山崎まどかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
〈普通〉からはみだしながら20世紀のアメリカを生きた女性たちの列伝。
おんもしろかった!虚栄心が強くて夢見がちで、男にモテすぎてしまう女たち。あるいは優れた才能を持ちながら、苛烈な性格や性差別的な社会と折り合いがつけられなかった女たち。そんな女たちの生きづらく、時に滑稽で挫折に満ちた人生をシンパシーに満ちた視点で描き、肯定する。評伝としてはポール・コリンズの『バンヴァードの阿房宮』(大好き)に近い面白さがあった。
またアメリカというお国柄もあって、女性列伝であると同時に移民や有色人種の人たちが多く取り上げられ、マイノリティの生きざまを紹介する一冊としても優れていると思った。その点では、文庫 -
Posted by ブクログ
とても良かった。
辛い日々に、背中を押してくれた感謝の一冊。
獅子文六を初めて読みましたが、この本は女性がテーマになっていて、若い女性は強く、そしてお婆ちゃんは非常に乙女で可愛い。
女中は志願するものであるのかな?
今や、妻や娘を女中扱いする馬鹿旦那が山程増加する世の中、まあ読んでくれと言っても読まないか。
女中とは何者か?
自分を磨く為のご奉公であり、また他者とのコミュニケーションを楽しむお仕事である。
この本に出てくる男性は、非常にボケ倒していて、どうもユーモアを漢字にすると幽黙らしいが、黙っていられる訳もなく、笑いっぱなしで、非常にリラックスが出来た読書になった。
積んであるモダンボーイ -
Posted by ブクログ
会話をするのは難しい。相手がどう思うか、傷ついてるのか、ってどんなに知った関係でも意外と分からないものだなと思った。特に自分の機嫌が悪かったり相手に馬鹿にされてるとか思って、相手に意地悪で言ってしまったりすることも普通にあるから。そうゆう時は「どうせこんな風にいってもあなたは傷つかないし、私が何を思ってるかなんて分かりっこないだろうからね」みたいな気持ちになるよねー。みんなに少しずつ共感した。最後の終わり方も現代的?で良い。いいことと悪いことと、自分の気持ちと、周りの評価と、意外と噛み合わない行動するのが人間で、それによって世の中複雑になってる。
サリー・ルーニーさんの本は2作目。2作品読む -
Posted by ブクログ
人は、人間関係によって自分自身を変えながら生きているんだなぁと感じる。当たり前のようだけどあまり普段は意識しないこと。出会う人や付き合う人によって、自分の立場も振る舞いも自然に変わる。
コネルとマリアンの関係は特別で、周りからは理解できないことも多くて、本人たちもすれ違って理解できないままなのに離れることも出来なくて、読んでても辛くなってくる。でもこれだけ大切なソウルメイトになる人に出会えること自体が本当は素晴らしいことだよね。
コネルとエレインの関係と、マリアンとジョアンナの関係も良かったなぁ。地元のいい意味での軽い付き合いと、大学の友達との嫌なうわべの付き合いも、リアルだった。離れたとこ