佐藤眞一のレビュー一覧
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購入済み
認知症の人も、ただボケているのではなく
ちゃんと意思と目的があって行動している(ずれているけど)、という事。
これを知っているかいないかでは、介護する側の気の持ち用が違ってくると思います。
参考になりました。ありがとう。 -
Posted by ブクログ
大阪大学大学院教授、佐藤眞一先生による認知症の解説書。
認知症の方と接している人や認知症近接領域で仕事する人にも、かなり分かりやすく、認知症についての解説がされている。
学問的に理解するためではなくて、認知症の方にどのように接したらよいかというアドバイスがとてもためになる。
そして、介護者側からの視点だけではなく、認知症の人の視点からも多くのことが語られている点がとてもよかったと思う。
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【内容】
なぜ認知症の人はあのような行動をするのか?──20事例をもとに、認知症の人とその家族が抱える「心」の問題に迫る!
認知症の人の数は、2010年時点で226万人 -
Posted by ブクログ
とても読みやすい内容でした。
認知症の当事者と、介護者との両方に寄り添った表現が多いです。
特に第2章の「スッと伝わる言いかえフレーズ」は、実際に介護している方だと、すぐにでも試せると思います。私も現在認知症の親を介護中ですが、この言いかえフレーズの中に、実際に使って介護しやすくなったものも複数ありました。
言葉ひとつでこんなにもコミュニケーションが取りやすくなるのかと感じます。
第3章の「家族の悩みQ&A」も、どれも共感できるものばかりです。
家族のもの忘れが気になり始めて、どう対応すればいいのか悩んでいる方には、是非手に取っていただきたいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ認知症というものがどういうものなのかを理解したうえで、言い換えフレーズを学べる構成となっている。
この「認知症がどういうものなのか」をわからずして、フレーズを覚えても全く意味がないし、たぶん使い間違ってしまうだろう。
相手のことを理解し、相手の立場に立って、コミュニケーションする。その心の部分ができておれば、おのずとこのような言いかえができてくるのだろうと思う。
たいていは、認知症の方のハンディを無視し、自分と対等のように接するから腹が立ち、心ない言葉を浴びせてしまう。
認知症がなければ、人生の先輩であり、バリバリと人生で成果を出してきた人たちであり、長い人生の苦労も乗り越えてきた尊敬 -
Posted by ブクログ
症例が如何にもありそうである。しかし、行動の理由付けも、成程と思わせる。しかし、決めつけも多い。水戸黄門はワンパターンなので,ワーキングメモリの負担が少ないので安心して見ていられる上に、展開が読めて自分に対する有能感が感じられるから高齢者に人気があるとか言ったら、不愉快に感じる人もいるだろう。
それにしても,相手の行為を常に理不尽だと思わず、理由があると思えば楽になる部分もあるだろう。だからって、認知症の人の気持ちに寄り添ってなんかいられない。また、寄り添ったからといって、本当に状況が改善するとも限らない。しかしまあ、自分で抱え込まない、また、自分の反応を客観視すると言うのは役に立つだろう。