山崎まどかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
〈普通〉からはみだしながら20世紀のアメリカを生きた女性たちの列伝。
おんもしろかった!虚栄心が強くて夢見がちで、男にモテすぎてしまう女たち。あるいは優れた才能を持ちながら、苛烈な性格や性差別的な社会と折り合いがつけられなかった女たち。そんな女たちの生きづらく、時に滑稽で挫折に満ちた人生をシンパシーに満ちた視点で描き、肯定する。評伝としてはポール・コリンズの『バンヴァードの阿房宮』(大好き)に近い面白さがあった。
またアメリカというお国柄もあって、女性列伝であると同時に移民や有色人種の人たちが多く取り上げられ、マイノリティの生きざまを紹介する一冊としても優れていると思った。その点では、文庫にビリー・ティプトンの章が収録されなかったのは個人的に残念でもある。
2011年に刊行された単行本版(改題前『イノセント・ガールズ』)では、ティプトンは異性装のレズビアンだった可能性が高い"女性"という扱いで、それは文庫版あとがきで著者が自省しているようにトランス男性であった可能性に対する配慮に欠けていた。それに『ガールズ』や『女たち』を題に掲げる本にトランス男性を収録するのは、TS当事者の方々から見て不適切なのは確かだろうし、圧倒的に勉強不足の私より著者の判断が正しいのだと思う。けれど、単行本版にも目を通し、"彼"を知ることができてよかったと私は思っている。女性の体に生まれ、社会的に女性が受ける差別とトランス男性としての苦しみのなかでジャズを弾き続け、男性として5回も女性と結婚した人がいるというのはものすごいパワーを持つ史実だ。
生まれてからずっと性被害に遭い続けながら自分の生きる場所を諦めなかったメキシコ出身のバーレスク・ダンサー、キャンディ・バーの生涯には泣きそうになった。失踪した孤独なシンガー、コニー・コンバースの詩も素晴らしい。単行本版ではこの詩の引用で本編が終わり、そのしっとりとした構成も余韻があって好きだが、文庫版で新たにフィナーレを飾ることになったメアリー・マクレーンの自己顕示欲を隠さない生き方も読んで元気になれる。 -
Posted by ブクログ
とても良かった。
辛い日々に、背中を押してくれた感謝の一冊。
獅子文六を初めて読みましたが、この本は女性がテーマになっていて、若い女性は強く、そしてお婆ちゃんは非常に乙女で可愛い。
女中は志願するものであるのかな?
今や、妻や娘を女中扱いする馬鹿旦那が山程増加する世の中、まあ読んでくれと言っても読まないか。
女中とは何者か?
自分を磨く為のご奉公であり、また他者とのコミュニケーションを楽しむお仕事である。
この本に出てくる男性は、非常にボケ倒していて、どうもユーモアを漢字にすると幽黙らしいが、黙っていられる訳もなく、笑いっぱなしで、非常にリラックスが出来た読書になった。
積んであるモダンボーイ編が楽しみ。