モクモクれんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『大切な親友を想っての行動から起こる葛藤が、これほどまでに美しくみえてしまうのは何故だろう』
物語の冒頭には、雷に撃たれたかのような衝撃を受けた。
何故なら、主人公の目の前にいる親友が“偽物”にすり替わっていたからだ。
幼い頃からよく知る仲であるからこそ、壊したくない日常や親友の正体に揺れ動く主人公の葛藤は、読者が想う以上に苦しいものなのだろうということが、表情や絵から流れ出ている張り詰めた空気から感じられる。
本作は、ある田舎の集落で暮らす2人の高校生よしきと光の身に起こる、数々の怪奇現象が描かれた物語。
ある山で行方不明になった光は、その1週間後、何事もなかったかのようによしきの元へ現 -
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アプローチ
この作品を見ると、最初なんでこのシーンから?ってときが良くある。それが最後にこんな繋がりに...綺麗な伏線
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技術
本来文章に遊びを出すか、絵に遊びを出すかだと思うが、どちらもバランスがよく、漫画と言うより作品を観てる気分
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民俗学ホラーBL 田中の正体
大好物の閉鎖された排他的な集落の因習物の戦慄ホラーで、よしきのヒカルに対する執着·苦悩·葛藤が幼馴染への友情とはちょっと違うなぁ~と感じていたのが、やっと朝子への告白で愛情と解り納得しました!‼ 排他的なの集落で高校生だし確かに理解されるのは難しいけど、朝子に告白したのは正解で、基本的に女子はBL好きでゲイOKです! 死んだ光はよしきに幼馴染以上の感情は抱いて無かったけど、ヒカルは違う。よしきの想いを受け入れられる.....
ホラーにBLにと好きな物揃ってたまりません!! 意外な田中の正体と霊媒師の暮林さんがどうして過去の霊障を防げなかったのか? 田中の「会社」の実態とは⁇ 少しずつ謎が解け、 -
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前回の巻でヒカルの首がタナカによって切り落とされるというかなり不穏な終わり方をした手前、かなり展開に緊張した5巻目
当然話が進んでいる以上ヒカルが呆気なくやられるなんて事が無いのは容易に想像が着くが、だからといってあぁ良かったと安心できる状況でもなく、別の方向性でまた不穏な雰囲気が漂っている
かなり前から匂わされていた……というより、既に実害は出ているのだが、ヒカルの常識の外にいる逸脱したソレがまたよしきに牙を剥きそうになっている
そして水面下で徐々にヒカルの正体が隠しきれなくなっているのも物語の根幹を揺らがしそうだ
裏表紙にもあるよう、今回はよしきの父親が登場する。そこが個人的に見所で、特に -
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1巻からの継続
2巻でヒカルの人との明確なズレ、危うさ、そして霊媒師的ポジションの人からも語られる「危険性」が明確になってきて、よしきなりにそれをどうにかしていこうと思った矢先に……と言ったところの1冊
1巻から匂わされてた朝子の「力」や松浦の婆さんの死の真相などがここの巻で明るみになり、色々とまた複雑化
松浦の婆さんの死の理由はお察しの通り、と言ったところですが、それを知った事によりよしきがどう動くのかというのが個人的な見どころ
お互いの何かを犠牲にしてでも一緒に居たいと執着する2人の姿は沈殿した海中に仲良く苦しみながら沈んでいくような痛々しさがあって居た堪れない
「会社」とやらの人間やよし -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回ふと思ったんだけど、怪異がヒカルに入った段階で、よしき達って詰んでないか?
よしきの世界では、ケガレが湧き出る穴を塞がないと、崩壊してしまうという縛りがあり、「穴を怪異に塞いでもらう」か「生者が犠牲になるか」の2択しかない。ヒカルは前者ができる一方で、ヒカルはよしきの願いを叶えるために道理を壊してしまう。
ということは、怪異をヒカルから引き剥がして、怪異の湧く穴だけ塞ごうとしても、後者の選択肢だけが残ってしまう。山の怪異がヒカルの中にとどまっていなければ、怪異の湧く穴が不安定になることもなかった。
だから、前段であげた2つの手段は飽和しているわけだ。
これは、8巻にして振り出しに戻る -
Posted by ブクログ
1巻からの継続。なんとなく原作の絵柄の方がアニメより童顔寄りで可愛く見える気がする
序盤から少し薄い本にありそうな展開を1部分だけ切り取ったかのような演出があるので読む時は1人の空間を推奨
ヒカルがよしきに「ごめん」と謝る時、吹き出しがぐにゃぐにゃと崩れるのがヒカルの「嫌われたくない」と言うぐちゃぐちゃの情緒を滲ませてるかのようで心にくるものがあった
そしてそれを拒めない。何かと理由をつけてどうにかヒカルを繋ぎ止めていたいよしきもまた、光の死を受け入れきれておらず、生前の光に向けてた感情と未練に区切りが付いていないのだろう。どれだけ大人びて背伸びしていてもよしきも高校生なので、ただただお労しい -
Posted by ブクログ
物語の枠組み自体は在り来りな和製ホラー。因習渦巻く村の中で様々な怪奇現象が主人公達を翻弄していくような話
しかし、この漫画は怪異の描き方、オノマトペをホラー演出に昇華させる表現、キャラクターの感情の動き方など兎に角秀逸。内臓がまろび出ているやら目が黒塗りされてるなどのただ絵がグロいだけのホラー系などとは違って、至ってシンプル。であるが故にその演出にはゾッとする恐ろしさを感じられる。グロやホラーが苦手な人でも手に取りやすいのに明確に恐怖と狂気を感じられるのは名作に違いない
和製ホラーなだけあって、いきなりドン!と驚かせてくるような描写はなく、じっとりとした湿ったような不快感がただひたすら肌を付き