金平茂紀のレビュー一覧
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どこまでも自由で熱くて、報道に真剣に取り組んでいた筑紫さんが、一緒に「ニュース23」作っていた金平さんの温かい視点で描かれていく。「ニュース23」前の、「こちらディスク」で、出会った筑紫さんは、画面越しにいつも真っ直ぐに、私たちがさまざまな視点で物事を捉えることの大切さを語ってくれていた。エープリルフールに、宇宙人との交信に成功した、という報道をしたことがあり、とてもびっくりさせられたが、そんなユーモアも許される報道側の自由もあったのだと思う。
“筑紫哲也の“とあるだけあって、多事争論など、自分の言葉で誠実に、さまざまなニュースへの彼の意見からは、とても学びが多かった。報道されるままに物事を捉えがちな自分に、違う側面からも考える、あるいは疑問を持つことを教えてくれていたと思う。
ひようひようとしていて、いつまでも青年のような筑紫哲也さん。とても素敵な方でした。
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福島の原発事故から15年が経ち、原発をベース電源とすると政権は舵を切った。
そんな中、著述業の集まりである日本ペンクラブは2025年に創立90年を迎え、2012年に「今こそ私は原発に反対します」を出したので、その続編として出版されたのが本書である。
最近青木美希さんの本を何冊か読んだので、他にないか探したら検索にかかり、読むことにした。
内容が原発、原爆、被曝などのため読んでいて心地よい本でもなく、どんどん読みたくなる本でもなかったので、少しづつ読み進めることになった。12人の書き手よる内容の濃い本となっている。もっと話題になっても良い本だとおもった。話題の多岐に渡っており情報の咀嚼力も必要である。
色々知らなかったことも多数書かれていた。
1.ゴルバチョフ大統領はクーデターで軟禁されている時は核のボタンは無効化されていた。
2.1989年。アメリカのショーラム原発が完成するも、避難経路がないと住民が反対し、それを受けて州政府は56億ドルかけて作られた原発をわずか1ドルで買い上げ、解体を決めた。
3.福島原発の核物質がどう拡散するのかSPEEDIのデータは国内では発表されなかったが、欧米の国々には毎時報告されていた。
4.電力コストという点で原発は決して安くない。
5.原発が有事の時、狙われやすい施設であるのは確かなのに防御の方法はほとんどない。 -
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ネタバレ90年代前半のロシアに駐在した金平さんの駐在記だが、今のロシアや日本に続く問題についての鋭い指摘が続く名著だと思う。
エリツィンの考察や地獄の沙汰もカネ次第みたいな日常も細かく書かれていて面白かった。受験生でエリツィンというといつも酔っ払っているイメージが強かったがなかなかしたたかだったんだなぁと感じた。ソビエト崩壊後も、力を持つKGBや今やコスパ、タイパと効率重視の日本人には理解できないお役所対応の描写も面白い。
値段の割にまずい日本食とか、忙しかろうが自分の権利は守る!ロシア人。(しかしこのタイプ、日本でも増えてるし悪いことではないよなぁ)
著者がロシアを去るときに贈られた宝石箱に話も良かった。 -
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ロシア駐在日記的内容が前半。後半はロシア‐ウクライナ戦争勃発を受け双方の国に赴いた記録と雑感。
正直、後半だけを読むと別段中身のある話ではない。著者がやりたかったことは西側諸国の一員としてロシア=悪と決めつける日本のオールドメディアの論調に一石を投じることではなかったか。国として全体のケースとは別に、そこに住む人びとには個別具体的な人生と価値観があり、駄目なところも含めて愛おしく感じられる。
そう思えるのは少々長い前半の波乱万丈駐在日記があるから。駐在経験のある人には非常に刺さる、なんともストレスと刺激に溢れていたであろう日々の記録。
テーマそのものは凡庸でありつつ、個人的には過去の思い出が蘇えりノスタルギーアな読書体験だった。 -
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集英社文庫 金平茂紀 「ロシアより愛をこめて」
2部構成の取材日誌
*1991年〜ソ連の社会主義終焉と直後の混沌とした状況
*2022年〜ロシアのウクライナ侵攻
現在から読むと、イデオロギーは終焉しても、新しい秩序が確立したのではなく、国家と民族の対立が起きたということになる
著者のメッセージ「独立と自尊を求めるウクライナもいい。偉大なるロシアの幻影を求める人々がいてもいい。だが、お互いに殺し合いをするのはやめて欲しい。国家とか民族とか、それがなんぼのものなのか」
社会主義終焉時の混沌とした状態
*ソビエトもマルクスレーニン主義を否定するところまできた
*何かやたらと物をせびられる〜共産党の崩壊やKGBの失墜により市民を抑圧してきた重しがなくなった
*貧富の格差の拡大〜階層間、地域間、ロシアと旧ソビエト諸国間
著者が、混沌としたモスクワから見た1991年の日本
*国際社会で日本に振り当てられているのはサラ金〜ロシアは物乞い国家〜サラ金と物乞いは歪んだ出会いしかできない
*日本という国家が求めているのは、いつも平均より上〜均一な価値観によって支配された社会は、同質性や均質性を国民に強いる社会になる
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ネタバレ母(おばあちゃん)が小学生の子ども(孫)へのプレゼントとして買ってくれました。小学校4年生になったので、少し大人向けの絵本にしたみたいです。
「ちいさなかなしいじじつ」が、隠され、地面の奥深くに埋められる。世間の人たちは「じじつ」を隠して「うそ」ばかりの世の中を生きている。権力者が、不都合な事実は隠しているのだ。「じじつはじじつ、本当のことだよ」と声を上げると、弾圧される・・・ってことのようだ。
弾圧ではなくても、実際、不都合な事実が隠されている世の中。隠されていなくて、見えていても目を背けたりしているよね。
原発があんなに大きな事故を起こしたのに、まだまだ原発に依存し続けるとか。
ある日、勇気ある人たちが、事実を見つけ、土の中から助け出す。
まだ子どもには難しいけど、読んであげる価値はあると思います。 -
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タイトルどおり、筑紫哲也氏と「NEWS23」について裏事情満載で語っている。筑紫氏がNEWS23のキャスターになる前のエピソードも多くてNEWS23の視聴者や筑紫ファンには面白いだろう。私も大変興味深く読んだ。
あらためて「NEWS23」という番組は面白いことをやってきたんだなあと思う。
ヘビースモーカーである筑紫氏が番組本番中にタバコを吸って、そこをカメラに抜かれて苦笑いして慌ててタバコを消したなんて場面も見たなあ。自由なんだか何なんだか。
NEWS23のDNAは受け継がれているのか。松明は受け継がれているのだろうか。
金平氏は希望を失っていないというが、状況はあまりに暗いと思うよ。