【感想・ネタバレ】光が死んだ夏 8のレビュー

あらすじ

ある集落で共に育った少年、よしきと光。

光とすり替わった「ナニカ」――ヒカルは、
あの世からこちら側へ戻るための方法を探していた。
よしきの「お願い」を叶えるため、
ヒカルはひとつの通り道を見つけたのだが――。

一方で、身体の痣が広がるよしきを案じ、
暮林は次の穴を自分が閉じに行くと提案する。
その背後には、とある人物の思惑もあるようで……。

巻末には、よしきが生前の光の記憶を振り返る
描き下ろし短編も収録。

...続きを読む

ある日、死んだはずの人が帰ってきたとしたら、あなたは今まで通りその人のことを好きでいられますか?
ある集落で暮らす幼馴染のよしきと光は、いつも通り何気ない日常を過ごしていた。楽し気な会話をする二人であったが、半年前に光が1週間行方不明になったときを境に、よしきは「今の光が光ではないナニカにすり替わっている」という疑念を抱いていた。次第にその疑念は確信へと変わり、本人にその旨を打ち明けることにしたが…。
本作では、「偽物でもそばにいてほしいと願うよしき」と「自分が何者なのかもわからないけれど、心の底からよしきのことが好きな偽物の光」の不安定で歪んだ友情が描かれています。現実ではありえない内容ではありますが、この二人の心理描写が事細かに描かれており、どっぷりと感情移入できる作品です。
また、光とナニカがすり替わったことで、集落全体では徐々に異変が起き始めるのですが、この異変一つ一つが非常に恐怖心を煽る要素となっているため、ホラー作品としてかなり上質な体験ができると思います。
本作は、ホラーとしてもヒューマンドラマとしても、非常に魅力的な内容となっておりますので、是非ご一読ください!

...続きを読む

感情タグBEST3

レビューがありません。

「女性マンガ」ランキング