安野貴博のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者の安野貴博は、2024年の都知事選への出馬や、2025年参院選で「チームみらい」として議席を獲得したことで、今や政治家としてのイメージが強いかもしれない。
だが、安野貴博の経歴は実に多才で面白い。政治家としての活動をする前は、AIエンジニアやスタートアップの起業家といった顔を持ちつつ、SF小説家として著作も出しており、さらにはPepper(ペッパーくん)と組んでM-1に出場するなど、ジャンルを問わない活躍ぶりには驚かされる。
どれも個人的にはハードルの高い挑戦ばかりに見えるが、本書では彼がどのようなマインドで物事をはじめ、どんなプロセスで結果を残してきたのかが語られる。
「政治家を目指す」といった大きな目標でなくても、何か新しいことを始める際、目的地までの道筋が見えず途方に暮れることは多い。
その道筋の方法は人それぞれあるだろうだが、ベースとなる考え方は汎用性があり参考になる。
安野貴博の考え方やYouTubeでの語りを見ると、とても頭が良い人だと見受けられる。そういった人の頭のなかを覗けるのは面白い。その考え方にはSF小説家としての考え方、エンジニアとしての考え方があって、
後半では「チームみらい」の展望や、プルラリティ(複数性)を軸としたデジタル民主主義の構想についても触れられている。
チームみらいの活動面に関しては一部問題や危うさを感じる部分もあるのだが、それでもより良い未来を作っていこうとする善性、姿勢は感じられた(とは言え、口ではどうとでも言えるので政策や行動で判断するしかない)
まだ読んでいる途中なのだが、並行してオードリー・タンとグレン・ワイルの共著である『PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義』もちょこちょこと読み進めているのもあって、参考にしている部分やリンクが見えるのも面白かった。
ただタイトルがいかにも実用書っぽい感じなのは、ちょっともったいない気が……笑 -
Posted by ブクログ
安野さんの小説が2作とも面白かったので、著作を読破することに。
子どもを持つ親として(STEAM等)、きょうだい児という福祉の当事者として、自治体職員として…色々な面で参考になる情報や考え方が沢山あった。
安野さんの考えがとてもわかりやすく、納得感もあった。これから先が楽しみな人だ。
私を含む普通の人々もそれぞれの関心分野で1%になれる可能性を秘めているので頑張ろうと思った。
ほんと、所得制限を喜んでいる自治体職員はいないですよ…
事務が煩雑&間違いがあってはならないので精神的負荷も高いのに、住民のためにならないとなると何のやりがいもないです。
福祉・教育分野なら尚更。
プッシュ型で勝手に振り込む形にしたい。
あと分野を越えてシステムを統合する動きがあるが、うまくいくのか不安。
安野さんが携われたらいいが、難しいかな…
とにかくこれからに期待できる人だと思いました -
Posted by ブクログ
先日の参議院選挙で安野さんの存在を知り、チーム未来がどのような政党なのかを知るためにこの本を読みました。
読んでみて感じたのは、政治へのAI導入について非常に現実的に考えられているということです。本書では主に、昨年の都知事選での安野さんの活動が取り上げられており、Xを使った支持者の意見抽出や、AI安野による質疑応答など、選挙の裏側を知ることができました。
安野さん自身がAIエンジニアということもあり、AI導入の利点だけでなく、課題やリスクについても冷静に語られています。
他の政党が政治理念の話に終始しがちな中で、チーム未来のようにテクノロジーの視点を持つ政党がもっと伸びてほしいと感じました。 -
Posted by ブクログ
今年の参議院選挙に出たチームみらいの安野貴博さんの著書
何かをはじめるのに必要なスキルの説明から
東京都知事選に出馬した時の考え方、政治をどうシステム化していくのか?
安野さんが主張しているデジタル民主主義って何だろう?というところまで
わかりやすく書いた本でした
·目からウロコが落ちまくった中で
印象に残った言葉を残しておきます
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·ヒトに当たらず、コトに当たる。
·複雑になり続ける世界の中で、一度で正解を出せる確率は、どんどん下がっています。世界が変わっていく以上、状況も前提もどんどん変わっていきます。その変化に気づいているのであれば、自分の意見が変わるのも当たり前のことです。むしろ、絶対の正解ではないことが前提になります。
·議論においては、誰が言ったかはあまり重要ではないと思っています。
·誰かが出した情報に乗って、他の人が意見を出し、最終的によいアイデアにたどり着けばよいわけてです。
もっといえば、アイデア自体に価値はなく、実行こそ価値がある、という立場を取っています。
·アイデア発想をしたいときは。「発言機会の平等」を意識したほうがよい
日々の仕事の中でも見習うべき見方がいっぱいあったな〜
大変有意義な本でした
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Posted by ブクログ
参院選で安野さんを知って読んでみた本。都知事選を通して知ったり考えたりしたことを発信する本。
参院選時は「あくまでテクノロジーの専門家であって政治の専門家ではない」みたいな声も見られたけど、これだけ他国や各都道府県の事例を集めて検討を重ね、民意をデジタル民主主義で集めようとしている姿勢は立派な政治家だと思う。少なくとも、過去に栄光があっても今は議会で寝ているだけの議員よりはずっと。
恥ずかしながら政治については不勉強だったため、世界の流れとその中にいる日本および東京の立ち位置を知るいい機会になった。
読んでいて、未来はまだ明るくできる余地がある!と感じさせてくれる本だった。 -
Posted by ブクログ
2024年の東京都知事選に立候補し、政治的基盤等がない中で得票数第5位となり、その後、2025年の参院選で「チームみらい」を率いて参議院議員に当選したAIエンジニアの安野貴博氏の東京都知事選でのマニフェストをベースに、東京から日本をリブートするための戦略を開陳。具体的には、経済・ビジネスの活性化策、世界一の子育て・教育環境整備、安心を実感できる医療・防災モデル、行政運営の改革、デジタル民主主義の思想と挑戦について、自論を展開している。
思想的な分断から距離を取り、テクノロジーの活用により社会を良い方向に変えるということに重きを置くプラグマティックな新しいタイプの政治家として、著者の安野貴博氏には共感を覚えるところがあり、本書を読んでみた。本書により、安野氏、ひいては「チームみらい」の政策、目指す未来像のおおまかなところを理解することができた。
いろいろな先進事例も参照されていて、主張されている政策はもっともなことが多いと思った。特に、著者の都知事選でのマニフェストでの実践のようなデジタル民主主義的な仕組みはもっと実装されていくべきだと強く感じた。
ただ、スタートアップの育成、サンドボックスとしての特区、不妊治療への支援、医療DXの推進、行政サービスのDX化など、個々の政策は、結構前からよく言われていて、既に施策としても取り組まれているものが多いという気もして、現状なぜそれが進んでいないのか、また、取り組まれていても効果が上がっていないのはなぜなのか等についてもよく分析した上で、具体的にどのように効果が上がるように実装していくのかというところまで見えてきてほしかったとは思った。また、例えば、夜間・休日のオンライン診療は、医師の働き方改革に逆行するのではないか、触診等ができないのでカバーできる医療の範囲に限界があるのではないかなど、個別の提案について疑問に思う部分もあった。
いずれにせよ、テクノロジーの活用を通じた「1%の革命」で「誰もが自分らしく生きられる多元的な社会」を実装するという著者の理念には共感するところであるので、今後に期待し、注視していきたいと思う。 -
Posted by ブクログ
都政と国政という違いはあるものの、本書を通じて「チームみらい」が描く政策のビジョンを感じ取ることができました。厳密な内容はマニフェストの確認が必要ですが、その方向性や理念は十分に伝わります。
行政・産業・教育・医療・防災といった多岐にわたる分野において、テクノロジーを駆使した洞察と構想が示され、「デジタル×政治・行政のアップデート」という軸が一貫して貫かれており、単なる知名度や政党の後ろ盾によって活動している議員の方々とは一線を画す、信頼に足る存在であると改めて好感を抱きました。
文中で繰り返し触れられているように、2011年の「ウォール街を占拠せよ」運動や元台湾デジタル担当大臣・オードリー・タン氏からの影響が伺えますが、そうした背景も踏まえつつ、本書は「チームみらい」の思想を理解する上で、まずは手に取りたい一冊だと感じます。更には、私自身の知見や語彙力の不足を痛感させられ、より広い視点から社会を捉えることの大切さを改めて認識させられた一冊でした。 -
Posted by ブクログ
AIエンジニアであり作家でもある安野貴博さんが東京都知事選挙に立候補した際の経験をもとに、自身の考える政策を深掘りしている。
1%の勇気ある人々も、それ以外の人々も、自分の関心のあるところでいいから積極的に政治参加でき、その人たちの行動をサポートできるようにテクノロジーをフル活用する。ポスターはりの件もそうだが、枝葉のプロダクトを大量生産するのではなく、仕組みづくりに技術とリソースを注力する点は経営者の経験が生きてそうである。自分が性善説的な考えを支持しているので、安野さんの分断を煽らない姿勢にも共感できる。
今度は参議院議員となり、都知事選のようなスピード感というより、もっとじっくり日本の課題と対峙する立場になるので、その行動に注目したい。