あらすじ
広島、長崎への原爆投下から80年たった2025年、日本政府は原発新設方針に大きく舵を切り、核活用拡大に転じた。
原発低減・再生エネルギー最優先をやめるという、3.11の原発事故以降最大の方針転換だ。
2026年3月は、福島第一原発事故からちょうど15年。レベル7のあの事故からたった15年で原発回帰へ。
その背景にいったい何があったのか。原発事故以降最大の方向転換に、我々は今何を学び何を考え、何をすべきなのか。
原子力と日本の未来について、作家、ジャーナリスト、研究者らが思いや提言を熱く語る。
●著者(掲載順):吉田千亜(ライター)、桐野夏生(小説家)、鈴木達治郎(NPO法人ピースデポ代表・長崎大学客員教授)、朽木 祥(作家)、浅田次郎(小説家)、野上 暁(評論家)、橋爪文(詩人)、青木美希(ジャーナリスト)、落合恵子(作家・クレヨンハウス主宰)、吉岡 忍(作家)、金平茂紀(ジャーナリスト)、ドリアン助川(詩人)
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Posted by ブクログ
福島の原発事故から15年が経ち、原発をベース電源とすると政権は舵を切った。
そんな中、著述業の集まりである日本ペンクラブは2025年に創立90年を迎え、2012年に「今こそ私は原発に反対します」を出したので、その続編として出版されたのが本書である。
最近青木美希さんの本を何冊か読んだので、他にないか探したら検索にかかり、読むことにした。
内容が原発、原爆、被曝などのため読んでいて心地よい本でもなく、どんどん読みたくなる本でもなかったので、少しづつ読み進めることになった。12人の書き手よる内容の濃い本となっている。もっと話題になっても良い本だとおもった。話題の多岐に渡っており情報の咀嚼力も必要である。
色々知らなかったことも多数書かれていた。
1.ゴルバチョフ大統領はクーデターで軟禁されている時は核のボタンは無効化されていた。
2.1989年。アメリカのショーラム原発が完成するも、避難経路がないと住民が反対し、それを受けて州政府は56億ドルかけて作られた原発をわずか1ドルで買い上げ、解体を決めた。
3.福島原発の核物質がどう拡散するのかSPEEDIのデータは国内では発表されなかったが、欧米の国々には毎時報告されていた。
4.電力コストという点で原発は決して安くない。
5.原発が有事の時、狙われやすい施設であるのは確かなのに防御の方法はほとんどない。