金平茂紀のレビュー一覧
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90年代前半のロシアに駐在した金平さんの駐在記だが、今のロシアや日本に続く問題についての鋭い指摘が続く名著だと思う。
エリツィンの考察や地獄の沙汰もカネ次第みたいな日常も細かく書かれていて面白かった。受験生でエリツィンというといつも酔っ払っているイメージが強かったがなかなかしたたかだったんだなぁと感...続きを読むPosted by ブクログ -
一つだけでなく二つも見るのが楽しみだったニュース番組があった時代を懐かしく思った。
現在の満ち足りない空気の原因は、当事者以外は誰もが分かっている。
少数派でも輝く。多様性を大切にする。
それは大事。ただ、メジャーでも迎合的ではない快さが足りないのではないか。Posted by ブクログ -
大人にこそグサリと刺さるような絵本。
子どもには事実は事実と正しい事を教えられる絵本。
嘘を事実だと言って押し通す悪い大人のなんて多いことか。
事実を見極められる目を持ちたい。Posted by ブクログ -
あの当時まったく興味がなかったニュースや政治
興味を持たざるを得なくなったいま筑紫さんはいない
色々書いたがあまりに怒りが溢れていたので消した
ただ怒りが消えたわけではない!
このままで良いとは全く思っていない!Posted by ブクログ -
じじつは じじつ、ほんとうの ことだよ: ちいさな かなしい じじつの おはなし。ジョナ・ウィンター先生の著書。じじつは じじつ、ほんとうの こと。それなのにじじつではないことをあたかもじじつかのようにねじまげるうそをまきちらすひともいる。世の中にはうそがたくさんある。うそつきがうそをまきちらす。う...続きを読むPosted by ブクログ
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TBSラジオ公式読本と異なり、筑紫哲也NEWS23 のクリントン大統領タウンホールミーティング、オウム事件、損失補填問題など泥臭い裏側の記録を知ることができる証言集だった。詳しい話は随所に紹介されている参考文献を読むことになるだろうがそのことがまずは広く知れる良い本だった。それにしてもTBSラジオ公...続きを読むPosted by ブクログ
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集英社文庫 金平茂紀 「ロシアより愛をこめて」
2部構成の取材日誌
*1991年〜ソ連の社会主義終焉と直後の混沌とした状況
*2022年〜ロシアのウクライナ侵攻
現在から読むと、イデオロギーは終焉しても、新しい秩序が確立したのではなく、国家と民族の対立が起きたということになる
著者...続きを読むPosted by ブクログ -
《現地の現実はかくも想像と異なるのか》
ソ連崩壊時にモスクワで働いていたTBS特派員の書簡・日記。私は21世紀生まれでソ連を歴史でしか知らないが、当時の実態(政治情勢だけでなく市民生活も)を追体験できる迫力ある文章が綴られている。この本は加えて2022年からのウクライナ侵攻時のウクライナ取材も同録さ...続きを読むPosted by ブクログ -
母(おばあちゃん)が小学生の子ども(孫)へのプレゼントとして買ってくれました。小学校4年生になったので、少し大人向けの絵本にしたみたいです。
「ちいさなかなしいじじつ」が、隠され、地面の奥深くに埋められる。世間の人たちは「じじつ」を隠して「うそ」ばかりの世の中を生きている。権力者が、不都合な事実は隠...続きを読むPosted by ブクログ -
強烈な情報統制、フェイクニュースが溢れている今日的な問題を、カワイイキャラクターで描いた絵本。信じてもらえず閉じ込められてしまった「事実」が他の事実たちと復活をめざす。勇気ある人たちがいた。Posted by ブクログ
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1989年、筑紫哲也は朝日新聞社を退社し、TBSの報道番組のキャスターに就任する。『筑紫哲也NEWS23』「編集権」を持つ個人名を冠した初めてのニュース番組がスタート。これは、10年以上にわたって筑紫哲也に伴走した著者が意と思を賭けた『23』時代の回想であり、自由なき時代への問いかけである。Posted by ブクログ
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タイトルどおり、筑紫哲也氏と「NEWS23」について裏事情満載で語っている。筑紫氏がNEWS23のキャスターになる前のエピソードも多くてNEWS23の視聴者や筑紫ファンには面白いだろう。私も大変興味深く読んだ。
あらためて「NEWS23」という番組は面白いことをやってきたんだなあと思う。
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本書は著者がモスクワ駐在員として勤務した1991~1994年頃の約4年間、著者自身が経験した日常を知人宛への書簡としてまとめたものです。取材や調査を基に事実を描くスタイルではないので、当時のロシアに関する客観的な分析などが描かれているというわけではないですが、ソ連が崩壊し、クーデターが発生した当時の...続きを読むPosted by ブクログ
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ある「じじつ」がかくされて「うそ」が世界に満ちるが、「じじつ」を見つけ出そうとした人に世界に解き放たれる・・・みたいな絵本。
絵は可愛い。
お話は、個人的にちょっと苦手かも。
子どもに読むのには、ちょっと注意と注釈が必要かも。Posted by ブクログ -
5'30"
事実を隠したい人たちが 事実を埋め、嘘ばかりの世の中にしてしまうが、本当のことを知りたい人たちが掘り起こしてくれる話。
ちょっとくどい
高学年以上
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メディアは権力の監視を矜持として、弱者を慮る姿勢を優先する。この当たり前のようだが、いつしか強者に忖度や世論という印象操作に手を染めてしまう陥落が、報道の不自由という意識の剥離へと常態化する。嘆くべき現状はどれだけの人々が共有されているのか、気骨あるジャーナリズムは故筑紫哲也のメッセージを受け継いで...続きを読むPosted by ブクログ
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「今という時代が実は筑紫哲也という人物の記憶を呼び込んでいるのではないか。」
秋ごろ武田砂鉄著の『日本の気配』という本を読んだ時に、奇しくも著者と同じ思いを抱いた。武田氏の著作の訴えが中途半端であったこともあり、「今の時代に筑紫さんが生きていたら・・・」と。
そう思っていた矢先に本屋で見かけた...続きを読むPosted by ブクログ -
後半に書き足された章は蛇足というか、後味があまり良くないのだが、マスメディアが成立していないとジャーナリズムが成り立たない理由は、大変よく伝わる。ターゲットメディアに報道はたいへん食い合わせが悪い。そのことを日々考える。Posted by ブクログ