千々和泰明のレビュー一覧

  • 世界の力関係がわかる本 ――帝国・大戦・核抑止

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    中高校生向けに書かれた本なので、とても読みやすくわかりやすい本でした。
    戦争が身近にまで迫ってくるかも?と思えてしまう今、過去を整理し、なぜ今の体制がこうなっているのか、今の体制で何ができて、何ができないのか、どのように理解し考えるとよいのか、基本的なところから教えてもらえてありがたいです。

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    2025年06月16日
  • 世界の力関係がわかる本 ――帝国・大戦・核抑止

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    タイトル通りの内容。わかりやすい。
    中高生向けということで、シンプルだし、ラフな文章になっているからドンドン読める。
    しかし内容は現実的でかなりシビア。
    単純に平和を望もう、戦争反対みたいになってないのが面白く、そして考えさせられる。
    ロシアとウクライナ、ガザイスラエル、の事にも触れていて、簡単に答えを出していないのも良い。

    そうはいっても中高生に向けてという本であれば、最後のまとめは(悲しいけど現実的だけども)もう少し『平和』を唱え続けることの重要性も強調して欲しかったかも。

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    2025年06月16日
  • 世界の力関係がわかる本 ――帝国・大戦・核抑止

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     非常に読みやすい一冊。
     文中、随所で“中高生向け”と出てくるが、10代に分かりやすく説明することが一番難しく、平易な言葉遣いで要点を外さず、筋を通していることが求められるので、それが出来ている点で、良書と言えるかもしれない。
     日経書評で見かけた一冊だったが、書評子も「理論的視点が明快に示され、ビジネスパーソンにも大いに学びになる」と書いている。良い本は世代を選ばない。

     学生時代や若いころ夢中になった国際政治の分野だ。その勢力バランスを、昨今のキナ臭い世相を反映させて、力、要は「戦争」を軸に読み解くもの。
     その国家間の関係には「直感に反する理屈」が存在するとして、合理的な個々の判断が

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    2025年05月27日
  • 戦後日本の安全保障 日米同盟、憲法9条からNSCまで

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    今の日本を形作っている安全保障の骨格が、ここまで昔の縛りに囚われているとは…… いま更地の状態から、安全保障の骨格を作り上げるとしたらどうなるんだろう。

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    2024年10月23日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    戦争終結のジレンマ
    現在の犠牲を許容して根本的な解決を図る
    現在の犠牲を最小限にして妥協的な和平に持ち込む
    妥協した場合、将来の危険が残るが、それも織り込むことはできるのか

    日本の場合は武力行使は必要最小限となっているとおり、相手国に対して現在の犠牲を強要することは難しい。一方で日本の弱点は損害受任度の低さにある。日本国民は他国の危険に対して、現在の犠牲を払うほど安全保障に興味がないように感じる。また、将来の危険を考えることができるのは余裕のあるものだけで、高齢化が進む日本では難しい。

    日本の平和を考えると、経済面で税金という国民の負担=現在の犠牲を払い、抑止力という将来の安全を買うことが

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    2024年10月13日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    戦争と平和を考える際には「いかに戦争を起こさないか」だけでなく起こってしまった戦争を「いかに終わらせるか」について考えることが重要。終戦を分析する著者のフレームは非常にわかりやすい。戦争の終結には「紛争原因の根本的解決」と「妥協的和平」の両極の間のどこかで着地することになる。この着地点の決まり方には紛争当事者間のパワーバランスやさまざまな事情が当然絡まり合うが、特に重要なのが勢力的に主導する側から見た時の「将来の危険」と「現在の犠牲」のそれぞれがどの程度の大きさで評価され得るかという観点。このシンプルなフレームに沿って、WW1、WW2(欧州、太平洋)、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸・アフガン・イ

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    2024年07月27日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    フレームとして歴史的な叙述を取っており、筆者が冒頭に提示する分析軸を忘れると、歴史をただ振り返っているような感覚にもなります。
    とはいえ、様々な戦争の歴史から学べることは多く、改めて納得するようなかたちで戦争を終わらせることがいかに難しいか、再認識出来ました。

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    2024年01月30日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    帯に小泉悠さんが載っていたのでウクライナ戦争の行く末も念頭に購入。
    購入動機の不純性はさておき、面白い内容でした。

    本書では戦争の終わり方を「権力政治的アプローチ」と「合理的選択論的アプローチ」の2つの視点から解釈し、これまで発生した戦争にこれらを当てはめて説明します。

    「権力政治的アプローチ」は軍事力を中心としたパワーバランスを重視する視点、「合理的選択論的アプローチ」は交戦勢力間の合理的な費用対効果の算定を重視する視点ですね。要は戦争は軍事的に強い側が一方的に弱い側をボコって終わるだけではなく、損害に見合ったリターンを得られるのか?の観点も終わり方を左右する、という考え方でしょうか。

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    2024年01月28日
  • 戦後日本の安全保障 日米同盟、憲法9条からNSCまで

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    ウクライナ紛争だけでなく、イスラエルとハマスの戦い。
    私達も、対岸の火事とせず「安全保障問題」に真摯に取り組むことが求められる現代。
    本書は、日米同盟/防衛大綱/NSC(国家安全保障会議)のテーマから構成される。

    【学んだこと】
    〇 日米同盟に関して
     ⇒米韓同盟と日米同盟は両輪。個別的自衛権よりも、集団的自衛権が本来の側面であること(モノの提供・人の提供だけでなく、日米の互恵関係を、今後どう築くか)

    〇 防衛力整備の流れ
     ⇒米ソのデタント(緊張緩和)状態下での防衛力整備(脱脅威論)から、現在は、相手の能力と脅威に着目した防衛力整備(脅威論)に移行。
     
    〇 NSC(国家安全保障会議)

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    2023年10月27日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    戦争の終結のさせ方について論じた本。

    ロシアによるウクライナ侵攻が始まった時にニュースにコメンテーターとして呼ばれていた著者の発言が興味深かったため読んだ。

    著者はハナコの秋山に似てる。

    戦争の終結とは『将来の危険の排除(自国の脅威を取り除く)』と『現在の犠牲の回避(戦うことで生じる、命やお金などの損失)』の均衡点を探る事である。

    脅威を根絶やそうと戦い続けると自国が消耗するし、自国の消耗を嫌がり妥協的に停戦を行うと、脅威は以前存在し続ける。


    過去の第一次世界大戦、第二次世界大戦、太平洋戦争、朝鮮戦争、ベトナム戦争、中東の戦争(湾岸戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争)を題材にどこ

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    2023年04月22日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    戦争の終わらせ方として、これまで自分の頭にあったのは①敗者・弱者が自ら白旗を挙げる②勝者・強者が軍事力を背景に相手に降伏を強要し、相手が受け入れる③第三国による仲介・調停
    この3つぐらいで、条約や協定も勝者の論理に裏付けられているものという認識でした。この本を読んで、戦争の終結は「紛争原因の根本的解決」を目指すのか「妥協的和平」を目指すのかによってそのプロセスにおける戦略も変化し、いかにタイミングが大事かということを思い知らされた。優勢勢力側の「将来の危機」と「現在の犠牲」を天秤にかけることはもとより、第三国の思惑や周辺国・関係国のパワーバランスを推測することも戦争終結への大切な視点である。近

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    2023年04月12日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    太平洋戦争(大東亜戦争)については明確なゴールがなかったように思う。対米で言えば石油をはじめとした資源の確保だったのかもしれないが、それならあそこまで戦域を拡大する必要はない。日中戦争についてはもっとよくわからない。国家としての意思はなかったのでないだろうか。

    スタートがグダグダだったため、ゴールも見えないまま戦争を走るしかなかったのではないかと思う。

    では、ゴールの設定が明確であればいいのかというとそういう簡単な話でもない。明確であってもそこに至るまでのアプローチが難しい場合や、明確ではあるがゆえに他の選択肢を(過度に)除外してしまうこともある。

    この本では、将来の危険と現在の犠牲を天

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    2023年02月06日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    20230203-0304 戦争はいかに収拾すべきなのかについて、二度の世界大戦と朝鮮戦争、湾岸戦争、湾岸戦争からアフガニスタン、イラク戦争に至るまで、どのように収束してきたのかを戦争当事者双方の考え方を分析している。これら一連の戦争にはすべてアメリカが関わっているのは興味深い。筆者は最後に我が国の安全保障政策のあり方に言及している。実はこの本の前に筆者の最新作「戦後日本の安全保障」を読んだが、本作を読むことで、より理解が深まったと思う。現在ロシアによるウクライナ侵攻は続いており、この戦争後をどのようにすべきかについて知りたいと思ったのがこの本を読んだ動機だった。

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    2023年03月08日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    結論から言うと「戦争遂行能力の高い側」が出口を考えないと戦争は終わらないということ。2022年8月現在のウクライナ侵攻では、やはり集結へのイニシアティブは、残念な事実として、ロシアにあるという現実。理念よりもリアリズムの大切さを学んだ。

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    2022年08月17日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    戦争はいかに終結するのかという問いに対し、紛争原因の根本的解決と妥協的和平のジレンマという視角が提示されている。すなわち、将来の危険と現在の犠牲とのトレードオフの中で、均衡的に戦争終結の形が決まるというものである。この観点から過去の6つの戦争を整理し、戦争終結の統一的な理解を試みている。問い立て自体が面白いし、緻密な事例の整理と分析により、パワーのみが戦争終結の形を決めるわけではないことなど、得られている示唆も興味深い。

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    2022年08月08日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    ロシアの一方的なウクライナへの侵略を機に読んでみた。紛争原因の根本的解決と妥協的和平のジレンマという視点は新鮮だった。ウクライナ紛争の例で言えば、どちらも将来の危険が大きすぎて停戦合意は容易でないことが予想できる。
    ただ今一つ納得感がないのはどうしてだろう。何というか、こういった打算的な計算だけで戦争の成り行きが決まるとも思えない。戦争には大義が必要であり、もちろん当事国双方ともに彼らなりの大義があるのだが、国際社会からみてどちらに理があるのかで戦争の終わり方も変わってくるように思う。
    このあたりを先行研究を含めてもう少し丁寧に解説してほしかった。

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    2022年07月26日
  • 戦後日本の安全保障 日米同盟、憲法9条からNSCまで

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    中国の近年甚だしい覇権主義だけでなく、2月のロシアのウクライナ侵攻により、日本も安全保障の重要性が以前にも増しているはず。このテーマで本を探したところ本書に出会った。
    戦後日本の混乱した体制下で最善と妥協のせめぎ合いから仕組みがスタートしたところから解説。時代とともに変化した内容を功罪別け隔てなく説明してくれるのは○。色々考えさせてくれる。
    問題は自分の知識、考え方がアップデートされてなかったこと。後半は結構辛かった。
    2022年以降を生きる人たちには、少なくとも日米安保体制と憲法9条の前半2章は読んでほしい。好著。

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    2022年07月03日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    22/06/19
    戦況がずっと流れているのも滅入るが、戦況の把握は必要だということが悲しくもよくわかる

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    2022年06月19日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    「戦争なんてしなければいいのに」と感情的に考えてしまうが、
    現場では何を考えているのか知ることができる良書。

    以下読書メモ。

    戦争がいかに終結するのかは
    「紛争原因の根本的解決と妥協的和平のジレンマ」という視点から考えられる。
    それは、優勢勢力側が「将来の危険」と「現在の犠牲」のどちらをより重視するかで決まる。

    「紛争原因の根本的解決」の極に近いのが、
    両世界大戦、アフガニスタン戦争、イラク戦争。
    「将来の危険」の方が大きいと考えられたから。

    「妥協的和平」の極に近いのが
    朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争。
    「現在の犠牲」が多大となることを恐れたから。

    劣勢勢力側は、自分達が守ろうと

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    2022年05月06日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    「将来の危険」と「現在の犠牲」を検討しつつ、戦争終結形態へと落着する。それが「根本的解決」になるのか「妥協的解決」になるのかは検討過程がどちらに寄ったものであったかで決まる。
    2度の世界大戦、朝鮮・ベトナム・湾岸・アフガニスタン戦争から戦争の終結過程を分析する。鋭い分析に「なるほど」と思いつつ、国家間戦争はもう生じないであろう今後の紛争解決は、さらに難しくなっているよね。

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    2022年01月08日