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Posted by ブクログ 2023年10月08日
或る本を読んでいて、その中に別な本に関する言及が在ると、少し強い興味が湧く場合も在る。そしてその興味が湧いた本を紐解くと、それがまた非常に興味深いという場合が在る。こういうのを「読書の発見、歓びが拡がる」とでも呼ぶのだと思う。本書はそういう「読書の発見、歓びが拡がる」とでも呼ぶ経験をさせてくれた一冊...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月16日
本書は戦争終結という日本ではほとんど研究されてこなかったテーマについて理論と歴史の両面から考えようとするユニークな研究書。切り口が興味深く、未知の研究分野だったこともあり、夢中で読みました。
著者の千々和泰明さんの専門は国際公共政策。本書で第43回石橋湛山賞受賞。
「戦争はいかに終結するのか?」と...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月29日
戦争を始めるのは人類。終わらせるのも人類。どうしてもバイアスが人の判断を曇らせてしまうが、「現在の犠牲」と「将来の危険」の軸で評価するアプローチはとてもよかった。ドイツを巡る2度の世界大戦の終結の部分はサイエンスでもあり、アートでもあると感じた。
テクノロジーの進化でドローンやAI兵器は普及し、戦...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月22日
戦争の終結のさせ方について論じた本。
ロシアによるウクライナ侵攻が始まった時にニュースにコメンテーターとして呼ばれていた著者の発言が興味深かったため読んだ。
著者はハナコの秋山に似てる。
戦争の終結とは『将来の危険の排除(自国の脅威を取り除く)』と『現在の犠牲の回避(戦うことで生じる、命やお金...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月12日
戦争の終わらせ方として、これまで自分の頭にあったのは①敗者・弱者が自ら白旗を挙げる②勝者・強者が軍事力を背景に相手に降伏を強要し、相手が受け入れる③第三国による仲介・調停
この3つぐらいで、条約や協定も勝者の論理に裏付けられているものという認識でした。この本を読んで、戦争の終結は「紛争原因の根本的解...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月06日
太平洋戦争(大東亜戦争)については明確なゴールがなかったように思う。対米で言えば石油をはじめとした資源の確保だったのかもしれないが、それならあそこまで戦域を拡大する必要はない。日中戦争についてはもっとよくわからない。国家としての意思はなかったのでないだろうか。
スタートがグダグダだったため、ゴール...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月08日
20230203-0304 戦争はいかに収拾すべきなのかについて、二度の世界大戦と朝鮮戦争、湾岸戦争、湾岸戦争からアフガニスタン、イラク戦争に至るまで、どのように収束してきたのかを戦争当事者双方の考え方を分析している。これら一連の戦争にはすべてアメリカが関わっているのは興味深い。筆者は最後に我が国の...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月08日
戦争はいかに終結するのかという問いに対し、紛争原因の根本的解決と妥協的和平のジレンマという視角が提示されている。すなわち、将来の危険と現在の犠牲とのトレードオフの中で、均衡的に戦争終結の形が決まるというものである。この観点から過去の6つの戦争を整理し、戦争終結の統一的な理解を試みている。問い立て自体...続きを読む
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