【感想・ネタバレ】サーキット・スイッチャーのレビュー

あらすじ

自動運転アルゴリズム開発会社の社長・坂本が拘束された。襲撃犯はその身柄と引き換えに首都高封鎖を要求! 緊迫のAIミステリ

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自動運転によるトロッコ問題の再燃は耳にしたことがあったので、興味深いテーマであった。理屈っぽくもなく、話の展開も早く読みやすかった。なおかつ登場人物がそれぞれ強みや専門性を持っていて、キャラが立っていたのも印象的。

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2025年12月06日

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気になる人の、気になる作品
面白くて一気見できた◎
AIは便利だけれど、それを使いこなす力が大切だから、人間は思考を放棄しては駄目だね〜と改めて思った!

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2025年11月09日

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自動運転レベル5が完全に普及された未来の話。近い未来高確率で起こりうる、かつ問題視されうる内容で見ていて面白くもあり怖くなった。

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2025年10月13日

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ネタバレ

読中感想

ITの知識がないと読みづらいかな、、ちょっとだけ
結構親身に解説してくれてはいる
エンジニアが書く小説ってこんな感じか!

安野さんが関わった業界の話(コールセンター、自動運転)が出てきて嬉しい
マツキ自動車、MeTube、Googum、Amuzone、パリパリ動画など、おもろい

ITが発達した(依存している)社会において、社会を動かせる権力者はITのことを知っておかねばならない、当たり前だけど。ジジイが牛耳ってる日本じゃ無理か!

Code is lawが体現された制約に感動した
よくあるトロッコ問題かと思ったら、もっと大きな次元での倫理問題だった、驚き

吉岡がイスラム教徒であることを生かしている
「自分が見えていないものが彼には見えていた」

すごいなぁーー
吉岡は事故の原因を明らかにし、その所在に怒り・やり場のない感情をぶつけるため事を企てた。が、事態が明らかになるにつれ坂本の故意ではなし、しかもその引き金が。。。バッドエンドもバッドエンド。
運命論者からするともう。。死ぬ運命なんだよね泣

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2025年10月07日

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AIの発展で間違いなく人々の生活の質は上がると思う。一方で作る側を突き動かす推進力が正なのか悪なのかという視点がコードに隠されている。しかも正しさは人それぞれ。AIが世界を変えていくけれど、人とての正しさは不変であってほしいと思う。

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2025年10月03日

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ネタバレ

安野さんの想定する未来(自動運転社会)の立て方がとても具体的で面白かった。「夜間の手動運転の禁止により、物流はもっとスピーディーになる」という一文ですっかりこの世界線に引き込まれてしまった。
でも、自動運転の責任を誰がどう取るかや、プログラムにトロッコ問題をどう捌かせるかなど、利便性の向こうにある「直視しないといけない課題」を突きつけてくるハード(キツいという意味で)なSF。
読後、この作品を書ける人が政治に参加してくれたことに、心から感謝したいと思った。
安野さんは、神の目線ではなく、すべての立場の人間の目線を持った人だ。

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2025年08月11日

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ネタバレ

自動運転技術の未来像と、その背後にある社会的・倫理的課題が理解できた。
特にトロッコ問題は、単なる哲学的思考実験にとどまらず、技術と倫理の交差点を強く意識させられた。
技術の進歩と社会的責任の両立を考えるきっかけをもらえたように思う。

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2025年08月11日

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ネタバレ

SF小説とされるものはこれまであまり読んでこなかったけれど、文章も非常に読みやすくて解像度高く想像できるテーマでもあったなと思いました。解説の「本作の何よりの美点は、絶望のその先を描き出している点にある。」という表現も非常に印象的でした。終盤、マリに影響を与えたあの人とラマワティが同一人物なのかなと読んでしまっていたけど、それはちょっとご都合主義だったのかなと。

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2025年08月05日

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面白かった!
近未来を先取りできた感じ。
安野さん、あんなに優しそうで人当たりがよくてエリートにも関わらず奢らないザ・善人のような人なのに、理想と現実、表と裏、光と闇をちゃんと知ってる人なんだと思えた。
文章も自然で引っかかることなく説得力があり、背後までスピード感を保ったまま一気に読んでしまった。読後感も最高〜他の作品も早く読みたい!

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2025年07月21日

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「カージャック」というシンプルな設定から徐々に様相を変えていき、深く引き込まれました。また、終盤でのタイトルに込められた意味にも納得がいき、満足のいく読後感でした。

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2025年07月13日

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ネタバレ

完全自動運転アルゴリズムを開発する企業「サイモン・テクノロジーズ」社長・坂本義晴が、自社の自動運転車で拘束される劇場型誘拐事件が勃発。
その襲撃犯「ムカッラフ」は首都高を封鎖し、坂本が作成した自動運転アルゴリズムに瑕疵があったことで自身の最愛の嫁と子の命を奪ったと証明しようとする。
坂本が作成した自動運転アルゴリズムでは複数人が巻き込まれる事故が避けられない状況になったとき、誰の方向にハンドルを切っているのか、人種や属性によって明らかに死者数が異なっているのではという仮定に対し、坂本は検証を行う。検証の結果は有意な差はなかったこと、アルゴリズムを搭載した自動車を販売しているマツキ自動車が補償金が少なくなるよう社会的弱者を優先的に事故に巻き込むようファインチューニングしていることが判明する。
自動運転が普及することで、自動運転によって亡くなる人は増えるのだが、手動運転により亡くなる人は大きく減り、事故総数が減るのは良いことだが、補償金や遺族の怒りの矛先など法や倫理の未熟さがおきるであろう今後の問題を示唆しているなと感じた。

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2025年06月18日

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スリリングで面白くて一気に読んでしまいました。背景となる自動運転がレベル5になった未来が、想像ながらもリアリティをもって描かれていて、未来を思い浮かべるという意味でも面白かったです。

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2025年05月03日

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あまり読まないジャンルかつ、システムやアルゴリズムのなんたるかも理解出来ていないと思うがとにかく面白かった!!
自動運転の近未来における社会の葛藤が、スリリングな展開で描かれる。登場人物の例の人が信じる思想も理屈は納得でき、簡単には糾弾できない。
警察官がみな中途半端な描きかたでどうかと思うが、主軸ではないので問題なし。今年のイチオシになる予感

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2025年04月05日

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『松岡まどか起業します』同様、小説家としての作者の力量に驚いた。

自動運転やニューラルネットワーク、アルゴリズム、システム、現代的なテクノロジーが物語と絶妙に融合。専門用語も違和感なく馴染んでいた。
あくまで空想とは思えず、近い将来、現実社会でも起こりうると思える事象が題材になっていて、リアリティに説得力があった。

開発者・微調整者・犠牲者それぞれの正義感。
トロッコ問題、簡単に割り切れない「難しい問題」と向き合った感覚が残る。

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2025年11月23日

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自動運転車が広く普及した2029年の世界で、カージャック事件が起きて、犯人と人質(自動運転プログラムの開発者でプログラム会社の社長)が乗ってる自動運転中の車が、首都高をグルグル回る話。首都高にいる車は電力供給されるから、燃料には困らない等の設定あり。
面白かった。
まず、爆弾が爆発してしまうのかという、映画のスピードっぽい要素がスリリングで、
自動運転のプログラムについても、プログラムを作る人が何を考えているのかが、分かって新鮮たった。

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2025年10月31日

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’90年生。開成→東大松尾研、AIエンジニアの肩書で2024年都知事選に出馬した候補者として認知した安野貴博氏。その後の政治活動は語るに及ばず。新時代の活動家という印象、正直「政治家」というより希代の「技術屋」。類稀な頭脳を税金で雇える程度に考えていた。まさか政治活動以前の2019年から小説家としても活躍していたとは!
本書には氏の描く未来観、情緒や他者感覚、持つべき責任論なども反映されているのではないか。
安野貴博氏への興味で読んだ本なのでほとんど氏への感想になったが、読んで良かった。
普通に、かなり面白い!

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2025年10月26日

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ネタバレ

めちゃくちゃ面白かったー!
中田さんと安野さんの対談から本を手に取ってみたけど、AIに精通されているだけあり、描写や展開への説得力がありリアリティを感じた。
結末もなるほど…というか、新しいテクノロジーを広めるために課題となることを持ってきたのか。と同期の面も含めて展開に無理がなく読みやすかったし何より緊迫感がすごくて一気に読み終えてしまった。

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2025年09月25日

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エンジニアにしか書けない小説すげぇ。小説を読む効果がもう少しで言語化できそう。なんだろか、自分の中に世界線が増えるっちゅーの?もうちょっと小説読める人になって言語化しよう。

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2025年08月28日

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参議院選でファンになった安野さん著書
AIによる自動運転が実装された世界で、命をどのように扱い、責任はどのように負わされていくのかというところを描いた作品。
プログラミングしかできなかった主人公坂本社長が自分のコードで動いている自動運転車の中で事件に巻き込まれながら命について考える部分も面白い。

自動運転システムを提供する会社の社長坂本はある日、自社の自動運転車で通勤途中にシステムをハックされて誘拐される。結局誘拐犯は自動運転車によって妻と娘を殺された吉岡という男だったのだが、その吉岡との問答の中で自動運転と命のかかわりについて考えていく。
吉岡は自動運転車のトロッコ問題が意図的に人種を選択して判断していると考えていたが、坂本はそれを否定した。二人でそれを検証しているときに発覚したのだが、実は坂本の描いたコードを後で裏で書き換えている者がおり、人種選択は実際に行われていたのだった。

「我々はこの四年の間に手動運転者に殺されるはずだった多くの人を救ったのです。当時から自動運転のほうが人間の運転より事故が少ないことはわかっていました。自動運転が早く広がればより多くの命を守れるというのは詭弁でも何でもありません。これは大きなトロッコ問題なんですよ。あなたたちがそこで計算していたものとはスケールがまるで違う話なんです。」

「私は怒りをぶつける先があることに、どこか安心していたのかもしれません。
ここから先、自動運転車の犠牲者たちはどのような判断基準を持つアルゴリズムが事故を起こしたのかわかるようになる。すべての事故は世間が認めた最適解になる。」

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2025年08月21日

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コミュニケーションの問題を工学的に解決するという話が印象的だった。
上手くコミュニケーションをしている人を観察して、分析して取り込んでいくというのは自分にもできそう。
工学的に解決するという考えは、日常のあらゆる場面で使えそう。

技術に明るい筆者ならではのストーリになっていて面白かった。

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2025年08月14日

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十分な技術的バックグラウンドに、エキサイティングなプロット。SFというより、自動運転社会への問題提起にも感じたが、エンタメとして十分楽しめた。

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2025年07月27日

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ちょっと、作家でない頭のいい人の微妙な本かと思えば、全然そんなことない。期待以上に面白かった。SFってことだけど、多分こういう世界は割と近い現実なんだよ、資本があることと、頭の中いい人が時間をさけば。安野さん、世の中を良くしてね。ほんと私のくだらないことに使ってる時間を安野さんにあげたいくらいだよ。
日本人って心配性で、「こういう場合はどうなる?」ってすぐマイナスのこと言って才能ある人を潰してきたのをいい加減反省した方がいいな、くらいに思えました。ロボット掃除機を、仏壇の線香倒して火事になったらどうする?ってルンバに遅れをとった日本の家電メーカーを思い出したほど。頑張れ!安野さん!本も面白かったから、別のも読みます!

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2025年06月21日

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都知事選の流れから、一度読んでみたいと思ってたが、予想以上に面白かった。自動運転が目前に迫る今、その先には色々なパラダイムシフトが起こる事を痛感させられた。
自動車メーカーが追わねばならない賠償金の話は、言われてみればそうだが、読むまでは想像だにしなかった。SF小説としても、経済小説としても面白かった。

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2025年04月06日

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面白かった。最初は文章や人物像が類型的かな、技術的な詳細もぬるめだな… と思っていたが、徐々にストーリーに引き込まれていった。自動運転とトロッコ問題と責任の所在という、自分もこのへん将来どーすんだろと思っていた面倒くさいところに切り込み、オプティミスティックな未来を見せつつ大団円を迎える。自分もまあまあオープンソース志向の人間ではあるが、この人の価値観はブレないな。

末尾の解説で、近年のSFの方向性のひとつホープパンクという言葉を知り、SFでもこういう潮流が生まれていることを面白く知りました。小松左京の「SFは希望である」という言葉との合致、さらに言えば1つ前に読んだ伊藤計劃の虐殺器官が小松左京賞の最終選考に残らなかったことも併せて味わいました。僕はどっちも好きだけど。

あと、作者の安野氏はあえて将来の自動運転にbetして運転免許を取ってないぐらいの人なので、きっとそうだろうなと想定していたが、首都高環状線という世界でもっとも素敵なところが舞台であるにもかかわらず、「クルマとC1」の要素や、クルマを運転する喜び・悲しみ・高揚感・めんどくささなど、要するに「運転に関する体温」がゼロだったのは、逆にすごいなと思いました。孤独のグルメに食事シーンがないとか、ボヘミアン・ラプソディに演奏シーンがないとか、そんな感じです。

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2025年03月30日

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ネタバレ

普段あまり読まないジャンルなので新鮮。AI、自動運転とかの知識も得られつつ、スピーディで緊迫感溢れるエンタメ小説で面白かった。自動運転システムのロジック、いろいろ課題があるんだなー

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2025年03月06日

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エンジニアの夢、理想とする世界の小説と受け取った。エンジニアの書く小説は小難しくなりがち(偏見)なところを、シンプルに受け取りやすく表現されてるのは見事。AIリテラシや技術進化が進んだ10年もしくは5年後には古臭くなってることを願いたい。

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2025年01月22日

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ネタバレ

テンポよく、無駄のない文章で、サクサク読めて気持ちよかった。
自動運転アルゴリズムを始めとするIT関係の知識が盛りだくさんで、安野さんならではの作品。
主たるテーマがトロッコ問題。正解はないけど最適解を決めないといけない残酷さ。
黒幕の主張が、倫理的に絶対に間違っているのだけど、でも理にかなっていて、理論的には反論の余地がない事実がやるせない。

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2025年01月21日

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チームみらいの安野貴博党首著書。

AIエンジニア作家の著書らしくふんだんにその要素が盛り込まれたSFで全体的には面白かったんだけど、私の知識が無さすぎるせいでそこまで入り込めず。

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2025年10月12日

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近未来、完全自動運転(レベル5)が実現された世界。移動は仕事や趣味の時間に変わり、人々のライフスタイルそのものが変容していった。しかし自動車事故という問題は依然として発生しており、その責任を誰が負うのかが曖昧なまま社会実装が進んでいった。

自動運転のアルゴリズムを開発する坂本は、自動運転車の中で仕事するのを日課としていた。ある日、謎の男がいきなり車に乗り込み、カージャックのような形で脅迫される。その様子はオンラインで動画公開され、首都高速を回り続けながらその様子は衆目を集めながら推移していく。

都知事選に立候補後、参院議員となった安野貴博さんが描くSF小説ということで注目されている。AIなどの技術革新は目覚ましいながらも、そこに付随する倫理や差別は人類の普遍的課題となっている。それらはむしろ政治が解決すべきテーマであろう。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

エンジニアが語る場面やアルゴリズムの開発など、よく理解できない所は沢山あったが、誘拐された社長がどうなるのかドキドキは止まらない。

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2025年08月24日

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