小森陽一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
もうすぐ3.11がやって来る。
あれから、もう15年。
震災の大変な中、産まれた子たちも中学生になる年月が経った。
阪神淡路大震災が忘れられていくように、東日本大震災も記憶が薄れていく。
そんな中で本屋で出会った今作。
震災で母親が行方不明のままの海洋開発科の女子高校生が母を探す為、海に潜り続けている話かと思ったが、実際話のメインはそこではなく、いい意味で裏切られた。
怪我をした友人の代わりに、北三陸高校の海洋開発科に赴任した海洋学者の一次弓夏。
日本人ではあるが、ベルギー育ちのため、赴任早々、教員たちを敵に回すが、何故か弓夏だけに見える南部潜りの開祖と言われる定吉に助言を受けながら、獅子奮迅する。
海洋技術のコンクールあり、震災の記憶を巡る話もあり、内容としてはかなり盛り沢山な印象。
個人的には震災のことはもちろん、今日本が抱えてる海洋系の学校の存続の危機も訴えたかったのだろう、と感じた。
架空の学校かと思って読んでいたが、学校名は違うものの、実在する学校で、「あまちゃん」にも登場したらしい。
本当にこの一作の中にいろいろな想いが閉じ込められていて、感想も書ききれないぐらいだけど、震災も忘れてはいけないと思うし、海洋系の学校の存続も国として真面目に取り組んで欲しいし、日本の伝統である南部潜りも存続して欲しい。
内容の割には、ライトな描写なので、いろんな世代の人に読んでもらいたいし、映像かもされやすい内容だと思う。
最後に。
出来れば、シリーズ化でそれぞれの内容をもう少し深掘りして欲しかったかなぁ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ地図作りの会社“メイキョウ”が依頼されたのは地下の大空洞を地図にすることだった──。未知の世界に挑む近未来冒険お仕事小説、と紹介文にあったが、そこに1枚も2枚もテイストが加わることにより、より魅力的な話になっていた。
小森作品も読んだことがなく、この本の前知識もなく読み始めたので、小粒の原石を見つけたかのような新鮮な気持ちになった。面白い!
メイキョウが地下大空洞を地図にするため、社内でプロジェクトチームを結成し、地下に行くための訓練が描かれているところが、よりリアルさを感じられた。
そして新の目的が明らかになるところにはゾクッとした。
そうだよな、行くリスクの高い地下よりもそっちを目指すよなって思って…。