【感想・ネタバレ】ノーマル・ピープルのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

友達になりたいと思う主人公に久しぶりに出会えた。
たまたま年齢設定が同世代だったけど、たぶんどんな時期に読んでも大好きになったと思う。
二人の感情がとても繊細で危なっかしくて、ページを捲る手がピリピリした。
共感できるところしかない!
こんなに暮らしてる環境が違うのに、同じ気持ちになるなんて不思議。
最後の一行で泣きそうになった。

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2023年10月25日

Posted by ブクログ

“自分が誰かに愛してもらえるような資格のある人間だとは思ってもいなかった。でも今、新しい道が開けて、そこに踏み出したこの瞬間について、彼女は何年も経った後でもまたこう考えたことをきっと覚えているはずだ。そう、これこそが、私の本当の人生の始まりなんだ。”

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2023年07月18日

Posted by ブクログ

比喩表現がめちゃくちゃ最高。
ふたりのパワーダイナミクスも読んでいて心地よいし、ふたりの未来も気になる。続編読みたい〜!

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2023年04月25日

Posted by ブクログ

翻訳が合わないというレビューを他所で見かけましたが私には合いました。原書はどうなってるんだろう?
「」がないことで淡々と読めて、かえって台詞に重みがあるというか、じわじわ効いてくる。コミュニケーションって本当に大切なんだけど、それが分かるのは5年後とか10年後とかなんだよね。

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2023年04月25日

Posted by ブクログ

とても好き。混乱して未熟で、精神の浮沈がある2人がお互いといることでどうなっていくのかを追っているだけなのに面白い。海外作品なのにやっぱり会話が面白いしリアルなんだよね。
お互いがかけがいのない存在であることはよく分かってるはずなのに、相手というより自分の問題で離れてしまうマリアンとコネル。
「普通の人」ではないのかもしれないけど、相手がいることで少し自分がいい方向に進めている、気がする、それで十分。

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2023年02月19日

Posted by ブクログ

なんなんだろう、この、普段は使われていない脳の襞々の奥の奥まで染みてきて、封じ込めていた遠い昔の苦く酸っぱい記憶まで蘇らせるテキストの力。クールでリアルでエモい。既存の恋愛小説が色褪せるかもしれない衝撃を秘めた作品だった。

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2023年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人の目を気にしたり、自分の感情に素直になれなかったり、そういう人としての青臭さが、もどかしくて、コネルとマリアンに釘付けになってしまった。

不安定で脆い2人が、最後どういう結末に向かうのか、ハラハラしながら読んでいたけど、最後、自分に相手に素直に向き合うことができるようになっていて、成長したんだねぇと親心のような気持ちになった。そしてそれは、大切な人と向き合うことで、お互いが互いに影響しあって、普通の人間として自分を受け入れられるようになったのだと思う。

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2023年01月15日

Posted by ブクログ

人は、人間関係によって自分自身を変えながら生きているんだなぁと感じる。当たり前のようだけどあまり普段は意識しないこと。出会う人や付き合う人によって、自分の立場も振る舞いも自然に変わる。

コネルとマリアンの関係は特別で、周りからは理解できないことも多くて、本人たちもすれ違って理解できないままなのに離れることも出来なくて、読んでても辛くなってくる。でもこれだけ大切なソウルメイトになる人に出会えること自体が本当は素晴らしいことだよね。
コネルとエレインの関係と、マリアンとジョアンナの関係も良かったなぁ。地元のいい意味での軽い付き合いと、大学の友達との嫌なうわべの付き合いも、リアルだった。離れたところから見てたら、なんでこんな人達と付き合ってたんだろ?って思えるのに、自分がその中にいるとそうも思えないの恐ろしいことだよ。

自分がいい人間に思える人と付き合うって、割と一般的でそれで自分の暗い部分や嫌いな面には触れないようにするって、それはそれで正解だと思うんだ。それがうまく人生生きることでもあるかと。大好きでも趣味や話があっても、上手くいかない関係もあって、それによって悩んだり一喜一憂して苦しんで、本当にそれにしがみつくべきなのかな?ってみんな経験することだと思う。
結局は何が正解かわからないし、大きく心動かされる人と愛し合えるなら色んな悩みも苦しみも耐える価値のあるものになるのかな。疑心暗鬼にならずに人を愛せる人は、人に愛された経験があって自分は愛される人間だと思える人なんだろうなぁ。

とても面白い本でした。たまにはこういうのも良いな。

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2023年09月09日

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内容としましては10代の若者男女の三年間くらいの日常を書いたもので、特に出来事的には大したこと起きてない。そんだが、労働階級での隔たり、学校での成績、人気などによる当人達の格付け、他人からしてみたら、ほんとくだんない事柄を真面目に丁寧に描いている。
結構人間ってもやもやしたままずーっと生きる。それで何年間も生きちゃう。
恋愛に関しても、どっちが重たいか、だとか、依存なのか愛情なのかといったもやつき。
そういうのがこの作者の表現力で明晰にされた感覚が気持ちよかった。それが俗っぽくならず、作品として良かった。

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2023年08月26日

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ネタバレ

面白かった。ところどころ、ここの感情の流れ良いなってところがある。
二人ともさっさと結婚しちゃえよと思った。
うやむやなあなあ、でも離れがたく、しかしすれ違ってしまう。どうしてわからないのだろう。でも気にしてしまう。喜びを見いだしてしまう。
面白かった。
男女逆でも面白そう。

ヒット作でドラマも面白いらしい。ドラマ見たいな。

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2023年08月09日

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何かが違ったら——
ふつうに恋人になってたかもしれないし、ふつうに親友になっていたかもしれない。でもそのどっちでもない。根が繋がっていて、最高にしっくりくるバディに見えるのに、「何か」でこうもすれ違ったり傷ついたり、くっついたり離れたり。不思議なものだけどそういうものなのか。

コネルがずっと「お前」って言うのだけ気に食わなかった。笑

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2023年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どんだけすれ違うんだよ!とツッコミたくなったけど、そんなもんだよね〜素直になれないよね〜とも思いながら楽しく読んだ。まぁそれが普通なのかもね。2人のその後が見たい気もするけど、ここで終わるのが良いっていう物語でもあるよな〜。爽やかな余韻。会話で進んで行くのでサクサク読めちゃうし、面白いんだけどなんかちょっと足りないような気もするかな。

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2023年05月01日

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ネタバレ

ストーリーも内容に似合った文体もセンスがあって良かった。深いところで惹かれあい、恋人になったり別れたりしながら成長していく姿にヤキモキしながら、最後の場面でほっとした。でも、またこの先どうなるかは分からない気もしたけど。
マリアンが虐待されて育ったために心のどこかが壊れている、そのことが読みながらずっと理不尽で、母親の虐待の原因が知りたかった。

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2023年04月05日

Posted by ブクログ

海外の作品にはずっと抵抗感があったけど、この作品はスイスイ読めた。
登場人物の横文字の名前や地名が、固有名詞としてではなく、単なる記号としてか入って来ず没入できなかったのが原因だったかも。
でもこの作品に関しては、色んな登場人物が出てくるけど、とにかく主役2人だけがわかればあとはそんなに重要ではないというか、そこの軸がぶれなければどんどんのめり込む物語だった。
またその没入感は、会話のテンポや会話と地の文が続いているように読めるっていうのも理由だったかも。原文を読んでいないからわからないけど。
そうなると、翻訳が自分に合っていたのかもしれないし、そこの重要性をかなり感じた。また、読み慣れていないからこそ、訳者あとがきがめちゃくちゃありがたく、要旨をしっかり振り返ることができた。
かなり現代的でまさに今を生きる若者の物語なんだけど、青臭さや瑞々しさだけではない、汚いことや暗さや欲望もしっかり表現されていて、周囲に左右されながら近づくとまた離れてしまう2人の関係性は読み応えがあったし、情景がすんなり思い浮かんで映画的でもあった。
この作品をきっかけにもっと海外作品も読んでいきたい。

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2023年02月16日

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ネタバレ

(帯より)
コネルとマリアンはアイルランド西部の小さな町で育った。だが2人の共通点はそこまで。コネルは学校の人気者だが、マリアンは一匹狼だった。二人がぎこちなくも火花が散るような会話を交わす時、人生が変わる何かが始まる。
お互いに惹かれ合いながら、離れようとするのに、結局は離れならないコネルとマリアンの数年にわたる友情と恋愛を会話で魅せる。
セックス と主従関係、傷付けたい衝動と傷つけられたい衝動、愛したい気持ちと愛されたい気持ち、人が変わるのがどれほど難しいかを推しててくれる、今までにない守護くのラブストーリー。


縁があるかないか、生まれ育ちの環境、どうしてもうまくいかない部分が出てしまう人間関係は、どうしても修復や望む関係にはならず、ここが一番の最適的で
接することになるのだろう。

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2023年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても繊細に語られる恋愛小説。
コネルとマリアンに幸せになって欲しいとただただ願う気持ちで読み進めた1冊でした。

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2023年02月13日

Posted by ブクログ

数時間で一気読みした。セルフメディケーション本です。


ただの小さい町で育った2人の幼馴染の恋愛小説だと思ったけど、全然違かった。社会的格差やいじめ、恋愛の不平等さ、孤独感、フェミニズム...様々なことを考えさせられる一冊だった。個人的に共感することも多くあった。読んでいてお互いが孤独感を感じて、依存していると思ったけど、最後のページ、最後の数行でのマリアンの言葉で全て納得した。本当に素晴らしい、素敵な本でした!

※アディ・ラルーが好きな方はオススメです!
しかしながら、翻訳が少々...と言った感じは(個人的に)ありました。なので星4です。意味は分かるけど、なんとなくわかりずらいような感じ。「」がないので、誰がこの言葉を言ってるのかが分からなくなることがあります。
あと、主人公たちの優柔不断さもあり、賛否両論ある本だと思います。

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2023年01月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読むのに3、4ヶ月くらいかかっちゃった
コネルが、自分のマリアンへの好意は結局他の人と同じく支配欲から来ているんじゃないか、葛藤しながらもそんな自分を受け入れてマリアンにも向き合う様子が印象的
コネルもマリアンも、まさに現代の若者って感じのメンタリティで、なんかすごくわかる、、と思いながら読めた

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2024年01月08日

Posted by ブクログ

☆☆☆ / なんだかすごく読みにくくて、読むのに時間がかかった。同世代の頃に読んでいたらもう少し入り込めたのかも。

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2023年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何か目立つ始まりとか終わりとかがある訳ではない、主人公たちの気持ちや会話や周辺人物の動きをつらつら描写した小説、読んだことなかったかもしれない。思い浮かんでは答えの出ないまま消えて時間が経てば別のことに置き換わる主人公二人の思考の数々は現実みがあるが、それの楽しみ方を自分は知らない。二人の終着点が気になったので読み進めることができたが、面白かったかどうかよくわからなかった

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2023年11月29日

Posted by ブクログ

人からどう思われるか、見栄、自己肯定感の低さ、未熟さ、お互いのパワーバランス、属してる環境など色んな要因ですれ違いまくる2人を見ているともどかしい。2人の心の闇というか抱えている問題が繊細に描かれていて、単純にどちらかが悪いと言い切れないようなどちらにも問題があるようなほの暗さが終始続くため明るい話ではないけれど、不思議と瑞々しい青春に思える。

マリアンの「自分の本当の人生はどこか遠いところで、自分抜きで進んでいるという感覚があったがどうすればそこにたどり着いて参加できるのか分からなった」っていうところに共感してしまう

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2023年09月19日

Posted by ブクログ


アイルランドの高校生が大学生になって大人になるまでの恋愛。

お互い気持ちが通じてるはずなのに、周りの環境など自分たちとは関係のないところでうまくいかないこともある。
だけど本来恋愛関係は周りがどうとか気にせず、ふたりがよかったらそれでいいんだけど、若いと色んなことが気になるよなと思ったりした。

海外原作の小説に読み慣れていないこともあり、少し読みにくく感じる部分があったけど、マリアンみたいに漠然とした虚無感を抱えてる友人がいるので、なんとなく彼女に親近感があった。

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2023年05月21日

Posted by ブクログ

まさに青春文藝小説という言葉がピッタリな作品でした。
高校生から大学生にかけての多感な時期の心と体の葛藤だとか、恋愛・友情というものを観念的に描いたインテリ意識高い系小説!

ただ、なんだかずーっとモヤモヤした青春期の感覚を上手く描けてる分、全編そのモヤモヤ感で突き通されるので、読むと疲れます笑

まあ、面白いなあ!とか読んでて感じる小説では無いですね、、、
でも、刺さる人には刺さる気がします。

あと、装丁がおしゃれで可愛くて好きでした。

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2023年05月17日

Posted by ブクログ

主人公のマリアンとコネルの奔放で繊細すぎる関係性やアイルランドの若者たちの暮らしぶりが、私にはあまりにも遠い世界過ぎて‥クラクラしつつも、そのみずみずしさが眩しいやら生活環境の違いに驚くやら。でも、考えてみれば自分の青春時代も若いがゆえに苦しかったな‥なんて事もほろ苦く思い出す。
ポリタス石井千湖さん推薦

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2023年04月19日

Posted by ブクログ

ヒリヒリする、そして何よりエモい。

根っこで繋がって、養分を分け合う関係って素敵だなと思った。

言葉は割とシンプルで、英語原文で読みたかったなと思う本。

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2023年02月01日

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