佐藤眞一のレビュー一覧
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最近流行りの認知症の人の心から、認知症の人の行動を解説する本。
認知症の心の内を、その病気から、うまく行かなくなった機能を理解し、どうして、そのような行動が出るのかを解説している。多くの事例が紹介されており、また典型的な症状が多く紹介されており、特に認知症の人を介護している方の参考になると思う。
認知症の人の症状は、脳の障害から来るとは思うが、その人の背景もかかわっているため、なかなか科学的に解明できないのかもしれないが、著者の解説はしっくりくるものだが、本当に認知症の人の心の内は分からないんじゃないかなとも思った。入浴を嫌がるのは、介護者か誰かわからなくなっており、知らない人から服を脱がされ -
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✕の言い方と、言い換えた◯の具体的な声掛けが紹介されている。
できないことを責めたり、なぜできないのか聞いても逆効果なのはわかってるので、自分はほとんど◯の言い方だった。
無理にやらせるのではなくて、自分から自然にやりたくなるように考えて声をかけている。
それは子育ての時と一緒なので、子育ての経験が介護にもとても役に立っている。
【過去の苦労話を繰り返す】
✕何度も聞いたから!
◯そうだったんだね。大変だったね(共感する)
母は一語一句全く同じ話を毎日する。
◯の言葉を言ったら更に長いバージョンになって止まらなくなる。
理想ではわかるけど、毎日のことだから◯の言い方はできないな。
話し -
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前に「マンガ認知症」も読んでいたので、こちらも手にしてみました。テーマは認知症の方の施設介護です。ニコさんのマンガはわかりやすく、読みやすいです。ニコさんのおばあ様、婆ルの認知症介護に関して、ニコさんとニコさんのお母さま母ルが悩まれる姿をマンガにしています。在宅介護で限界を感じた家族が選んだのは、施設介護…やっと落ち着いたと思いきや…新たな問題に直面するという展開です。そんな、ニコさん、母ルさんに助言してくれるのは、認知症心理学の専門家サトー先生と、介護事業のスペシャリストコジマさんです。で、私も何冊か読ませていただいた、レビー小体型認知症当事者の樋口直美さんもスペシャルゲストとして自身の言
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ネタバレ本作、かなりためになりました。
内容は端的にいうと、阪大名誉教授による認知症患者への声掛け言いかえフレーズ集、かな。
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推薦の言葉を書いている池田さんの言葉に「認知症を受け入れる」訓練をしようというのがありました。
そもそも認知症というのは脳の病気だと。老化が不可逆的で、死も避けられないもの、としてそれを受け入れねばならないということなら、認知症も然り。私はそう解しました。そしてそのトーンで言いかえ小ネタパラフレーズが続いていきます。
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多くのフレーズは、事実を述べて諭すことを×とし、認知症患者の印象に沿う発言を〇とします。
例えば、うちの父親は過食なのですが、そういう患 -
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認知症の人のもどかしさを知ることが、円滑なコミュニケーションを図る第一歩になる。
認知症になると、怒りや失望、恐怖の感情は伝わりにくい。
が、喜びや笑顔などのポジティブな感情は8割以上伝わる。
認知症のコミュニケーションの特徴は、他者の心理を察して適切な行動をとることかできなくなる。(社会的認知の低下により)
自己決定が次第にできなくなり、主観的な自己決定感も失われる。(自己決定できること=自律、主観的な自己決定感=自律性)
認知症になると、自分だけで楽しい気持ちになることができにくくなる。
テレビを見て楽しんだり、趣味や会話から喜びを拾い、自分で自分を楽しませられなくなる。
まず