安野貴博のレビュー一覧
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都政と国政という違いはあるものの、本書を通じて「チームみらい」が描く政策のビジョンを感じ取ることができました。厳密な内容はマニフェストの確認が必要ですが、その方向性や理念は十分に伝わります。
行政・産業・教育・医療・防災といった多岐にわたる分野において、テクノロジーを駆使した洞察と構想が示され、「デジタル×政治・行政のアップデート」という軸が一貫して貫かれており、単なる知名度や政党の後ろ盾によって活動している議員の方々とは一線を画す、信頼に足る存在であると改めて好感を抱きました。
文中で繰り返し触れられているように、2011年の「ウォール街を占拠せよ」運動や元台湾デジタル担当大臣・オードリ -
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AIエンジニアであり作家でもある安野貴博さんが東京都知事選挙に立候補した際の経験をもとに、自身の考える政策を深掘りしている。
1%の勇気ある人々も、それ以外の人々も、自分の関心のあるところでいいから積極的に政治参加でき、その人たちの行動をサポートできるようにテクノロジーをフル活用する。ポスターはりの件もそうだが、枝葉のプロダクトを大量生産するのではなく、仕組みづくりに技術とリソースを注力する点は経営者の経験が生きてそうである。自分が性善説的な考えを支持しているので、安野さんの分断を煽らない姿勢にも共感できる。
今度は参議院議員となり、都知事選のようなスピード感というより、もっとじっくり日本の課 -
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あらゆることをAIが助けてくれる時代には、この「はじめる技術」こそが、最も重要な能力だと私は考えています。
これは本当にその通りだと思う。仕事を進めていくのはchatGPTが答えを出してくれたり、会議の議事録は作ってくれたり、締め切り直前にはリマインダーが教えてくれたりと、昔から比べて本当に楽になった。その中で、仕事に手をつける感情は本当に重要だと思う。
新しく発表された技術があれば実際にそれを触ってみるなど、一次情報を得るために普通より一歩踏み込む。初めて一歩を踏み出すために、まずリスクの正体を見極める。自分の手の届く範囲の計画を作ってアウトプットする、中間ゴールをたくさん作る。KPIを -
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参議院選にて知った安野さんの著書
リクルートに内定をもらった新卒社員が採用担当郷原の悪だくみによって内定を破棄される。行く先に困った松岡はスタートアップ詐欺に騙され起業の契約を結んでしまう。その契約は1年間で10億円の価値のある企業を作らないと1億円の損害賠償を払うという契約で、松岡はなんとか起業を成功させるために走り続ける。
リクルート時代の師匠三戸部に大きな影響を受けながら成長していくものの、郷原の邪魔やシステムトラブル、三戸部の死など様々な困難が訪れるが一つ一つと向き合いながら最終的にリクルートの子会社化という形で成し遂げる。
三戸部
「私はこの世界に価値を残したいだけなんだ」
「君 -
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元ベンチャー創業者で都知事選に立候補した安野さんの政治家としての考えをまとめた一冊です。
内容的には、そこまでびっくりするようなことはなく、安野さんの人柄や考え方が良くわかるような内容でした。ただ、他の政党を含め、ここまでしっかりと政治家の考え方を勉強したことがなかったので、この書籍を通して学べてとても良かったと思います。
かなり具体的にどんなことを都知事選でやろうとしていたのかを書かれていますし、予算面、実現可能性なども含めた自己分析などもされており、読んでいてこの人なら政治の世界でもイノベーションを起こせるんじゃないかと感じさせる力のある一冊でした。
参議院選挙で立候補をしていますが -
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ちょっと、作家でない頭のいい人の微妙な本かと思えば、全然そんなことない。期待以上に面白かった。SFってことだけど、多分こういう世界は割と近い現実なんだよ、資本があることと、頭の中いい人が時間をさけば。安野さん、世の中を良くしてね。ほんと私のくだらないことに使ってる時間を安野さんにあげたいくらいだよ。
日本人って心配性で、「こういう場合はどうなる?」ってすぐマイナスのこと言って才能ある人を潰してきたのをいい加減反省した方がいいな、くらいに思えました。ロボット掃除機を、仏壇の線香倒して火事になったらどうする?ってルンバに遅れをとった日本の家電メーカーを思い出したほど。頑張れ!安野さん!本も面白かっ -
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ネタバレ・何かを「はじめる」には
①達成したいゴールを発見する
→解像度の高い未来をイメージする。新しい情報を見つけたければ、普段の自分とは違うことをする。
②ゴールに至るまでの勝ち筋を見出す
→MVP(ミニマム・バリアブル・プロダクト:価値のある最小限の形で動くプロダクト)のデモを作る。それが他者への説得の材料になる。
③仲間を集めてチームを作る
→勝ち筋を示し、協力者を募り、ボトムアップで動いてもらう。
・スピード感を持った行動には「許可より謝罪」
→何かをはじめるにはいちいち許可を取ってはスピード感がなくなる。MVPに挑戦して、失敗したら謝罪するというぐらいのスピード感も大切。