佐藤眞一のレビュー一覧
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不可解を「理解」に変える。心理学が教えてくれるケアのヒント。
介護の現場に身を置いて長く経ちますが、
利用者様の行動に「どうして?」と立ち止まってしまうことは今でもあります。
本書は、そんな現場の戸惑いに対し、
心理学の視点から非常に明快な「理由」を提示してくれます。
周囲から見れば「不可解」に見える行動も、ご本人の中では筋の通った理由や、
切実な不安から生まれている。
その背景にある認知のメカニズムを理解することで、
こちらの対応も「正そう」とするものから「安心を届けよう」とするものへと
自然に変わっていくのを感じます。
特に、記憶や感情の特性を捉えた解説は、
小澤勲先生やユマニチュードの教えとも通じる部分があり、
知識が立体的に繋がっていく喜びがありました。
「困った人」ではなく「困っている人」として捉えること。
そのための確かな裏付けをくれる本書は、
ケアの質を高めたいプロはもちろん、
大切な家族の行動に悩む方にとっても、
暗闇を照らす灯台のような存在になるはずです。
改めて、「知ること」が「優しさ」に直結することを教えてくれる、
心強い一冊です。 -
Posted by ブクログ
素晴らしいタッグですね。家族の困惑や苦しみ、本人の不安な気持ち、医学的な見地から見た行動の理由、それらをとてもバランスよく説明してくれています。『本を読んだら散歩に行こう』という本で紹介されていたので読んでみたのですが、ほんと、漫画家のニコ・ニコルソン(外人かと思った)さんがおばあさんの認知症介護で大変だったことや気持ちなどを実際に体験しているからこそ書けることだなと。佐藤先生も体験者だからこそ。
徘徊は無目的歩行じゃなかったんだ…対策もあるんだ。
両親に『あんたが財布盗んだんでしょ!』とキレられたら心が壊れそう。でもその言動にも理由があると知っていれば、少しは心持ちが変わるかも。
いつか自分自身が老いて認知機能が低下した時のために、折り紙にしろ裁縫にしろ編み物にしろ、手を動かして無心に過ごすスキルは、趣味として持っとくほうがいいんだな、と覚えておきます。
あと、介護保険料高い高いって不満に思うけど、介護してる方々の苦労を思うとシステム作ってくれてありがとうとも思います。女性も働き続ける現代、娘やお嫁さんだけで介護するなんて無理です。 -
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母親が認知症と診断され、そもそも認知症とは何か知りたいと思い、購入しました。本書を読み、認知症とは何か、どんな症状があるのか、なぜそのような言動をするのか、どう接していけばいいのか、よく理解できました。また、認知症の進行の順に、軽度、初期、中期、後期ごとの症状や言動、接し方がわかりやすくまとめてあり、1日で読みました。また、認知症の人への接し方のポイントとして、「怒らない」「否定しない」「共感する」ことが大事とのことです。今まで、怒ったり、否定したりすることがほとんどだったので、これからは気をつけようと思います。そして、母親が認知症と診断されたことに少なからずショックを受け、動揺することもありますが、心配しすぎず、自分の仕事や生活も守っていけるようにしたいです。認知症がどういったものか知りたい人におすすめです。
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ケアとコントロール
介護という行為そのものに内包されざるを得ないような「コントロール」→拘束・虐待へと
介護される側は、介護者への返報(ケアの気持ちに対するお礼)ができない状況が続くと、ケアを受けることに心理的な負担が生じる(お礼もできない…という精神的な「借り」)。この負担感が苦痛に、そして自分に対する支配に(介護者にコントロールされている)と感じてしまうようになる。認知症の本人が自分の認識では、自分には非がない(その記憶がない)のに、責められる、という感情的支配に屈する、介護者に服従せざるを得ない
一方介護者は、相手からの返報が期待できないことから「報われない」行為と感じ、愛情や思いやりから始まったはずのケアが、翻って介護される人に束縛され、自由を奪われ、コントロールされている、と感じるようになってしまう。(見守り、コール対応…)
◎このような負のスパイラルを打開するには、小さな返報をいくつも積み重ねていくしかないのでは・・・
・介護者に対する協力やタオル畳みなど、食事を食べてくれること…すべての行為に対して「ありがとう 助かったわ」との言葉をかけ続けることが、認知症の方の心理的な負担感を解消することにつながるのでは…
家族介護は当たり前? →ケアがコントロールに代わってしまう可能性 -
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■認知症の周辺症状(BPSD)
・中核症状
(以下の認知機能の障害)
学習と記憶、言語、知覚・運動、複雑性注意、遂行(実行)機能、社会的認知
・行動症状
多動・徘徊、暴言・暴力、無為・無反応、不潔行為、異食、性的逸脱、介護拒否
・心理症状
抑うつ症状、自発性の低下、不安・焦燥、幻覚、妄想
■物盗られ妄想の心理的な原因は、「自己防衛」。
■記憶
├長期記憶┬非陳述記憶┬プライミング記憶
│ │ └手続的記憶
├短期記憶┴陳述記憶─┬意味記憶
│ └エピソード記憶
└感覚記憶
その他─展望記憶、自伝的記憶
・陳述記憶とは体験したことを言葉に表せる記憶
・アルツハイマー病では海馬から萎縮が始まるため、陳述記憶のうちのエピソード記憶を短期記憶から長期記憶に移行する機能が認知症の初期から低下する。アルツハイマー型認知症の人にとって難しいのは、最近の出来事を覚えること。最も覚えにくいのは数分から10分ほど前の記憶だと言われる。
■高齢者の事故に大きく関わっているのが注意力の衰え。
・焦点的注意
特定の対象に意識を集中させること
・持続的注意
なにかに注意を向けた状態を続けること
・選択的注意
様々な情報から何かを選んで注意を向けること
・分割的注意
複数の物事に同時に注意を向けること
■分かっているのに間違った行動をしてしまう「スリップ」は、「ラプス(記憶違いによる手順の間違いやし忘れ)」「ミステイク(計画自体の間違い)」と並んで加齢とはあまり関係ない一般的なヒューマンエラーとされている。
■遂行(実行)機能とは、目標を決め、計画を立て、順序立てて実行すること。「PDCA」や「Plan Do See」。
認知症が軽度の場合、目標は設定できるけれども、具体的な手順の計画ができないという場合がある。 -
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施設介護編。妻がグループホームにお世話になっており
2日に一回の面会を続けている。職員さんともよく話すし、同じユニットの入居者さんたちとも言葉を交わす。ホームの運営推進会議にも参加させてもらっている。
一年を越えてそんな暮らしをしているといろいろなことが見えてきて、考えたことをホーム長さんとLINEで交わすことも多い。
本書はピタッと来る。介護という大変な仕事を続けている人たちを大きく頼りながら、施設の改善や認知症への理解を少しずつでも共有することの重要性がわかる。
作者の小島さんが国のやり方に吠える(笑)のは痛快だし同感だ。自分も同行する。 -
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4年前に読んだ「マンガ認知症」(ニコ・ニコルソン/佐藤眞一)の続きとして出された「マンガ認知症【施設介護編】」が発売されたので、読んでみました。
前作と同様に、ニコさんのおばあさま(愛称:婆ル)の介護を題材に、ニコさんのわかりやすい漫画と、専門家による丁寧な情報を、ぎゅっとまとめた読みやすい本でした。漫画だけじゃない、専門家の話だけじゃない。その両方があることが重要!(ほんとにわかりやすい)。
前作では、認知症になった婆ルを在宅で介護し、最終的には、「そろそろ介護施設を選択肢に入れてみましょう」というところで終わっていたんですが、今作では、その「介護施設」について詳しく書かれていました。
いろいろな施設を試した結果、施設と合わずに、結局、また在宅介護に戻っている、というところからスタート。
今作では、心理学者の佐藤眞一先生だけではなく、実際に介護施設を30年間運営しているという小島美里さんも加わって、高齢者施設の種類から、それぞれのメリット・デメリット、実際に選ぶときの考え方や、実情、問題点まで、そして最終的には、今、介護している側の子供や孫(そう、私たち)が高齢者になった時に一体どうなるのか、現在進められている介護行政は適切なのか(否!)、というところまで、突っ込んだ内容でした。
「ピンピンコロリ信仰、ふざけるな!」
「歳をとっていく自分を肯定しよう」
あぁ、そういえば、以前に読んだ本にそんなことが書いてあった気がする(「いずれくる死にそなえない」名郷直樹著)。私たちは、「老い」や「死」を汚いものとして、見ないことにして生活しすぎているのかもしれないですね。
誰もが迎える「死」。そして、それに至るまでの「老い」「認知症」。見ないことにして、効率だけを求める行政に任せていたら、自分たちが老いていった時、何も支えるものがない世界になっているのかもしれない…。
怖いと思いました。
小島美里さんの別の書籍も読んでみよう。 -
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新書なのにマンガ!?
そしてたった2年で13刷!!?
さらに認知症というテーマに惹かれて手に取った。
結論。一家に一冊、絶対あるべき…!!!
本書は認知症について、認知症の人はなんでこんなことをするの?それに対して周りはどう対処すればいいの?…などといった疑問や認知症のメカニズムについて分かりやすくまとめられた一冊。
しかもマンガを担当しているニコ・ニコルソンさん(通称ニコルさん)と認知症研究者であり本書の解説パートを執筆されている佐藤先生は2人とも認知症の方の介護経験者。
マンガパートでは、ニコルさん・主な介護者である母ルさん、介護される側で認知症の婆ルさんの日常生活に佐藤先生が訪問して、婆ルさんがなぜ奇妙な行動を取るのか、どのようなことを考えて感じているかを解説するという形になっています。
認知症介護者にはあるある!なエピソードばかりです。
なんせマンガの中でニコルさんたちが
「介護をしている時に知りたかった!!!」
と叫ぶような、有意義なお話ばかりなのです…
今まさに介護をされている方には、共感必死の一冊と思われます。
私の周りにはまだ認知症の方がいたことごありませんが、それでも今後どうなるかも分からない。
親がなるかもしれないし、自分がなるかもしれない。
だからものすごく勉強になりました。
何より分かりやすい!!!
忙しい人にはマンガパートだけでも読むのをオススメします。それだけでもたくさんのことが分かる。
もちろん佐藤先生の解説文も合わせて全部読むのがベストですが。
そしてこの本のいいところが、介護する側・される側の両方に寄り添って描かれているところです。
どちらの気持ちも、マンガという媒体を通して、心に迫るほど伝わってきます。
私はどちらの気持ちにも泣きそうになりました…
でもあまり暗すぎず良い塩梅で描かれています。
介護する側・される側、両方の人権を守ろうという意識で書かれているのも素晴らしいです。
そして私は、佐藤先生の人生は「なんでやねん!」の連続。という言葉に励まされました。
そう、人生って、認知症に関わらずなんでやねん!の連続なんですよね。
だから、大変なことやつらいことがあっても、なんでやねん!と自分にツッコミを入れながら、周りの人に助けてもらい、笑ってすごすことの大切さを、改めて感じました。
そうは言ってもつらいことばかりでもう大変だよ…!という方ももちろんいるでしょう。
私もよくその波に飲まれます。
でもそういう時こそ一人で頭を抱えずに、お茶でも飲んで一息ついて、パラパラとこの本を読んでほしい。
きっとニコルさんや佐藤先生が、本書を通じて私たちの心に寄り添ってくれますから。
認知症の方の介護に困っている方や、周りにそのような方がいる方々にこそ、ぜひ手に取ってほしい。
ほんとに読む時間なかったら、気になる項目のマンガパート読むだけでもいいですので…!!
そう言いたくなる良書です。
以下備忘録がてら目次を。
備忘録ですが、本書に興味を持たれた方はぜひ目次を見て、この本がどのようなことを教えてくれるのか見てぜひ参考にしてください。
ちなみに、巻末のおすすめの本一欄や、認知症による「行動から探す」のページも索引として活用できて良きです。
序章
認知症ってなんですか?ためしよみ
認知症を心理学的に研究するということ/認知症とはなにか/予備軍も含めれば日本に一〇〇〇万人/認知・認知機能とはなにか/原因疾患と認知機能障害の関係/老化による物忘れと認知症の違い/「おかしいな」と思ったら
第1章
「お金を盗られた」「強盗にあった」と言うのはなぜ?ためしよみ
中核症状と周辺症状/物盗られ妄想の原因/自己防衛としての物盗られ妄想/身近な人を疑う理由/認知症と薬/薬をやめてみる
第2章
同じことを何度も聞いてくるのはなぜ?
さまざまな記憶の種類/短期記憶と長期記憶――陳述記憶のプロセス/エピソード記憶障害の原因/符号化、貯蔵、検索――記憶のモデル/未来の予定がわからないことの不安/何度でも同じことを聞く理由/なんのための介護か
第3章
何度注意してもお米を大量に炊いてしまうのはなぜ?
陳述記憶と非陳述記憶/手続き的記憶が残る理由/繰り返される行動には、その人のアイデンティティが現われ る/同じものを大量に買ってしまうときは
第4章
突然怒りだすのはどうして?
前頭葉障害で、行動のコントロールが難しく/注意機能が低下し、気が散りやすくなる/前頭側頭型認知症の場合/夕暮れ症候群/偶然見つけたヒント/会話が重要/ときには放っておくことも有効
第5章
高齢者の車の事故はなぜ起きるの?
シニアカーがぶつかってきた/有効視野の低下/自分が今まで何をしていたのかわからない/注意機能の衰え/選択的注意機能と有効視野/一度に二つ以上のことができなくなる/認知症に限らず失敗しやすい「注意の切り替 え」/家族の同乗がかえってよくないこともある/運転が苦手になるのは、認知症の人に限らない
第6章
介護者につきまとうのはどうして?ためしよみ
遂行(実行)機能障害/目標・計画・実行のどこができないのか/できない自分に傷ついている/押し売りに引っかかってしまうのは?/見当識障害という問題/過去と現在と未来をつなげる/実行機能と遂行機能
第7章
家にいるのに 「 帰りたい 」 と言うのはなぜ?
見当識とはなにか/記憶の低下との関係/幼児期の記憶のあり方と似ている/婆ルさんはどこに帰りたいのか
第8章
これってもしかして「 徘徊 」ですか?
目的もなくうろついているわけではない/「徘徊」はなぜ起きるのか/頭の中の地図がつくれなくなる/建物と自分の位置関係がわからなくなる/鏡の不思議/徘徊が出てきたら、どうしたらいいのか/徘徊がおさまるのはいいことか
第9章
排泄を失敗してしまうのはなぜ?
排泄の失敗が増える理由/失敗を認めることは、プライドが許さない/弄便で自宅介護が限界に/なぜ食べられないものを口に入れてしまうのか/本人のプライドを傷つけないために
10章
介護に疲れ果てました 。 どうしたらいいですか?
人間関係はギブ&テイク/「思いどおりにならない」はコントロールのはじまり/「なぜこんなことをするのか?」と考える/心がすれ違うことで、ケアがコントロールに陥る/社会的認知機能の低下と「心の理論」/まずは話を聞くことから/介護を生きがいにしない
番外編
なんでお尻を触るんですかコラー!!
衝動を抑制できない/性欲以外が原因のことも/優しさが逆効果になることも/高齢者の性欲を認める/家族で認知症について話し合える関係に
あとがき
ニコ・ニコルソン 佐藤眞一
おすすめの本
行動から探す -
Posted by ブクログ
認知症とは脳の萎縮による脳の機能障害、脳の損傷なのだ、ということが最初に提示される。脳はその部位によってそれぞれ司っている役割が異なり、認知症も委縮が始まる部位によってその症状が異なってくる。こういう初歩的なことを知っているだけでも認知症になってしまった人に対する心構えに余裕がもてる。ひと昔まえに認知症が痴呆症と呼ばれたこともあり、つい先日まで、あるいはついさっきまでふつうの言動や行動をしていた人が異常な振る舞いをすることで、正直われわれは怖いのだったが、こうして冷静に脳の機能の一部が壊れているだけと知ることで、認知症の人もその一部を除けばいままでと変わらないその人自身なのだと思うことができる。なんでもそうだけど知らないことを知る、ということはすべての基本なのだ。認知症のさまざまな症例が紹介されているが、これらを読むと人間がふだん当たり前のように行っているふつうの行動さえ脳の高度な処理能力に支えらていることがわかり、自分の脳に同じような損傷が起これば、さっき言ったことや、いまどこにいて何をしようとしていたのかさえもわからなくなってしまうことが、自分にも当たり前のように起こるわけだ。全然他人事ではないのだ。今は自分や自分の周りに認知症の人がいない人でも本書のようなものであらかじめ認知症を知っておくということは良いことだと思う。マンガで著者の家族の認知症の介護の様子が描かれている。いたってユーモラスな描写だが、相当過酷な状態だったことが想像される。自分の過酷な体験をこのようにいったんかみ砕いて人に読んでもらえるようなものとして描けるというのは凄いと思う。自分の祖母が起こした振る舞いに対し、怒ったり、悲しんだり、という赤裸々な反応はマンガという表現形式だからこそよく伝わってくる。もしマンガがなかったら読み終えても全然他人事の知識として終わっているような気がする。
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Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりに実用書として手元に置いておきたい本に出合えました。
ここまで深く認知症の人のことを考えたことはなかったので、頭をガーンと殴られたような感覚でした。
認知症にも種類があり、また、同じ種類であっても人によって出現の仕方、行動パターンも違い、10人いたら10通りの認知症があるとは知っていましたが、当人たちの孤独、不安がとても伝わってくるようでした。
私たちは、一般的に、認知症の症状を目にしても「困った行動だ」「何度も言ってるのに」という自分目線で見てしまいがちになりますが、反対に当人にとっては、どのような状況に置かれてそのような行動をとっているのか、ということが例を挙げながら詳しく解説されており、読めば読むほど、症状を抱えた人たちの気持ちに成り代わって自分の身を置いてみると、「こんな行動とっても仕方ない」「自分でもそうなるかも」と、相手目線に立つことができました。
私たちが良かれと思ってやっていることも、実は混乱を引き起こす可能性があること、認知症があるためにあらゆる機能低下を引き起こしていると思うのは間違いで、関わり方によって、使っていなかった能力を引き出すことができるということも分かりました。
周囲に認知症の人がいて、関わる必要のある人には是非一読していただきたい1冊です。
私も、もしいつか家族が認知症になったら、読むよう勧めるため、そして自らが認知症になったら私にかかわる人たちにこの本に気づいて読んでもらえると嬉しいかな、と手元に置こうと思いました。
何より必要とするのは、コミュニケーション。
たとえ簡単な内容でも、会話をする、相手の話を聞くというのは、楽しく生き、心を許せる人が周りにいる、という安心感を与えることができるのですね。