千々和泰明のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ広島大学出身でもある著者が、終戦・被爆80年を迎えた2025年に出版されたもの。
双方、目的(投下理由)と効果(降伏理由)を立証する必要あり、ということで、
米国の原爆投下理由と日本の降伏理由について、よく論じられる立場を整理してそれぞれ検証されている。
米国の原爆投下理由:
①ロシア威嚇のための外交ー核外交説
- 『恐怖・戦争・爆弾』
- 欧米では修正主義とよばれている
②早期終結による犠牲回避ーコスト最小化説
- 欧米の通説、正統主義
日本の降伏理由:
①核要因説(核使用)
②ソ連要因説(ソ連の対日参戦)
本書は、コスト最小仮説とソ連要因説の組み合わせが妥当である可 -
Posted by ブクログ
知ったかぶりは今日までだ。
今までニュースなどで聞いて、見て、どうして?なんで?と思っていたことも少し理解できた気がする。
主に中高生向けとして書かれているらしいので、専門的な用語が頻発しても噛み砕いた説明が付いてきて、わかりやすい。
古くは古代から現代に至るまでの世界の国ぐにの力の均衡が、ギュギュッとまとまっていた。
二度の世界大戦がどのようにして起こり終結したのか、頭の中でぼんやりと見えていたものが鮮明になったようだ。それだけでも、読んで良かったと思えた本。
やはり気になるのは現在の世界情勢で。
たった今も起こっている戦争が、近く起こるかもしれない侵攻が。
世界みんな仲良しが無理な事も -
Posted by ブクログ
中高生に、戦争が起こる仕組み、起こさない仕組みを教える本。
ある意味丁寧に、ある意味粗雑に作られている。
核抑止は論争のあるところなのに、この新書では素直に認めているように読める。
著者自身あとがきでリアリズム寄りになった、と自白している。
読みやすさを重視したためだと。
それでいいのかなあ、、、中高生にとって、はじめて軍、武器、戦争、核を
知る本になるやもしれんのに、そんなシンプルに、、、
もちろん、わかっている、一面の真実であることは。
威嚇されたら威嚇しかえす。
動物の本能、闘争本能ではあろう。
だからって野生にもどっていいわけじゃない。
トランプがGDP2%だ、3.5%だと息巻 -
Posted by ブクログ
ネタバレやられる前にやる? 勝てそうだからやる?
戦争が起きる理由がわかれば、平和に一歩近づける。
これからの世界を生きるための国際政治学入門。
戦争をなくしたい。兵器のない世界をつくりたい。
でも、自分だけ先に武器を手放してしまったら、
他の国に侵略されてしまうかもしれない……。
そんなジレンマのなかで戦争と平和を繰り返す、
世界の国々の力関係を読み解きます。(紹介文より)
ーーーーーーーーーーーー
さすが中高生向けの新書。
タイトル通りの内容で、とても分かりやすかった。
結局世界はジレンマの関係性で成り立っていて、
理想論ではなく、抑止力により行動のバランスがとられていて
「みんなが武器を捨てた -
Posted by ブクログ
国際政治学を、中高生向けに解説しているため、とても分かりやすく、端的に書かれていたが、分量の割に、とても濃縮された内容だったと思う。
世界史、主に18世紀以降のヨーロッパやアメリカの歴史を振り返りながら、いかに平和を維持しようとしてきたか、何故戦争が起きてしまったのか、などを考察する。ナポレオン以降の19世紀ヨーロッパは勢力均衡によって平和を維持してきたが、ドイツ対等によってバランスが崩れ、「脆弱性」によって第一次世界大戦が勃発し、それに懲りて宥和政策を取った結果、「機会主義的戦争」である第二次世界大戦が防げなかった、という事。(シュリーフェンプランにも触れていたのは、個人的にポイントが高かっ