山崎まどかのレビュー一覧

  • ノーマル・ピープル

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    ノーマルピープルのタイトル通り、いわゆる普通の人の話。お金持ちの彼女。そうではない彼氏。くっついたりはなれたり。ありふれた者同士のLove Story。(cf:Mr.Children)

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    2025年08月08日
  • 美しい世界はどこに

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    ネタバレ

    やっと読み終わった。前作のノーマルピープルは読みやすかったが、こっちは読みにくかった。メールの話している内容が自分には固すぎて、マジで論じてるの?と置いてかれた。
    そうやって、マクロ的に論じてる個人のミクロな問題から目をそらしている、ということを描いてたのだろうか。

    女性二人が不安定で、男性二人も不安定ながらも女性二人を救うナイト(騎士)のような描き方が少女小説っぽかったな。

    サイモンが年下の女性が好きなのがはっきりした時には、ウワッてドン引きした。文章だと年齢はわかりにくいが、年上なんだよなあ。ヤバいよなあ。
    最後はアリスもヤバいと指摘してたの良かった。叙述トリックすぎる。

    結局ハッピ

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    2025年05月05日
  • ノーマル・ピープル

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    裕福な娘と、そうではない青年の恋愛小説。くっついたり離れたりを繰り返しながら、お互いにかけがえのない存在であることに気づく。ドキドキや切なさはないが、現実的な二人の関係性にひかれた。

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    2025年03月30日
  • カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ

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    フランシスのこじらせ具合が自分にも持ち合わせてるものでそれが明確に文章になってて、自分の感情はこういうものかと客観的に考えることができたし、共感できることが多かった。
    それが難しいんだけど、自分の気持ちを素直にちゃんと伝えられればそれが一番。何故かそれがすんなりできず難しいんだけど…

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    2024年09月01日
  • ノーマル・ピープル

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    アイルランドの田舎の高校生男女2人が、おとなになっていく過程を、2人の関係性から描いたお話。
    高校でのスクールカーストが、貧富の差ゆえに、大学では逆転してしまうところなど、子供の頃の社会と大人の社会のあいだにある理不尽な違いは、日本よりも海外の方が顕著なんだろうなと想像しながら読みました。

    二人の間には、いわゆる、ソウルメイトのような、でもそんな爽やかな言葉では言い表せないような絆もしくは共依存があって、すれ違いまくりこじらせまくり、ラブストーリーと友情物語を行ったり来たりする息苦しい感じも、リアルな青春小説という感じ。

    毒親(毒家族)との別離がなかなかうまくいかないところや、友達だと思っ

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    2024年06月09日
  • カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ

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    内容に反して透明感のある小説。そのためか、主人公の人生に優しく寄り添うことができた。改めて、自分自身に孤独に向き合う誠実さを持ち続けたいと思わされる、読後感の良い本だった。若いって羨ましいけど…実は色々と大変なのだ!

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    2024年03月11日
  • カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ

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    ネタバレ

    特に何かが起こる訳では無いけど常に主人公の緊迫した状態が伝わってきて、主人公が危ない選択をしてしまうんじゃないかってハラハラしながら読み進めた。どんどん不倫の沼にハマっていく主人公とニック、未練が残るボビー、他人と浮気していた過去を持ちながら自分が浮気されると嫉妬に狂うメリッサ、全員に弱い部分があって人間の本質が描かれているような気がした。周りの人間を素晴らしい人間、能力ある人間だと思い込みがちっていう言葉が刺さった。

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    2024年02月22日
  • ノーマル・ピープル

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    ネタバレ

    読むのに3、4ヶ月くらいかかっちゃった
    コネルが、自分のマリアンへの好意は結局他の人と同じく支配欲から来ているんじゃないか、葛藤しながらもそんな自分を受け入れてマリアンにも向き合う様子が印象的
    コネルもマリアンも、まさに現代の若者って感じのメンタリティで、なんかすごくわかる、、と思いながら読めた

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    2024年01月08日
  • ノーマル・ピープル

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    ☆☆☆ / なんだかすごく読みにくくて、読むのに時間がかかった。同世代の頃に読んでいたらもう少し入り込めたのかも。

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    2023年12月03日
  • ノーマル・ピープル

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    ネタバレ

    何か目立つ始まりとか終わりとかがある訳ではない、主人公たちの気持ちや会話や周辺人物の動きをつらつら描写した小説、読んだことなかったかもしれない。思い浮かんでは答えの出ないまま消えて時間が経てば別のことに置き換わる主人公二人の思考の数々は現実みがあるが、それの楽しみ方を自分は知らない。二人の終着点が気になったので読み進めることができたが、面白かったかどうかよくわからなかった

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    2023年11月29日
  • ノーマル・ピープル

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    人からどう思われるか、見栄、自己肯定感の低さ、未熟さ、お互いのパワーバランス、属してる環境など色んな要因ですれ違いまくる2人を見ているともどかしい。2人の心の闇というか抱えている問題が繊細に描かれていて、単純にどちらかが悪いと言い切れないようなどちらにも問題があるようなほの暗さが終始続くため明るい話ではないけれど、不思議と瑞々しい青春に思える。

    マリアンの「自分の本当の人生はどこか遠いところで、自分抜きで進んでいるという感覚があったがどうすればそこにたどり着いて参加できるのか分からなった」っていうところに共感してしまう

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    2023年09月19日
  • ノーマル・ピープル

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    アイルランドの高校生が大学生になって大人になるまでの恋愛。

    お互い気持ちが通じてるはずなのに、周りの環境など自分たちとは関係のないところでうまくいかないこともある。
    だけど本来恋愛関係は周りがどうとか気にせず、ふたりがよかったらそれでいいんだけど、若いと色んなことが気になるよなと思ったりした。

    海外原作の小説に読み慣れていないこともあり、少し読みにくく感じる部分があったけど、マリアンみたいに漠然とした虚無感を抱えてる友人がいるので、なんとなく彼女に親近感があった。

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    2023年05月21日
  • ノーマル・ピープル

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    まさに青春文藝小説という言葉がピッタリな作品でした。
    高校生から大学生にかけての多感な時期の心と体の葛藤だとか、恋愛・友情というものを観念的に描いたインテリ意識高い系小説!

    ただ、なんだかずーっとモヤモヤした青春期の感覚を上手く描けてる分、全編そのモヤモヤ感で突き通されるので、読むと疲れます笑

    まあ、面白いなあ!とか読んでて感じる小説では無いですね、、、
    でも、刺さる人には刺さる気がします。

    あと、装丁がおしゃれで可愛くて好きでした。

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    2023年05月17日
  • ノーマル・ピープル

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    主人公のマリアンとコネルの奔放で繊細すぎる関係性やアイルランドの若者たちの暮らしぶりが、私にはあまりにも遠い世界過ぎて‥クラクラしつつも、そのみずみずしさが眩しいやら生活環境の違いに驚くやら。でも、考えてみれば自分の青春時代も若いがゆえに苦しかったな‥なんて事もほろ苦く思い出す。
    ポリタス石井千湖さん推薦

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    2023年04月19日
  • 断髪女中 ──獅子文六短篇集 モダンガール篇

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    ちょっと素敵な先進女性が「シャンなモガ」(いずれも 1960年には死語化)と呼ばれていた時代のお話。現在とは比べものにならないほどジェンダーロールが明確だった時代にあって、しかし現代と比べて何ら遜色のない「新しい」女性像をコミカルに描く短篇集。いかにも締め切りに終われて書いた文芸誌小説といった印象で、獅子文六の醍醐味はやはり長編だなぁ。

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    2023年03月01日
  • ノーマル・ピープル

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    ヒリヒリする、そして何よりエモい。

    根っこで繋がって、養分を分け合う関係って素敵だなと思った。

    言葉は割とシンプルで、英語原文で読みたかったなと思う本。

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    2023年02月01日
  • 真似のできない女たち ──21人の最低で最高の人生

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    アメリカで活動した女性たちの生涯を紹介した本。
    タイトル通り真似しようとしてもできない、濃厚で時に壮絶な人生ばかりだった。特に印象的だったのが以下の4名。
    嘘つきなテキスタイル・デザイナー、フローレンス・ブロードハースト。
    アーティストたちを虜にした美神、キャロライン・ブラックウッド。
    ロータスランドの女王、ガナ・ワルスカ。
    シャングリラを夢見たミリオネア、ドリス・デューク。
    正真正銘オリジナルの人生を歩んだ女たち。生まれも育ちもまったく共通するところのない彼女たちの人生に、なんだか励まされるようだった。こんな人も世の中にはいるんだという驚きが強く、私もちょっとくらい自由に生きてもいいんじゃな

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    2022年12月11日
  • カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ

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    どこを読んでも、文章が美しいと感じる本だった。
    情景が浮かび上がり、その中に浸れるような感覚。
    話の内容よりも、読んでいてその満足度を感じる方が大きかったかもしれない!
    あとは装丁好き!!!

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    2022年10月02日
  • 真似のできない女たち ──21人の最低で最高の人生

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    21人の破天荒な人生を生きた女性の紹介。幸せとか不幸とかを超えた存在感に圧倒される。
    印象に残ったのは「寂しがり屋の人形絵本作家デアライト」と「ロータスランドの女王 ガナワルスカ」

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    2022年09月20日
  • カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ

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    ネタバレ

    正直なところ、人生経験が浅いのでそんなにも人に対して特別な感情を抱いたことがなくイマイチ登場人物に共感することができなかった
    他人と自分の家庭環境や容姿、価値観や金銭面を比べて自分って一体誰なのか?そこに私はいるのか?ってぐるぐる考えてしまうフランシスをどこか慰めてあげたい気持ちになった
    若い子特有の知性と清々しいほど恋に翻弄される幼さのアンバランスなところが現代っぽいのですかね
    ボビーとフランシスの友人の枠を突き詰める関係性をこれからも続けていてほしい、依存しあっているのは実は自分たちなのかも

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    2022年09月19日