノーマル・ピープル

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    翻訳が合わないというレビューを他所で見かけましたが私には合いました。原書はどうなってるんだろう?
    「」がないことで淡々と読めて、かえって台詞に重みがあるというか、じわじわ効いてくる。コミュニケーションって本当に大切なんだけど、それが分かるのは5年後とか10年後とかなんだよね。

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    2023年04月25日
  • ノーマル・ピープル

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    とても好き。混乱して未熟で、精神の浮沈がある2人がお互いといることでどうなっていくのかを追っているだけなのに面白い。海外作品なのにやっぱり会話が面白いしリアルなんだよね。
    お互いがかけがいのない存在であることはよく分かってるはずなのに、相手というより自分の問題で離れてしまうマリアンとコネル。
    「普通の人」ではないのかもしれないけど、相手がいることで少し自分がいい方向に進めている、気がする、それで十分。

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    2023年02月19日
  • ノーマル・ピープル

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    なんなんだろう、この、普段は使われていない脳の襞々の奥の奥まで染みてきて、封じ込めていた遠い昔の苦く酸っぱい記憶まで蘇らせるテキストの力。クールでリアルでエモい。既存の恋愛小説が色褪せるかもしれない衝撃を秘めた作品だった。

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    2023年01月28日
  • ノーマル・ピープル

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    ネタバレ

    人の目を気にしたり、自分の感情に素直になれなかったり、そういう人としての青臭さが、もどかしくて、コネルとマリアンに釘付けになってしまった。

    不安定で脆い2人が、最後どういう結末に向かうのか、ハラハラしながら読んでいたけど、最後、自分に相手に素直に向き合うことができるようになっていて、成長したんだねぇと親心のような気持ちになった。そしてそれは、大切な人と向き合うことで、お互いが互いに影響しあって、普通の人間として自分を受け入れられるようになったのだと思う。

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    2023年01月15日
  • 真似のできない女たち ──21人の最低で最高の人生

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    〈普通〉からはみだしながら20世紀のアメリカを生きた女性たちの列伝。


    おんもしろかった!虚栄心が強くて夢見がちで、男にモテすぎてしまう女たち。あるいは優れた才能を持ちながら、苛烈な性格や性差別的な社会と折り合いがつけられなかった女たち。そんな女たちの生きづらく、時に滑稽で挫折に満ちた人生をシンパシーに満ちた視点で描き、肯定する。評伝としてはポール・コリンズの『バンヴァードの阿房宮』(大好き)に近い面白さがあった。
    またアメリカというお国柄もあって、女性列伝であると同時に移民や有色人種の人たちが多く取り上げられ、マイノリティの生きざまを紹介する一冊としても優れていると思った。その点では、文庫

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    2022年08月31日
  • 真似のできない女たち ──21人の最低で最高の人生

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    終始うわ〜すご〜と思いながら読んだ女性列伝。彼女らのポートレート見ると、たしかに全員オーラみたいなのがあって「只者じゃない」。関係ないところにいるからみんな愛おしく思えるけど、近くにいたら絶対いやなタイプがほとんど(笑)
    こういう女性たちの話、もっと発掘されて欲しい。
    内容とは別だけど、長年追いかけてるというかファンやってて影響受けてる山崎さんのサイン入り本が入手できて嬉しかった。

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    2022年04月29日
  • カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ

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    様々なタイミングでバランスが変わるシーソーのような人間関係。読んでいくうちに、あれ、地固まつまちゃうの、と少々物足りなさを覚えたけれども、この展開は(笑)。生きている限り、人と人とは触れあい、作用して、刻一刻と変わっていくのでしょう。
    「カンバセーション」というのは通り一辺「会話」「おしゃべり」と捉えていたけど、作中にも出て来るけれども、「交際」という意味もあるんだね。
    変化というのはよいことばかりではなく、更に、固定しないことで安住の地ではいられないのだけれど、それでも、生きているってことだよなあ。とりあえず、感想メモ。

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    2022年02月01日
  • 断髪女中 ──獅子文六短篇集 モダンガール篇

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    とても良かった。
    辛い日々に、背中を押してくれた感謝の一冊。
    獅子文六を初めて読みましたが、この本は女性がテーマになっていて、若い女性は強く、そしてお婆ちゃんは非常に乙女で可愛い。
    女中は志願するものであるのかな?
    今や、妻や娘を女中扱いする馬鹿旦那が山程増加する世の中、まあ読んでくれと言っても読まないか。
    女中とは何者か?
    自分を磨く為のご奉公であり、また他者とのコミュニケーションを楽しむお仕事である。
    この本に出てくる男性は、非常にボケ倒していて、どうもユーモアを漢字にすると幽黙らしいが、黙っていられる訳もなく、笑いっぱなしで、非常にリラックスが出来た読書になった。
    積んであるモダンボーイ

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    2020年07月17日
  • ありがちな女じゃない

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    GIRLS観てから読むと、かなりリンクするところがあって裏側や彼女の本音が見える
    素敵な両親に育てられたんだなぁ〜
    本音でとことん書くので私はめっちゃ好きです

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    2020年03月05日
  • 断髪女中 ──獅子文六短篇集 モダンガール篇

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    どの作品も明治から戦後昭和くらいの雰囲気を感じるのに、内容はとっても新しい印象を受ける。不思議な面白さでした。編者があとがきで「未来の古典」と表現していた点、まさに!と唸ってしまった。

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    2018年07月08日
  • 断髪女中 ──獅子文六短篇集 モダンガール篇

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    「家事は女の仕事」が常識だった昭和という時代に、腐らずやさぐれずへこたれず、そして、軽やかにチャーミングに、女中という仕事で身を立てた女の子達が主人公の短編集。

    女の子であるというだけで息をするのも難しく感じることもあるこの現代。昭和の荒波をちょっとした知恵で生き抜いた女の子達が、私に大きな力を送ってくれた。

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    2018年05月24日
  • ありがちな女じゃない

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    読むたび心がものすごく元気になって、私たちはやろうと思えばなんでもできるってことを、最高にチャーミングなやり方で思い出させてくれる本。

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    2016年11月15日
  • ノーマル・ピープル

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    単純に内容量が多いのと、読みづらさがあって時間のかかった本。
    登場人物の決して綺麗じゃない感情がよく共感できて、読んでて苦しいところもあったけど、見入ってしまった。
    綺麗事ばっかり書いてある本より、汚いくらいの感情満載の本のが好き。

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    2024年10月25日
  • カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ

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    会話をするのは難しい。相手がどう思うか、傷ついてるのか、ってどんなに知った関係でも意外と分からないものだなと思った。特に自分の機嫌が悪かったり相手に馬鹿にされてるとか思って、相手に意地悪で言ってしまったりすることも普通にあるから。そうゆう時は「どうせこんな風にいってもあなたは傷つかないし、私が何を思ってるかなんて分かりっこないだろうからね」みたいな気持ちになるよねー。みんなに少しずつ共感した。最後の終わり方も現代的?で良い。いいことと悪いことと、自分の気持ちと、周りの評価と、意外と噛み合わない行動するのが人間で、それによって世の中複雑になってる。

    サリー・ルーニーさんの本は2作目。2作品読む

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    2023年11月04日
  • ノーマル・ピープル

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    人は、人間関係によって自分自身を変えながら生きているんだなぁと感じる。当たり前のようだけどあまり普段は意識しないこと。出会う人や付き合う人によって、自分の立場も振る舞いも自然に変わる。

    コネルとマリアンの関係は特別で、周りからは理解できないことも多くて、本人たちもすれ違って理解できないままなのに離れることも出来なくて、読んでても辛くなってくる。でもこれだけ大切なソウルメイトになる人に出会えること自体が本当は素晴らしいことだよね。
    コネルとエレインの関係と、マリアンとジョアンナの関係も良かったなぁ。地元のいい意味での軽い付き合いと、大学の友達との嫌なうわべの付き合いも、リアルだった。離れたとこ

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    2023年09月09日
  • ノーマル・ピープル

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    内容としましては10代の若者男女の三年間くらいの日常を書いたもので、特に出来事的には大したこと起きてない。そんだが、労働階級での隔たり、学校での成績、人気などによる当人達の格付け、他人からしてみたら、ほんとくだんない事柄を真面目に丁寧に描いている。
    結構人間ってもやもやしたままずーっと生きる。それで何年間も生きちゃう。
    恋愛に関しても、どっちが重たいか、だとか、依存なのか愛情なのかといったもやつき。
    そういうのがこの作者の表現力で明晰にされた感覚が気持ちよかった。それが俗っぽくならず、作品として良かった。

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    2023年08月26日