安野貴博のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
東大松尾研出身の注目の若手スタートアップ起業家、政治家、SF作家というバグったようなバックグラウンドを持つ安野さんの小説です。
安野さんはYouTubeなどで目にすることはありましたが、書籍は初めて読みました。最初なのでビジネス本よりも小説を読みたいな〜と思い、こちらを読みましたが、小説としての面白さというよりは、スタートアップというスピード感、勢いのある世界でAIという最新技術で挑戦していくという内容に興奮しました。
小説って、登場人物の内面に共感したり、ドロドロした心の底をえぐったり、天才的なワードセンスで感情を表現したり・・・、みたいなのがあるととても惹かれるんですが、そういうのとは -
Posted by ブクログ
ネタバレ完全自動運転アルゴリズムを開発する企業「サイモン・テクノロジーズ」社長・坂本義晴が、自社の自動運転車で拘束される劇場型誘拐事件が勃発。
その襲撃犯「ムカッラフ」は首都高を封鎖し、坂本が作成した自動運転アルゴリズムに瑕疵があったことで自身の最愛の嫁と子の命を奪ったと証明しようとする。
坂本が作成した自動運転アルゴリズムでは複数人が巻き込まれる事故が避けられない状況になったとき、誰の方向にハンドルを切っているのか、人種や属性によって明らかに死者数が異なっているのではという仮定に対し、坂本は検証を行う。検証の結果は有意な差はなかったこと、アルゴリズムを搭載した自動車を販売しているマツキ自動車が補償金 -
Posted by ブクログ
一口メモ。
行政、政治はデジタルで根本的にアップデートできる。
しかも、経済のように「勝者総取り」ではなく、少数意見を柔軟に取り込むことを可能にする形で。
と、乱暴に理解した。
ここで行政と政治とを分けたのは、前者に「役場でのめんどくさい手続き」の意味も込めたからだ。
著者の訴える「行かせない、書かせない、待たせない、迷わせない」は実にわかりやすく、実現したいメッセージ。
もう待ちたくないし。待った挙句出し直しとか耐え難いし。
ていうか自宅で完結したいし。
政治のほうは、そもそも何年かに一度の投票、しかも多くの政策課題がある中でえいやで特定の政党に投票すること自体がナンセンス。ネットとAI -
Posted by ブクログ
ネタバレ・私自身東京に住所がなかったためあまり知らない方だため、都知事選にAIエンジニアの立場で出馬した変わり者ぐらいの印象であったが、本書を読み理解が深まった。
・海外の技術系企業や一流大学を日本に誘致し、成長産業を作ること、誘致のために優れたインターナショナルスクールの設立・誘致が必要なことなど目からうろこだった。
・発達障害支援員や介護士などのエッセンシャルワーカーなどの「助ける人を助ける」仕組みづくりが不足しているなども同意する点だった。
・ブロードリスニングという手法は少数派の意見を切り捨てず、民意をリアルタイムに政治に反映する手法として優秀だと思う。
・政治家としてもエンジニアとしても尊敬 -
Posted by ブクログ
先日の参議院選挙で安野さんの存在を知り、チーム未来がどのような政党なのかを知るためにこの本を読みました。
読んでみて感じたのは、政治へのAI導入について非常に現実的に考えられているということです。本書では主に、昨年の都知事選での安野さんの活動が取り上げられており、Xを使った支持者の意見抽出や、AI安野による質疑応答など、選挙の裏側を知ることができました。
安野さん自身がAIエンジニアということもあり、AI導入の利点だけでなく、課題やリスクについても冷静に語られています。
他の政党が政治理念の話に終始しがちな中で、チーム未来のようにテクノロジーの視点を持つ政党がもっと伸びてほしいと感じまし