モクモクれんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
田舎の集落で暮らす少年・よしきの親友、光がある日、川で溺れて死んだ、はずだった。しかし数日後、光はまるで何もなかったかのように戻ってくる。どこかおかしい。光は本当に光なのか? 日常の中に忍び寄る違和感と恐怖。じわじわと侵食される夏の終わり、よしきは“それ”の正体と向き合うことになる。
そのタイトルと冒頭から強烈なインパクトを放つ作品だ。何気ない田舎の風景から始まる物語は、親友・光の死、そして戻ってきた光によって一気に不穏な空気に包まれる。その「何かが違う」感覚が読者の胸にじわじわと広がり、冒頭からがっつり心をつかまれる。
ホラーというよりも、気味の悪さがずっと肌にまとわりついてくるような不 -
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