佐藤眞一のレビュー一覧

  • 認知症の人の心の中はどうなっているのか?

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    読めば、優しくなれる本ではないか。認知症の人に対してだけでなく、すべての人に対して、である。

    本書においては、認知症とはどういうものか、認知症の人には世界がどのように見えていて、何が起きているのか?ということから、我々の目には奇異に映ったり、つい突き放してしまう、所謂「問題行動」の背景や、その行動に至る心の内、どのように接したら良いか?を解説する。
    読み通して、認知症とは、とにかく、孤独に追い込まれてしまいがちな、怖く、また、気の毒な病気なのだなと感じた。自分だけが違う世界に放り込まれてしまったような怖さである。
    特効薬もない現状では、本書のように、介護者や周りの人たちが認知症を理解し、相手

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    2023年01月08日
  • あなたのまわりの「高齢さん」の本 高齢者の心理がわかる112のキーワード

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    高齢者の症状から何が原因か?それが起こるのは何故か?とても読みやすくいるされている。

    今ではとても多く耳にする高齢者の運転免許返納があるが、返納をしたくないと思う気持ちや何が出来て何は衰えるのか身体の症状もピックアップされている。

    何ができるのか知りたくて読みましたがまずは理解していくことから始めたいと思う本でした。

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    2022年11月20日
  • マンガ 認知症

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    仕事のために読みました。認知症の方の視線や気持ちが想像でき、より質の高いケアや関わりができそうですし、自分の心もちも少し楽になりました。

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    2022年08月15日
  • 認知症の人の心の中はどうなっているのか?

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    ネタバレ

    2022.6
    4章の認知症の人の苦しみを知るは、何度も読み返したい。
    以下は抜粋したもの。
    脳機能が上がることで、認知機能の低下をある程度防げるが、計算ドリル等に認められる効果は「認知機能の低下予防」であって、「認知症予防」ではない。
    また、「意欲障がい」が軽度認知障がいや、アルツハイマー型認知症の初期に典型的に起きる。

    …今まで楽しんでやっていたことも上手く出来なくなる苦しみは想像するだけで悲しいな。

    認知症の人は、自由が奪われた腹立たしさ、自己決定できないつらさが日常のすべてにわたって起こっている。
    介護者はどこまで、認知症の人の身になって、相手の気持ちを和ませながら、何度も同じことを

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    2022年06月01日
  • 認知症の人の心の中はどうなっているのか?

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    本文より抜粋。

     認知症になれば、運転に適さなくなります。しかし、長年運転してきた人にとって、車は単なる移動手段ではありません。社会人になって、初めて買った車。その車に恋人を乗せて行ったドライブ。失意の中、一人車を走らせた夜の道。子どもができて、家族で遠出をしたときのこと。さまざまな思い出が、車には詰まっています。(中略)車を運転できなくなるとは、自由を失うことであり、幸せの象徴を失うことでもある。

     老いとは、プライドとの闘いです。老いて弱っていく情けない自分と、人生の荒波を乗り越えて生き抜いてきた誇り高い自分。2つの自分の間で揺れ動き、引き裂かれそうになって、必死に闘っているのです。

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    2022年04月17日
  • マンガ 認知症

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    先日、認知症の長谷川スケールで知られる長谷川和夫先生が亡くなられ、大きく報道された。効果的な薬もない認知症は、超高齢社会を突き進む日本の大きな課題となっている。
    私は祖父母と同居した経験がなく、高齢となった親も幸いなことに認知症を患っていない。介護者の苦しみは想像するしかないのだが、一方で自分がどこにいるのか、何をしていいのかわからない認知症患者の不安も相当なものだろうと思う。

    本書は「介護は知ることで楽になる」をモットーに、物盗られ妄想、暴言、徘徊等、認知症の周辺症状であるBPSDを一つひとつ丁寧に解説していく。佐藤先生の解説もわかりやすくて、いいのだが、本書を他の類書と違うものにしている

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    2022年01月18日
  • マンガ 認知症

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    かわいいマンガと解説で、認知症について知ることができる。認知症のひとの行動には理由があること、周囲の人は認知症のひとの行動が理解できず悩むが、認知症のひと本人も不安であることなど。自分では気づくことができない、知らないことがたくさんあった。性的逸脱についても触れられていて興味深く読んだ。
    身近な人が認知症になったら?自分がなったら?と知らずに怖くて避けていたけれど、知ることで少し不安が減ったような気がする。
    マンガに登場する婆ルは可愛らしくてほっこりするが、現実はこんなものではないだろう。今後も認知症について知る努力はしていきたいと思う。笑顔で接することからはじめたい。

    佐藤先生のあとがきを

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    2021年11月07日
  • マンガ 認知症

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    漫画もあるのはとっつきやすくていい。介護は経験無いと綺麗事か興味ナシで終わっちゃうからな〜。人生一度は経験しろって法律出来ればいいのに。我慢しちゃ駄目だ。弱音吐かない人は絶対煮詰まるから。弱音吐いて当然。殺意持って当然。毒吐いてスッキリすればいいのさ。母ル、自分も病み上がりなのに辛過ぎるわこれ(´;ω;`)

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    2021年10月24日
  • マンガ 認知症

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    まずは読みやすいこれが1番!!
    少しユーモアも交えながら認知症を知り
    向き合うヒントが得られる入門編て感じ。

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    2021年08月27日
  • マンガ 認知症

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    ここ半年くらいの間で、認知症に関する本をこれで4冊くらいかな、読んだのだけど、この本は漫画で示してその後に解説がある形式なためか、一番読みやすかったかな。もちろんこれまでの蓄積が少しだけどあるから、内容も入りやすかったのだろうけど。
    あとがきで、人生にはなんでやねんということが本当に誰にでも起こりうる。認知症にならないために脳トレしていてもなるときはなるし、運動して食生活に気をつけていてもガンになるときはなる。でもそこから学ぶことが大事なんだとあって、今はそうありたいと思うしできるとも思うのだが、さて本当に自分に起きてしまったら、カミさんに起きてしまったらと考えると自信はないな。
    親父の認知症

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    2021年08月24日
  • 認知症の人の心の中はどうなっているのか?

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    察して適切に行動したり自分の行動を修正したりできない
    ・オレオレ詐欺に引っかかる一因
    ・MMSEのように左脳を使うテストは正常でも脳全体を使用する社会的認知が低下しているケースがある

    アイデンティティとは、「自分とはこういう人間だ」と表明しそれを他者も認めること。認知症患者と介護者は、この関係性が成り立たず、一緒にいるのに違う世界を生きている。それが認知症患者のアイデンティティを崩壊させ、孤独にしていく。

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    2020年05月02日
  • 認知症の人の心の中はどうなっているのか?

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    私は高齢者の方が多く住む町で接客業をしていますが、たまに認知症の方が何度も来店し何度も同じことを尋ねてくるので仕事が進まないことがありました。しかし、この本を読んで認知症の人とそうでない人の見る世界が違うことが分かってよかったです。
    私たちから見ると何度も来店しているのでイライラしてしまい突き放すような言葉を言ってしまいますが、認知症の方から見れば何度も来店したことも尋ねていることも全て忘れてしまっているので店員にキツイ言葉をかけられていることを理解できず混乱し怒ってしまったのかなと思いました。
    私たちができることは認知症の方と店員の間だけで解決するのではなく、地域のサポートセンターなど専門知

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    2020年02月23日
  • 認知症の人の心の中はどうなっているのか?

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    認知症の方の中で何が起きているのかを知りたくて読みました。
    医学的な角度から、脳の中で何が起きていて、ご本人はどんなふうに状況を受け止めているのか、まわりにはどう見えているのかが紹介されています。

    高齢者に限らず、誰かの認知機能が気になったときに手に取ると助けになりそうです。評価の仕方、着眼点が紹介されているので「使える」内容だと思いました。

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    2019年10月13日
  • 認知症の人の心の中はどうなっているのか?

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    心理学者の著書です。
    二冊目でしたが読み応えはあり認知症を予防する事は不可能。また二人に一人は発症するだろうとも…
    主に患者に対する対応が丁寧な事例を挙げて書かれているが前回のものもかなり分かり易かったと思う。
    情報は日々変化しているようであり知識として学んでおく事は自分にとっても(自分がいつ発症するか分からないし…)必要な事と感じている。

    介護する人の助けになる本も書いて欲しい。

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    2019年05月09日
  • 認知症の人の心の中はどうなっているのか?

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    認知症の原因や治療方法についてだけではなく、「認知症の患者の立場」からの感じ方を改めて知らせてくれた。書かれている内容についてというよりは、その新たな視点を与えてくれたという意味で、非常にためになった。

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    2019年01月04日
  • 認知症 「不可解な行動」には理由がある

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    カバーの写真が気味が悪くて買うのを躊躇していたが、買ってみたら、黄色カバーだった。あの写真は販促になっていない。ただ、中身は、わかりやすく、ぼけ老人に世界がどう見えているか分かった。しかし、いかんせん学者なので、問題行動への対処などは、夢物語になってしまう。徘徊や性的逸脱行動などの問題行動は制止せず、共感し、傾聴し、注意をそらせば、和らげられる、と主張するが、それができるなら苦労しない。筆者もそれは分かっているだろう。筆者の主張通りなら、それができるロボットに介護させるしかないように思う。

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    2017年07月14日
  • 認知症 「不可解な行動」には理由がある

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    認知症、特にアルツハイマー型について、さまざまなケースを紹介するとともに、例えば俳諧とか物取られ妄想などの具合的な症状について、脳のどの部分がどういう風に障害されてそのような行動をとってしまっているのかということを解説しているので、大変勉強になった。認知症の人たちが、認知が障害されてしまったがためにどのような不安を感じているか、物事をどのように受け止めているのかについて解説し、それにどのように対応していけばいいのかのアドバイスもあり、本当に参考になった。
    ただ、特に家族が、認知症の人たちの不安を受け止め、寄り添っていくためには、認知症について頭では理解できても感情として受けとめられるかという「

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    2017年06月23日
  • 認知症 「不可解な行動」には理由がある

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     理由があるのは、よくわかった。でもなあ。アルツハイマーの原因やメカニズムがわかっていなくて、結局どうすればいいんだというのがわからないのがつらいなあ。

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    2014年03月22日
  • 認知症 「不可解な行動」には理由がある

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    認知症は今までの自分の人生の中にかかわりのない出来事でした。
    ただ、いろんなメディアや知人の話等を耳にするといつ、何時自分にも関わりが起こり得る事ではないかと感じ、この本を手に取りました。
    正直、こういう症状はこういうところがどうなってるから、こういう風な行動になるのかどうかは、医学的なことなので自分の頭にはあまり入ってこない部分でしたが、例がいくつもあるので、こういった場合は認知症の本人はどう感じてる。周りはきっとこう感じてる。こういう風な言動になることが多い。ということで、イメージがしやすいところがいいですね。
    そして、その場合、認知症の方がこういう風に感じてるから、周りの人はこういう風な

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    2013年06月01日
  • 認知症 「不可解な行動」には理由がある

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    今はなき祖母の事を思い出しながら読みました。これを知っていればもっと出来た事があった。
    と同時にここまで脳の事が分かって来たのかという興奮も。

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    2013年04月24日