あらすじ
自動運転アルゴリズム開発会社の社長・坂本が拘束された。襲撃犯はその身柄と引き換えに首都高封鎖を要求! 緊迫のAIミステリ
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映画になったら、ぜひ見てみたいと思わせるストーリーだった。自動運転とトロッコ問題という、今後さらに議論されていくであろうテーマを扱っており、現実にも起こり得そうな話として描かれている点が興味深い。新たな企業倫理の問題として認識されていく可能性も感じられた。
研究者の立場から考えると、自分の専門領域だけに取り組んでいればよいわけではない、ということを強く考えさせられる。人工知能の時代だからこそ、現場で起きていることや社会への影響についても深く理解しておく必要があると感じた。
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車の自動運転技術が発達した近未来。自動運転のアルゴリズムを開発したサイモン社社長の坂本が、「ムカーラフ」と名乗る人物に監禁される。監禁場所は、自動運転されている車の中。しかも走行速度が一定を下回ると爆弾が爆発するよう設定されているという。
そんな逃げ場のない状況でムカラーフが坂本に命じたのは、過去に自動運転車が起こしたとある事故の検証だった。
2回に分けて一気読み。とても面白かった。
まず登場人物の動機と行動の因果関係が論理的で明確。そのキャラが取るはずの行動をちゃんと取るし、みんな(犯人すら)頭がいいので明らかに間違っている馬鹿な行動や凡ミスをするキャラがおらず、気持ちよく話が進む。
自動運転にまつわる専門的な話も面白い。自動運転はこういう仕組みで成り立っている、その仕組みにはこういう問題もあるが、こんな対処方法があり……という風に論理的にわかりやすく詳細に説明してくれるので、説得力があるし知識欲も満たされる。
筋書きも面白い。犯人の目的は? 坂本は助かるのか? というところでハラハラさせてくれるのはもちろん、絶望的な状況からのどんでん返しというエンタメ作品のツボもしっかり抑えられていた。
ムスリムが登場するのも斬新だった。創作物でイスラム教に関連する人やモノが出てくる時、あまりいいものとして登場しない印象があるが、この作品はフラットな視点からムスリムを描いているように見えた。
しかもムスリムであることにちゃんと物語上の意味があり、作品に多様性を持たせるための無理矢理な演出ではないのも好印象だった。
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先日の選挙で大躍進を遂げたチームみらい党首執筆のAIサスペンス。約300ページと短めではあるが、密度というか疾走感がとにかくすごいし、まさに傑作サスペンス。何より自動運転という、今まさに進行している技術をテーマにしていて、自分自身も一応1エンジニアとして色々考えさせられた。今後どんな感じで技術が進展していくのでしょうね。楽しみであり恐いですね。
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もうすでに始まっているAIによる発展とそれに伴うトロッコ問題、そして、そこに巻き込まれる人々について繊細に書かれている。とても面白かったです。
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安野さんの本。
AIエンジニアだからこその解像度で、オープンソース化等安野さんの思想が垣間見えて、それが小説に昇華されていて心地よい。
賠償金額の最小化が、自動運転の継続に欠かせないこと、というロジックは一定理解できるものだし、いや実をいうとかなり理解できたもので、自分の中での松木的な部分に少し嫌気がさした。
このロジックについて、全面否定するのではなく、むしろ誰しもそういう思想は多かれ少なかれあることを認めつつ、別の角度から答えを出すところに、チームみらい・政治の世界で知っている安野さんらしさを感じることができ、腑に落ちた。
この本は、AIエンジニアだけでなく、政治家安野の一面をも知れる傑作ではないか。
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いまやチームみらい党首の安野貴博さん。自動運転アルゴリズムを開発する企業の代表が狙われたところから始まる物語で、最初から最後まで多分そう遠くない未来の世の中を垣間見ているようでおもしろかったです。なぜ狙われたのか、爆発はとめられるのか。次第に明らかになってきたところで、黒幕の登場と分かりやすいストーリーなのですが、それが逆に読みやすく楽しめます。第2回北陸文庫大賞グランプリ受賞らしく、北陸の書店員さんたちオススメの1冊。
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今話題の安野さんの書かれた、AIエンジニア作家が贈る新時代の傑作サスペンスと紹介されている小説です。
舞台は2029年です。そう遠くない未来ですよね。
あと3年後か。AIがどれくらい発展し人間の仕事をどの程度替えているのか気になる~とか思いながら読み始めました
あらすじは…
自動運転アルゴリズムを開発する企業の代表が、自動運転車内で襲われ拘束された。謎の襲撃犯は、車が走っている首都高速中央環状線の封鎖を要求、封鎖しなければ車内に仕掛けられた爆弾が爆発すると告げて…。
自動運転の自動車に期待している私ですが、トロッコ問題やアルゴリズムなどそう言う所もプログラムしていかなきゃなんだと考えさせられました。あと被害者の心情も加害者側?の葛藤と言うかダメだけど何か分かるみたいな所も…
そしてラスト気がついたら泣いてました。
安野さん凄すぎる。
Posted by ブクログ
とても面白かった。3分の2程度まではプログラミング用語などが羅列されて何も明らかにならない展開に少し退屈したが、終盤の怒涛の種明かしに夢中になった。
自動運転、AIによる失業、理系分野で活躍する女性、宗教などの社会問題を扱い、エンジニアである安野貴博を想起させるような淡々とした文章であるという印象を受けるが、桜が出てきたあたりから急に温度のある小説へと変わった点が非常に印象的だった。
読み終えた後、感動するとは冒頭と表紙からは想像できなかった。
安野さんの他の小説も読みたいと思った。
Posted by ブクログ
ひょんなきっかけで、2025年の参院選、安野さんが立ち上げたミームみらいのサポーターとしてポスター貼りに勤しんだ。
が、この安野党首にこのような文才があったとは本当に驚き。
安野さんは日本の宝ではないかと信じて疑わない。
Posted by ブクログ
自動運転によるトロッコ問題の再燃は耳にしたことがあったので、興味深いテーマであった。理屈っぽくもなく、話の展開も早く読みやすかった。なおかつ登場人物がそれぞれ強みや専門性を持っていて、キャラが立っていたのも印象的。
Posted by ブクログ
読中感想
ITの知識がないと読みづらいかな、、ちょっとだけ
結構親身に解説してくれてはいる
エンジニアが書く小説ってこんな感じか!
安野さんが関わった業界の話(コールセンター、自動運転)が出てきて嬉しい
マツキ自動車、MeTube、Googum、Amuzone、パリパリ動画など、おもろい
ITが発達した(依存している)社会において、社会を動かせる権力者はITのことを知っておかねばならない、当たり前だけど。ジジイが牛耳ってる日本じゃ無理か!
Code is lawが体現された制約に感動した
よくあるトロッコ問題かと思ったら、もっと大きな次元での倫理問題だった、驚き
吉岡がイスラム教徒であることを生かしている
「自分が見えていないものが彼には見えていた」
すごいなぁーー
吉岡は事故の原因を明らかにし、その所在に怒り・やり場のない感情をぶつけるため事を企てた。が、事態が明らかになるにつれ坂本の故意ではなし、しかもその引き金が。。。バッドエンドもバッドエンド。
運命論者からするともう。。死ぬ運命なんだよね泣
Posted by ブクログ
AIの発展で間違いなく人々の生活の質は上がると思う。一方で作る側を突き動かす推進力が正なのか悪なのかという視点がコードに隠されている。しかも正しさは人それぞれ。AIが世界を変えていくけれど、人とての正しさは不変であってほしいと思う。
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面白かった!
近未来を先取りできた感じ。
安野さん、あんなに優しそうで人当たりがよくてエリートにも関わらず驕らないザ・善人のような人なのに、理想と現実、表と裏、光と闇をちゃんと知ってる人なんだと思えた。
文章も自然で引っかかることなく説得力があり、背後までスピード感を保ったまま一気に読んでしまった。読後感も最高〜他の作品も早く読みたい!
Posted by ブクログ
内容は難しかったけど、あまりSFっぽくない。
今起きててもおかしくないような話だとおもった。
課題は残るけど、スッキリとしたラストで丁度いい読後感だった。
Posted by ブクログ
現在の日本で自動運転車のレベルは2。レベル5の公道で実験を行うのは来年2027年。
この物語は少し先の2029年。その時に私たちは自動運転の恩恵を受けているのだろうか。
初めての、安野貴博さん。すでにご存知、チームみらいの党首です。
2029年と少々先の未来の東京で、自動運転車によるカーチェイス事件が起きるサスペンス。
車を自動で走らせることへのリスクが、結構描かれていることだなと思った。
改竄対策も施しているのであれば話は別だけど、今回の物語のように命に関わることまですべて改竄してしまうことができてしまったら…。
今取り立たされてる生成AIもタイムリーながらサイバー攻撃を促す事もできてしまう。果たして私たちにとって自動で動く何かの価値ってなんだろう?と考えてしまう自分がいる。
それは出だしに登場するデモを起こしてる職業を失った人たちと同じ考え方だなと思った。
今回の物語では、坂本・岸田・安藤・ムカッラフそれぞれ様々な背景が重なり、まるで回路のように分岐されては統合されていく不思議な感覚を味わった。
過去・現在と憎しみ苦しむ、そして目先の情報ばかり気に取られるしジレンマだってある。その辛さをその先の未来で少しでも穏やかな日々へと変換するタイミング。乗り越えた先の未来は案外楽しいのかもしれない。
変化が予測できずにヤキモキする場面もありましたが、この物語のように現在の日本が今後どう変化していくのかというテクノロジーの楽しみと恐怖を味わいながら…最後は「未来は自分たちの手で変えていく」スッキリとした感覚でした。
Posted by ブクログ
自動運転ビジネスの難しさは何となく知っていたけど、小説自体も面白く学びの多い本だった!自分がIT系の仕事ということもあり、業界ならでは?の単語で続々とストーリーが進んでいって何だか親近感を覚えた。トロッコ問題に対して設定されたアルゴリズムをユーザーが選択出来る時代は本当に来るのかもしれない‥!
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評価-小説版
星5:家に置いておきたい、4:面白くて手が止まらなかった・学びが多かった、3:よかった
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Posted by ブクログ
AIエンジニアが小説をかくとどんな感じなんだろう?と思って読んでみた。主人公は自動運転のアルゴリズムをかく天才エンジニア。その主人公が唐突に攫われて……?という話。題材もAIエンジニアっぽいが、作中に『いわゆる技術は全くわからないおじさん』が出てくることで技術がわからない人もおいていかないようになっている。
エンジニアだとなるほど~~!!と思えるし、エンジニアじゃなくても楽しめる本。おすすめ。
Posted by ブクログ
終盤の怒涛の伏線回収が気持ちよかったし、エンタメだけじゃなくてちゃんと考えさせられるところもあって良い小説だなと思った。
強いて言えば伏線のために要素もりもりの刑事とか出てきて流石にそれはどうなんだと思ったけど、強いて言う必要も無いよね。私は無粋な人間です
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チームみらい党首の作とのことで手に取った。初見の用語が多く、半ばまでなかなか読み進まなかった。近未来のコンピューターサイエンスの発達した世界の話。実際中国では、自動運転が配送に使われているのだと知り、これから起こりうる事象を示唆しているのであろう。著者がソフトウェアエンジニアでもあるから、責務があるとして書いたのかなと思った。ラストの「私たちには…義務があります」に強い意志を感じ、読後感は悪くない。
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自動運転のアルゴリズムに人命を委ねるようになった社会におけるトロッコ問題をテーマにした近未来SF。避けられない人身事故に直面した時、自動運転ソフトウェアはどちらにハンドルを切るのか?という倫理的ジレンマについて考えさせられるお話。疾走感のある読みやすい文章でさらっと読めた。
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『松岡まどか起業します』同様、小説家としての作者の力量に驚いた。
自動運転やニューラルネットワーク、アルゴリズム、システム、現代的なテクノロジーが物語と絶妙に融合。専門用語も違和感なく馴染んでいた。
あくまで空想とは思えず、近い将来、現実社会でも起こりうると思える事象が題材になっていて、リアリティに説得力があった。
開発者・微調整者・犠牲者それぞれの正義感。
トロッコ問題、簡単に割り切れない「難しい問題」と向き合った感覚が残る。
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気になる人の、気になる作品
面白くて一気見できた◎
AIがどんなに進化して便利になったとしても、人間は思考を放棄しては駄目だね〜と改めて思った!
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自動運転車が広く普及した2029年の世界で、カージャック事件が起きて、犯人と人質(自動運転プログラムの開発者でプログラム会社の社長)が乗ってる自動運転中の車が、首都高をグルグル回る話。首都高にいる車は電力供給されるから、燃料には困らない等の設定あり。
面白かった。
まず、爆弾が爆発してしまうのかという、映画のスピードっぽい要素がスリリングで、
自動運転のプログラムについても、プログラムを作る人が何を考えているのかが、分かって新鮮たった。
Posted by ブクログ
’90年生。開成→東大松尾研、AIエンジニアの肩書で2024年都知事選に出馬した候補者として認知した安野貴博氏。その後の政治活動は語るに及ばず。新時代の活動家という印象、正直「政治家」というより希代の「技術屋」。類稀な頭脳を税金で雇える程度に考えていた。まさか政治活動以前の2019年から小説家としても活躍していたとは!
本書には氏の描く未来観、情緒や他者感覚、持つべき責任論なども反映されているのではないか。
安野貴博氏への興味で読んだ本なのでほとんど氏への感想になったが、読んで良かった。
普通に、かなり面白い!
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かったー!
中田さんと安野さんの対談から本を手に取ってみたけど、AIに精通されているだけあり、描写や展開への説得力がありリアリティを感じた。
結末もなるほど…というか、新しいテクノロジーを広めるために課題となることを持ってきたのか。と同期の面も含めて展開に無理がなく読みやすかったし何より緊迫感がすごくて一気に読み終えてしまった。
Posted by ブクログ
SF小説とされるものはこれまであまり読んでこなかったけれど、文章も非常に読みやすくて解像度高く想像できるテーマでもあったなと思いました。解説の「本作の何よりの美点は、絶望のその先を描き出している点にある。」という表現も非常に印象的でした。終盤、マリに影響を与えたあの人とラマワティが同一人物なのかなと読んでしまっていたけど、それはちょっとご都合主義だったのかなと。
Posted by ブクログ
面白かった。
選考時のコメントで「アクチュアルだ」と複数名から評されていて、自分も同じ感想を持った。社会動向を含めて、技術的な素養がある、またはよく勉強した方が書いたのだろうと思えた。
読み終わってから著者名で調べると、知ってる顔が出てきたので驚いた。そうかこの人が書いたのか、と何かが腑に落ちた。
・物語やキャラクターが、丁寧に、破綻なくよく考えられている。
坂本が正義側の人間で安心したし、犯人も同情すべき事情があり、共闘すべき巨悪がいて、分かりやすかった。
・交渉側のバディもなかなか良かった。全員が理性的すぎたきらいはあるが、各自の役割を全うしていた。
・チャットのやり取りが始まるまでは、犯人の人間性が分からないこともあり、本当に爆発するのではないかと手に汗握った。
・電気ショックも痛そうで辛い。何でそんなことするのよ。
某映画で、“乾いた状態で電気ショックを浴びるのは一層辛い”という刷り込みがあるため、顔を顰めて読んだ。
Posted by ブクログ
SF初心者でもさくさく読めたし面白かった。想像したことがない設定だったけど不思議とリアルに感じられた。
自動運転とトロッコ問題。
自らの決定に対する責任。