千々和泰明のレビュー一覧

  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    優勢勢力側の「将来の危険」と「現在の犠牲」をめぐるシーソーゲームを通じ、戦争終結形態は「紛争原因の根本的解決」と「妥協的和平」のジレンマのなかで決まるという切り口で、20世紀以降の第一次世界大戦からイラク戦争までの戦争終結過程を分析。
    いかに戦争を防ぐかではなく、始まってしまった戦争をいかに収拾するかという本書の観点は新鮮であり、「紛争原因の根本的解決と妥協的和平のジレンマ」という観点にも説得力があった。取り上げられている各戦争がどうやって終結したかということについても、よくわかっていないことが多かったので、勉強になった。

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    2021年09月19日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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     "戦争は始めるのは簡単だが、終わらせるのは極めて難しい" 古代ローマの歴史家サルスティウスの『ユグルタ戦争』である登場人物の言として記されているものだが、同じような言葉は最近良く用いられている。


     本書は、戦争の終結に焦点を当てた研究で、著者の依拠する分析枠組みに基づき、具体の戦争について論じたものである。
     その枠組みとは、『紛争原因の根本的解決と妥協的和平のジレンマ」というもので、優勢な側が「現在の犠牲の低減」と「将来の危険の除去」のいずれを重視するかによって、戦争終結の形態が変わってくるというものである。
     そして、20世紀の戦争を題材として、終結に至る当事国の

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    2021年08月05日
  • 世界の力関係がわかる本 ――帝国・大戦・核抑止

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    国家間の均衡政策の有用性は実に頷けると同時に、ひとたび均衡が崩れると元の状態に戻すのも難しいことがよくわかる。

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    2025年12月25日
  • 世界の力関係がわかる本 ――帝国・大戦・核抑止

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    ネタバレ

    読んでいるうちは理解していてもまた読み終わったら忘れていってしまうのですが。

    それでも中高生向けの内容とのことでした。

    安全を保障する国際体制には、

    最悪を防ぐ、という動機がまずあるということに強く気づかされました。

    小国が被害を被ることは最悪ではなく、大国の論理であり、その歴史を知ることはとても大事だなーと思いました。

    力関係の変化

    ①近世以前の帝国:力の強い国が他の地域を征服していく

    ②近代の主権国家システム:一部の国同士で対等な関係に立ち、戦争は認められる

    ③現代の主権国家システム:世界のすべての国同士で対等な関係に立ち、戦争は認められない

    現在の国連による集団安全保障

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    2025年12月15日
  • 戦後日本の安全保障 日米同盟、憲法9条からNSCまで

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    ネタバレ

    戦後の日本の安全保障政策について説明したものである。最初の部分は世界情勢と日本の安全保障政策についてであったが、後半は日本の安全保障政策の説明であった。最初に「本書の内容は著作者個人の見解であり、著者が現在所属するまたはかつて所属した機関の見解を代表するものではない。」と書いてあるが、かなり機関よりの説明である。それだけ意見の規制が強いのであろうか。

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    2025年09月11日
  • 誰が日本を降伏させたか 原爆投下、ソ連参戦、そして聖断

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    原爆に依って戦争が終結したと学んだ・理解している日本人が多いであろう中、ソ連参戦などの複合的要因も含めて、なぜ日本が降伏したのかを論じる本書。
    どの要素が最も効果的だったのかを論じている章は、タラレバ論過ぎてちょっと不毛で退屈だったが、各国の思惑が詳細な時間軸を通じて、生々しく追体験出来たのは良かった。

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    2025年08月22日
  • 世界の力関係がわかる本 ――帝国・大戦・核抑止

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    なんか読んでいくにつれて、ほとほと情け無くなってくる。人類アホすぎん?皆、戦争のない平和な世界を理想としているのに終わらない争い。その理由が利権、土地、エネルギーの飽くなき奪い合い。そして憎しみの連鎖。戦争を引き起こすのは一部の特権階級の暴走で一般ピープルは権威と暴力の前に服従し右向け右。勢力均衡?安全保障?核抑止?
    マジでアホ。

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    2025年07月23日
  • 誰が日本を降伏させたか 原爆投下、ソ連参戦、そして聖断

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    日本が敗戦した1945年8月。広島、長崎と相次いで原子爆弾を投下され、更には不可侵条約を締結していたソ連が満洲に攻め入るなど、8月15日の終戦に向けて直走る日本の姿がそこにはあった。現代史では日本の敗戦理由について、ソ連の日本進出、赤化を恐れたアメリカによる原子爆弾の投下が、ソ連に対する威嚇行動であったとする旨の内容で教えられるそうだ。私の勉強した頃がどうだったか、という記憶はないが、ソ連がヨーロッパでの対ドイツ戦を終わらせて、東へ進出するとなると、強大な兵力により日本が脅かされる事は間違いない。それまで太平洋を中心に日本と激戦を繰り広げながら多大な人的被害を出したアメリカがソ連の参戦を許して

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    2025年07月21日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    戦争を終結に至らせる要因を、「紛争原因の根本的解決」「妥協的平和」とし、それを見積もるものを「将来の危険」「現在の危険」と分類する。
    第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争、アフガニスタン戦争をこの評価軸で分析し、総括する。

    なるほどなあ、と思わせる。
    現実に侵攻している、ロシアの侵略、イスラエルの進軍にも当てはまる気がする。

    問題は、その「危険」「原因」の認識が現実に合ってるかどうかだという気がした。特に、「根本的解決」という言葉には欺瞞を感じる。そう思ってるだけで、勘違いの可能性が極めて高い。
    特に、敵と味方を間違える天才、大米帝国においては。

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    2024年02月10日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    出口戦略を考える上で必要な大国間戦争の歴史を総復習できる本でもあった

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    紛争原因の根本的解決と妥協的和平のジレンマ
    優勢勢力の将来の危険が大きく現在の犠牲が小さい場合は紛争原因の根本的解決の極みに傾き、将来の危険が小さく現在の犠牲が大きい場合は妥協的和平の極みに傾く

    戦争終結は早期になされればいいというわけでもない
    平和の回復にとって重要なのは、それがどのような条件によってもたらされた戦争終結かということである

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    2023年12月13日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    賢者は歴史に学ぶというが、本書を参考に現在勃発している戦争を終結させることができれば良いと強く思った

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    2023年12月03日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    防衛省防衛研究所主任研究官による、分析、劣勢の場合は、受け入れるしかないが、優勢の場合は、将来に渡る禍根を断つか、これ以上の消耗を避けて、妥協するか選択しなければならない。
    唯一のベトナムでの敗戦では、相互撤退から、単独撤退に条件を緩和し、自分だけの単独講和に近いかたちをとらざるをえなかった。
    あまり条件を緩和し過ぎるとまた同じ戦争をしなければならないし、厳しい過ぎるとしなくて良い消耗をしなければならない。

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    2023年07月05日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    終戦休戦停戦の事例がまとまっているのは良かった。将来の危険と現在の犠牲のトレードオフという切り口なのだが、そこへの肉付けがもっと先があるのかな

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    2022年07月17日