平井一夫のレビュー一覧
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最近小説続きだったので、たまには実用書をという気持ちで購読。新聞や雑誌でよく比較先にされるソニーですが、著者の平井さんは本当に素晴らしい経営者で、この方の前へ進む気持ちがあってのV字回復だったのだと知りました。
法務担当から社長へと駆け上がる中で得た「調子が良いときにいかに将来への積み上げを行うかが大切」という考え方は、世界の一線で活躍するアスリートも述べており、トップランナーには必要不可欠な考え方なのだと思います。
また本書を通じて初めて知った、EQ(Emotional Quotient = 心の知能指数)という概念も大変興味深いです。この社会で成果を出しつつ幸せに生きていくためには、単に「知能」が高いだけでは足りず、他者への共感能力や対話力など、心の面でも成熟している必要がある。AIが浸透するこれからの社会を生きる上で、高めていきたい指標です。 -
Posted by ブクログ
平井さんの経営哲学を、その波乱万丈なキャリアを通じて学べる一冊でした。
特に共感したのは、「危機に瀕した時にこそ力が湧き、逆に安定状態になると燃えきらなくなる」という感覚です。スケールこそかなり違えど、自分の中にある感覚とリンクする部分があり、強く惹きつけられました。
どん底の状況を打破するために大切なこととして、
• 現場の声を徹底的に拾うこと
• 現場のボトムアップをいかに引き出すか
• 目指す姿を明確にし、発信し続けること
これらが血の通った言葉で語られています。現状を正しく認識し、驕らず現場と同じ目線に立つ。それでいて、最後には覚悟を持って決断する。この「謙虚さと意志の強さ」を、私も日々の小さな仕事から見習いたいと思います。 -
Posted by ブクログ
リーダーシップをはかっていく人はどんな思考で、そして結果を作ってきたのか、
そこの思考を知りたくて今回はこちらの本を選びました。
異端のリーダーシップと描かれながらも、やっていること、大事にしていることは人として当たり前に大切にしたいことであって、
でもそれが難しいんだよな、、、と思いながら読んでいました。
特に印象に残ったのはこんなことでした。 まずはリーダーに必要な資質。 方向性を決めることと、決めたことに責任を取ること。 そしてリーダーは難しい判断、厳しい判断は必ず自らメッセージを伝えること。
大切なことほど自分がすべきこと。 そうすることで、自分は社内の選挙で選ばれるのか?自分に問い掛け、逃げる姿を見せないこと、と書いてあったことはお客様との信頼関係やメンバーとの信頼関係に繋がると思います。
そして次にマーケットクリエーションを信念に新しいものを作り続けたというところ。
ユーザーの声を反映するのではなく、無視するのでもなく、期待を圧倒的にこえるものを作り続けること。
このことはインサイトのことと同じだなと思います。
相手が考える以上のものを考えつくり出すことこそ人々の心を動かすのだとあらためて感じます。あとは肩書きで仕事をしないこと。
そんな人になりたいと思いますし、そういう人に人は心魅了され、ついていきたいと思い、自然と人が集まるんだと感じます。
熱を感じる本でした。 -
Posted by ブクログ
◾️サマリー
・ソニーの元社長が語る働く人の心構え
・若手からベテランまで学びがある
・強烈なタイトルに共感
◾️所感
新幹線の待ち時間に、駅構内の本屋でたまたま見つけたのが本書である。
タイトルに惹きつけられたと言っても過言ではない。
ターゲットは、20代の若手に向けられた内容に読み取れるものの、マネジメントを行うベテラン層が読んでも気付きがある内容となっている。
キーワードは、自分軸で生きること、優先順位を見誤らないこと、仕事は手段で会社は取引先であること。
我々は働くために生きている訳ではない。
だからキャリアを考えるとは、会社での出世とか技能技術を身に付けるロードマップを描くとかではなく、人生をマクロ視点で見た場合の生き抜く構えのことを指す。これは日頃見失いがちになるため、本書はそのアラートの役目も担っている。
著者は、元ソニーの社長で最近ではニュース番組WBSにも出演される平井一夫さん。
企業のトップに立たれた方だけあって、裏打ちと重みがある内容であった。
◾️学び、心に残った箇所
己の成長を止めないためには、さして苦もなく仕事をこなせるようになったときこそ「次は何をしたいのか」を考え、それに向かって踏み出す勇気が必要です。
ひとところに安住せずに、常に、次へ、次へとあなたをドライブしていきましょう。
これはあなたの様々な可能性を思い描いてみるということです。
一番いいのは、もちろん「正しい判断をすること」です。「これ」と決めたことが的中し、成功するのが一番。それは間違いありません。では二番目にいいのは何かというと、「間違った判断をすること」、そして一番ダメなのは「判断をしないこと」なのです。
自分軸で生きていくには、もっと周りにどう思われても気にしない、気にならない鈍感さを持ちたいところです。
楽観的すぎず、悲観的すぎもしない「ネアカ」になるには、「自分がコントロールできないもの」「自分が結果に影響できないこと」については思い悩まないようにする、というのも重要です。
※ネアカとは、根っこが明るいこと
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Posted by ブクログ
平井さんのキャリアの経験をもとに、先の見えない時代に自分で主体性を持って生きることを語った本。
・そもそも何をしたいのか、仕事は人生を豊かにする手段で、目的ではない。後悔なく人生を歩んでいくためには、優先順位と、優先順位と、優先順位が大切。
・バブル崩壊後の失われた30年で最も失われ、一国の損失につながってしまったものを具体的に挙げるとしたら、それは「勝ったことのあるリーダーによる大胆なマネージメント」。
・情報社会になり、油断すればおぼれ、流されてしまう。情報を受け取る側の主体性自体が、いまだかつてない重要性を持っている。
・スランプ、マンネリの乗り越え方。仕事の頑張りを変えずに仕事「外」のところで刺激を受ける。
・大きな大役が回ってきたとき、自信が持てなくても任せてくれた人の眼力を信じて、自分事として誠実に仕事を行う。
・プレゼンの結果よりも、今日のランチで悩もう。自分のコントロールできないことに頭を悩ませるよりも、やるだけやったら、人事を尽くして天命を待つ気持ちで、思い悩まない。自分のコントロールできることに頭を働かせる。
・何がわからないのか、どれくらいわかっていないのか、自分でわかることが大事。
全般的に自分の価値観や行動の優先順位、スキルの得意・不得意、知識のカバー度合、など自分を分析し、よく理解することが大切だと思った。EQに言及もあり、知識だけでなく、他人の話をよく聞き、意見を尊重し、誠実かつ公平に接する、人間としての器の大きさも大切だと思った。
入社まもない若いビジネスパーソンに贈った内容ですが、どの世代でも感ずるところはある本だと思います。 -
Posted by ブクログ
※ネタバレ含みます※
心に留めておきたい言葉などをページとともに箇条書きします。長文である点も申し訳ありません。
P81:リーダーに必要な素質「方向性を決めること。そして、決めたことに責任を取ること」
P85:マネジメントの一員として、自分より先輩の方、つまり自分より長く組織に貢献した人とは直接会って1対1で卒業(退職)を促した(敬意と現場視点)。こんなつらい仕事を人任せにするようなリーダーに人はついてこないと考えている。
P89:事情も知らない人が、いきなり経営改革を始めると元からいた社員達からしたら、なんだコイツらになってしまう。そのため、社員の話を聞いて現状把握に努めた。
P99:実るほど頭を垂れる稲穂かな
P105:失敗したら私達はクビにされるけれど、カズはどうせ東京に帰るだけでしょうという現場の不安を払拭すべく、退路を断った
P116:自分の理想やビジョンを追い続ける執念
P117:何から手を付けるべきか?原点に立ち返り、直接社員の話を聞き、会社が置かれている状況を詳しく知る
P133-134:わからないことはわからないと口に出して知るようにする、EQ(心の知能指数)が高い人間であれ、肩書で仕事をするな、「自分は選挙で選ばれるか」という問いが大事
P160:どういう会社でありたいのか、この会社は何のためにあるのか、広範囲なビジネスになったからこそ目指すところの必要性
P169:タウンホールミーティングでは、事前に社員から質問を集める形式はしない、仕込みはしない
P173:この人の話なら聞いてやろうかと思ってもらうためには小さな積み重ね。海外では社員と同じ食堂でランチを取る。
P176:肩書で仕事をするな。
P178:豊田章男さんのInvolve感。リーダーは、自社製品やサービスの一番のファンであれ
P200:異見を求める
P213:異見を求める心がけ。①聞き役に徹する、②期限を区切る。いつまでに何をアップデートするのか。③リーダー自身の口で方向性を決めて、一度決めたらブレずに最後まで責任を持つ
P224:平井さん座右の銘「意志あるところに道が開ける」
P230:ROE(自己資本利益率):株式からのお金をいかに効率よく使っているかの指標、の設定
P231:愉快なる理想工場の建設、いたずらに規模の大を追わず
P232:ROIC(投下資本利益率):資本を有効に活用できているかを示す、の設定
P247:やる気や野望にあふれた社員のボトムアップ提案の採用
P268:現場に足を運ぶことを何より重視してきた、アクセルを120%の力で踏み続けることができるか
P274:生きるために働いてきたが、会社のために働いていたわけではない
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早稲田大学MBA講座の入山教授の勧めで読んだが、文句なしの5つ星。
・アメリカの家電販売店のBest Buyという会社のCEOに2012年について企業経営の立て直しを図ったユベール・ジョリーという方の書いた本。
・企業は人が最も重要な経営資源であり、企業の優先順位も人→ビジネス→財務の順で経営をハンドルした。特に同社の業態上、店舗型の経営が中心であり、売上が店舗から上がる為、店舗の従業員のモチベーション向上=売上向上、具体的な改善策=コスト削減につながるというモデルであった。またe-commerce事業も同社の最寄りの店舗からの郵送を中心に切り替えたことで事業を拡大させるに至った。
・CEO自ら就任する際には実店舗での研修を受けたり、また逆メンター・メンティーでは同社のMinorityだった黒人女性の従業員(部下)を逆メンターにつけて、多様な人種からの同社が抱えてる課題解決を通して、同社全体の従業員のモチベーション向上を図った。
・人のモチベーションをどう改善させるか。パーパスを与える事が重要である。何がその人のパーパスかを把握して、適切なコーチングを上司が与える事が大事。また、画一的なアプローチはない。トップダウン型の指示命令が常に正しくないわけでもなく、ボトムアップが常に正しいわけではない。その置かれてる業態・従業員の特性に沿ってアプローチを柔軟に変えられる事が重要。
・また評価制度については被評価者が5段階中5であると信じていて、評価者が3の評価をつける場合、意見の相違を埋めることは困難。そこで溝を埋めてもモチベアップにはならない。モチベーションを上げるためには、周りの従業員の意見を聞いて、それに伴う自分の改善を行う事が望ましい。その意味では今所属する会社の標語通知→360度評価(逆が望ましいが)というアプローチ理に叶っている。 -
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会社は何のために存在するのか?なぜ働くのか?を考えさせられました。
◾️パーパス(存在意義)とは
・パーパスと人こそが企業再生の鍵
・企業は人であり、従業員がどれぐらいエネルギーを持てるか。それにはパーパスが重要
・企業のパーパスはお金を稼ぐことではない
・金を稼ぐのは必須事項だが、最終目標ではない
・少数の頭の良い幹部が戦略と実行計画を立ててそれを従業員に指示し、インセンティブを使って意欲をかき立てるような古いトップダウン型の経営手法は機能しない
「愛していること」「得意なこと」「世界が必要としていること」「お金を得られること」4つが重なる部分がパーパス
・意味を見いだすと仕事のエンゲージメントが変わる
・パーパスは視野を広げてるものが良い
└「テクノロジーを通じて顧客の暮らしを豊かにする」等
→視野が広がる、士気が高まる、持続可能性がある、最後に利益を生む
・朝起きて、さあ、やるぞ、というものが良い
◾️リーダーシップとは
・その場で最も賢い人間のように振る舞うのではなく、情熱と思いやりを持ったリーダーの方が良い
・強さや完璧さを押し付けない。自分の弱みを見せた方が従業員は奮起する
・共通したミッションに巻き込んでゆくことが効果的なリーダーシップ
・二者択一の問いの98%は「どちらも(and)」と答えた方が良い
・株主か、従業員か、ではない従業員も顧客も株主も地域コミュニティも
・利益は追い求めるものではなく、結果としてついてくるもの
・まず従業員→顧客→財務の優先順位で話す
・従業員はリソース(資源)ではない、ソース(力の源泉)
・偉大なリーダーと良いリーダーの差は意思決定の質ではない、量
・意思決定の量が多いほど、勢いやエネルギーが生まれる
・従業員に「あなたの夢は何ですか?」と尋ね、それを仕事を通じて近づける
・信頼がなければ恐怖が生まれる
①時間をかける
②やると言ったら実行する
③身近に感じられる存在になる(見えない相手は信頼出来ない)
④透明性を持つ
・意思決定を出来るだけ下の層に任せる
・トレーニングよりコーチング
・リーダーは「自分が目立たないこと」裏で控えていて、必要な時に出て行く