安野貴博のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
おもしろかった。中盤までは星5。終盤の出来事は既視感のあるような、ファンタジーのような要素が入ってしまい、もったいなく感じた。発想は良かったが、最後まで現実的にAIを駆使して、知恵と工夫で打開してほしかった。
生成AIを仕事にどう活用していくかという視点、今の時代からすればかなり取り残された感覚で読んだ。
自身の仕事、社員研修、社会の課題解決と多様な使い方ができるんだろうな。ぼんやり思うことは読み終えても変わらないけど、もう少し肌感覚に使ってみるってことが必要だと思った。
やっぱり最後は、人の意思なんだよな。
登場人物の三戸部さん、めっちゃ良かった!その意思とAIを駆使する力、知恵、悩みと継続あってこそ、世界に価値を残せるのだろう。 -
Posted by ブクログ
最新の知見では、2028年くらいまでにAGI(汎用人工知能)、ASI(人工超知能)ができるともいわれています。これは今のAIが高校生だとすると、大学院生レベルにまでたどり着くという予想です。
ただし、今のAIの得手・不得手のかたちは、人間の知性とはかなり性質が異なっているのも確かです。AIはある種の能力は人間よりも抜群に秀でていますが、逆に人間が簡単にできることがうまくできない領域もあります。「起点となる問いの設定」「複雑な感情への対応能力」「合理的でないけれど面白い発想」などは2024年現在のAIでは人間のレベルには達していないといえます。
AI×ハードという活路
AIをビジネスの起爆剤とするうえで、日本企業の強みを生かせる道を見誤ることなく、 リソースを集中させる戦略が必要となります。もう少し解像度を高くして説明すると、一口にAIといってもその産業構造は次の5層にわけられます
第1層が「エネルギーの調達」(生成AIはデータ学習に膨大な電力を消費する)、第2層は「半導体」(NVIDIA、TSMCなど)、第3層は「基盤モデル」(機械学習モデルの一種で、 OpenAI社のGPTモデルなど)、第4層は「アプリケーション」(基盤モデルを活用したソフトウェア。Chat-GPTシリーズなど)、第5層がサービスを実際に使う「ユーザー」です。
そのなかで、日本が最も目を向けるべきは第4層である「アプリケーション」のレイヤ―だと私は考えます。
アプリケーションは一般のユーザーが生活や仕事においていかに利便性を享受できるかを工夫する分野です。例えば私が「MNTSQ」でAI技術をリーガルテック領域に展開したように、特定の領域に特化して学習させ、最適化するのです。
米中がリードする基盤モデルの技術競争に割って入るのは資金力の面でハードルが高いですが、アプリケーション領域では、いかに基盤モデルと市場のニーズをうまく結びつけるかに勝機があります。エンドユーザーにきめ細やかで心地よいサービスを提供するのは、 日本が得意とするところでしょう。
そのとき、アプリ単体の勝負というよりは、ハードと組み合わせた領域で日本はイノベーションを起こせる可能性が高い、と私は見ています。
例えばAI×介護ロボット、AI×配膳ロボット、AI×自動配送車、AI×見守りカメラなど、モノづくりのクオリティの高さとAIがうまく結びついたときに画期的なものが誕生するのではないでしょうか。ハード×ソフトの混合レイヤーには、日本の勝ち筋となるチャンスがあると考えています。
かつて戦後日本の高度経済成長を支えたのは製造業でしたが、テレビや洗濯機、エアコンなどの家電も自動車も、その基盤技術を生みだしたのは欧米です。日本企業はそれを高度に応用して、機能性と利便性を飛躍的に高めて、人々の暮らしのニーズに応える画期的な製品を生み出すことで市場を席巻しました。
モノづくりの伝統的な強みは、実はAI時代にこそ応用可能性が高いのです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレおもしろかった。
話の序盤はちょっとがっかり。次々と登場人物を出してくるその出し方が拙速な感じ。「この作者、文章力がもう一つなのか?」と思ってしまった。
中盤あたりから話の展開がおもしろくなった。さらに坂本のシミュレーションの結果と、実際の事故の状況に差が出るところは予想できなかった。ここが特におもしろかった。全体として、クルマの自動運転の課題、事故の責任を誰が持つのか?を小説というエンタテイメントにうまくまとめていたと思う。
トロッコ問題は、八島游舷作「Final Anchors」にも出てた。この手の話にはこの引用がわかりやすいのだろう。
仕事でクルマの自動運転開発に近いところにもいたので、「この作者はよく知ってるな」と思ったら、作者がAIエンジニアだとわかった。だからソフトウェア関係の表現が的確。ただ、クルマのハード面には詳しくなさそうなので、そこには触れなかった? クルマの事故はソフトだけで起きるのではない。吉岡がクルマのメカに関する事故の分析無しでこの事件に踏み切ったとしたら、それは無謀。まぁ、そこにツッコミ入れたらこの話が成り立たないけれど。 -
Posted by ブクログ
政治家としての活動を見て、面白い人だなぁと思って、読んでみた。
すごく頭がいいけど、頭でっかちにありがちな「オレは正しい(おまえらバカ)」がない。
物事を見る視点がフラットなところ、その上でリーダーとしての役割を果たそうとしているところに好感。
この人が政治を引っ張って行ったら、本当に日本が変わりそう。
はじめる力についての技術的な解説は、難しくてついていけないものもあった(笑)
若い男性の行動量を、オバサンが真似しようとするのは、体力的にムリだ(笑)
だから、「ミニマムプラン」で自分にできることを工夫しながらやっていく。
適宜AIに助けてもらう。
これなら、真似できそう! -
Posted by ブクログ
自動運転技術を題材にした作品。便利で素晴らしい技術の裏側には、必ず向き合わなければならない倫理的な問題があることを、うまくストーリーに落とし込んでいた。
どれだけテクノロジーが進んでも、トロッコ問題のように正解のない判断に対して、人間がどう責任を持ち、折り合いをつけていくのか。さらに、その判断が開発者の意図だけでなく、企業側の都合によって変えられてしまう可能性まで描かれていて、本当に将来自動運転技術が進んだら起こりそうな怖さがあった。
この手のミステリーは初めて読んだのだが、難しい技術的な話は細かく理解できなくても、物語の流れを追うだけで十分楽しめた。現実にあり得そうな問題をミステリーとしてここまで面白く書き上げているのがすごい。最後の結末まで引き込まれたし、これがデビュー作というのは驚きだった。 -
Posted by ブクログ
書いてあることは至極真っ当である。
奇を衒(てら)うというより、優秀なコンサルタントの政策提言という印象を受ける。子育てや医療、防災面ではその傾向が顕著である。
個人的に、外国大学の日本分校化構想に関しては是非進めて欲しい政策である。世界が流動化している現在、経済的、地政学的にもメリットがあり、グローバル世界への結節点としても有効である。新党みらいが国政政党になった今、有効土地の少ない「東京の視点」ではなく、「最適地」という思想のもと、日本全体を視野に入れてこの政策をブラッシュアップして欲しい。
都政のDX化やブロードリスニングの領域になると、安野氏の得意分野だけあって独自色が強くなる。エンジニア思考を現実の課題に当てはめると、確かに結論はこうなるであろう、という納得感がある。
チームみらいは国政政党として一定の議席数を確保した。ここからは実行のフェーズである。
正論ではあるが、いざ実行となると立ち行かなくなるのが政治の常である。小さなことでも何かを変えるという「結果」を示さなければ、次の選挙での有権者の目は厳しくなる。正論で仲間を増やしていくのか、あるいは政治的な立ち回りを取り入れるのか。彼らはまだまだ若い。失敗を恐れずにトライを続けることで、一回りも二回りも大きくなって欲しい。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ第1章 変えられる未来は今ここにある
→自分なりのゴールを見つける
・解像度の高い未来をイメージする
発想のジャンプ×論理的推論×物語化
発想のジャンプ
皆の予想の逆をいく、極端な人の予想を参考にする、変な人を脳内に飼う
論理的推論
その未来が起こった後に何が起きるか、バックキャスト(予想した未来のために、その前にどんなことが行われるか)
物語化
使いたくなる理由を考える
・一次情報を得るために、普通より一歩踏み込む
新しいものは実際に触ってみる、気になった本の1ページ目をめくる、いつもと違うことをしてみる
(新しい自分を見つけるには、今の自分の想像もつかない発生確率が低いことをしてみる!)
(誰もが取り残されつつある、むしろ取り残されてることの方がデフォルトである)
第2章 小さくはじめる技術
→ゴールまでの戦略とストーリーを考える
・初めて一歩を踏み出すために
リスクの形を事前に調べる(マイナス側に限度があり、プラスが広がっていくものがおすすめ)
・打席に立つ数は増やせる
質より量、0%か1%かを見極める、失敗の難易度を知らない人の言葉は気にしない
・小さな中間ゴールをつくっておく
「1人でもはじめられる」ミニマムプランが行動を軽くする
・なめらかに成功し、なめらかに失敗する
白か黒かではない、自分でうまくいかなかったと思うことでも、自分が動いたことが次につながる
・「学ぶ」ための挑戦という考え方
見えない報酬として「学び」がある(会社員は生活が安定してる分リスクを取りやすい!)
第3章 「はじめる」ためのチームと文化をつくる
→スピードと心理的安全性を大事にするチームづくり
スピード
アウトプットが100点にならないリスクを取る、許可より謝罪、優先順位を明示して迷わせない
心理的安全性
ヒトにあたらずコトにあたる、トラブルは想定しておく、期待値を下げる(基本分かり合えない)、善意が前提で話を聞く -
Posted by ブクログ
ネタバレ安野氏の本
各種思考法やプロセスについてご自身のMNTSQの場合の話に言及されているのがとてもよい
メモ
•はじめるときの3ステップ
達成したいゴールを発見する
ゴールに至るための勝ち筋を見出す
仲間を集めてチームをつくる
•発想のジャンプ
みんなの予想の逆をいく
極端な人の予想を参考にする
変な人を脳内に飼う
•リスクの正体を見極めよう。
マイナスに限度がありプラス側は広がるゴールオプションリスクはとることがおすすめ
•小さな中間ゴールをつくっておく
•一人でも始められるミニマムプランが行動を軽くする
•暫定解を伝え続けるというスタンス