あらすじ
「働けば幸せな人生を送ることができるのか?」
「仕事はつらいのになぜ働くのか?」
「好きなことを仕事にしなければならないのか?」
日本を代表する企業・ソニーを襲った三度の経営危機を立て直し、
ソニー再生の立役者となった異端のリーダー・平井一夫が、これから社会人になる若い世代、そして働くことへの悩みを抱くすべてのビジネスパーソンへ向けて今こそ、伝えたい「働くことの本質」。
※カバー画像が異なる場合があります。
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Posted by ブクログ
◾️サマリー
・ソニーの元社長が語る働く人の心構え
・若手からベテランまで学びがある
・強烈なタイトルに共感
◾️所感
新幹線の待ち時間に、駅構内の本屋でたまたま見つけたのが本書である。
タイトルに惹きつけられたと言っても過言ではない。
ターゲットは、20代の若手に向けられた内容に読み取れるものの、マネジメントを行うベテラン層が読んでも気付きがある内容となっている。
キーワードは、自分軸で生きること、優先順位を見誤らないこと、仕事は手段で会社は取引先であること。
我々は働くために生きている訳ではない。
だからキャリアを考えるとは、会社での出世とか技能技術を身に付けるロードマップを描くとかではなく、人生をマクロ視点で見た場合の生き抜く構えのことを指す。これは日頃見失いがちになるため、本書はそのアラートの役目も担っている。
著者は、元ソニーの社長で最近ではニュース番組WBSにも出演される平井一夫さん。
企業のトップに立たれた方だけあって、裏打ちと重みがある内容であった。
◾️学び、心に残った箇所
己の成長を止めないためには、さして苦もなく仕事をこなせるようになったときこそ「次は何をしたいのか」を考え、それに向かって踏み出す勇気が必要です。
ひとところに安住せずに、常に、次へ、次へとあなたをドライブしていきましょう。
これはあなたの様々な可能性を思い描いてみるということです。
一番いいのは、もちろん「正しい判断をすること」です。「これ」と決めたことが的中し、成功するのが一番。それは間違いありません。では二番目にいいのは何かというと、「間違った判断をすること」、そして一番ダメなのは「判断をしないこと」なのです。
自分軸で生きていくには、もっと周りにどう思われても気にしない、気にならない鈍感さを持ちたいところです。
楽観的すぎず、悲観的すぎもしない「ネアカ」になるには、「自分がコントロールできないもの」「自分が結果に影響できないこと」については思い悩まないようにする、というのも重要です。
※ネアカとは、根っこが明るいこと
Posted by ブクログ
平井さんのキャリアの経験をもとに、先の見えない時代に自分で主体性を持って生きることを語った本。
・そもそも何をしたいのか、仕事は人生を豊かにする手段で、目的ではない。後悔なく人生を歩んでいくためには、優先順位と、優先順位と、優先順位が大切。
・バブル崩壊後の失われた30年で最も失われ、一国の損失につながってしまったものを具体的に挙げるとしたら、それは「勝ったことのあるリーダーによる大胆なマネージメント」。
・情報社会になり、油断すればおぼれ、流されてしまう。情報を受け取る側の主体性自体が、いまだかつてない重要性を持っている。
・スランプ、マンネリの乗り越え方。仕事の頑張りを変えずに仕事「外」のところで刺激を受ける。
・大きな大役が回ってきたとき、自信が持てなくても任せてくれた人の眼力を信じて、自分事として誠実に仕事を行う。
・プレゼンの結果よりも、今日のランチで悩もう。自分のコントロールできないことに頭を悩ませるよりも、やるだけやったら、人事を尽くして天命を待つ気持ちで、思い悩まない。自分のコントロールできることに頭を働かせる。
・何がわからないのか、どれくらいわかっていないのか、自分でわかることが大事。
全般的に自分の価値観や行動の優先順位、スキルの得意・不得意、知識のカバー度合、など自分を分析し、よく理解することが大切だと思った。EQに言及もあり、知識だけでなく、他人の話をよく聞き、意見を尊重し、誠実かつ公平に接する、人間としての器の大きさも大切だと思った。
入社まもない若いビジネスパーソンに贈った内容ですが、どの世代でも感ずるところはある本だと思います。
Posted by ブクログ
24/12/22-26 タイトルに惹かれて読んだ。どちらかといえば、これから社会に出る学生や社会人1~2年生向けに書かれている印象だった。もちろん中堅社会人が読んでも得るところはある。平井さんの仕事観がよく分かった。特別なことよりも、当たり前のことを当たり前にやる大切さに共感した。
Posted by ブクログ
自分の優先順位を自問自答。優先順位がわからない場合、これがないと困るという感情や欲望が自然的に湧き出てくるものが潜在的なもの。
仕事はあくまで絵の具の一種。仕事だけを貫くと、仕事が終わった時に何をすればいいかわからなかなり視野が狭くなる。仕事は幸せのためにある。
Posted by ブクログ
仕事は人生の目的を達成するための手段であり、会社は仕事と引き換えに対価を得る契約相手と筆者は述べる。つまり、仕事が人生の最優先かどうかは人それぞれであり、あくまでその優先順位付けの選択権はその人自身にあるということ。当たり前だか、自分の人生なので、自分の行動にはすべて責任を持って行動することが大事だと改めて感じた。結果に対して、人の責任にはしたくないと。
Posted by ブクログ
新社会人?学生向け?と思いきや30中盤の自分にも刺さることの多い本で読みやすかった。
他の本もそうだが自分でコントロールできること出来ないことをしっかり分けて考えることが大切だと。そうすることで「根アカ(プラス思考)」になり、チャレンジしていこう。
仕事は手段、会社は取引相手
こう思うだけでだいぶ楽になる気がする
Posted by ブクログ
ソニーという大企業の社長を務めるような人の考え方を知れるのは、貴重でありがたいと思った。
p54仕事は手段、会社は取引相手。仕事を人生の全てにしない。という一文が印象に残った。
p49世界の仕組みを知るため、新聞に目を通す
政治でも経済でも深堀してみる。それが別の事柄の関心につながり、また深堀する。
p60情報を受け取る側の主体性が、いまだかつてなく重要になっている。全ての情報を1つの思考材料とする。できるだけ伝聞情報には頼らず、あなたの目で確認すること。現地現物主義。自分の目で見てたしかめた情報は強力な思考材料となる。
Posted by ブクログ
上場企業で管理職をしている、20代の視点で読みました。特にEQ(心の知能指数)の考え方や、勇気と自信を持つという点が学びになりました。今日の仕事の向き合い方から変えていこうと思えました。
Posted by ブクログ
新入社員から30歳ぐらいまでの社会人向けの内容だった。仕事は手段、会社は取引相手、は良い表現だと思う。逆境こそ、ネアカで取り組むことの重要性を、筆者の実体験も例に出して語っていて、説得力のある内容だった。
Posted by ブクログ
欠けていたのは、その仕事に対する当事者意識。
当事者意識があれば必ず、こうしたらいいかな。確認しよう。上司はああ言っていたけど、こういう場合はどうなんだろう。聞いてみよう。といった思考が働くはず。
わからないことがある場合何がどのくらいわからないのか把握する。
また努力の的を絞る。
自分で考えてからホウレンソウ。
ホウレンソウの結果上司に何を求めるのか。
→「何が起こっているのか」「それに対してあなたはどう考えたのか」
仕事は手段、会社は取引相手。
会社で孤立して不安にならない、大事なのは社会人としてのバランス感覚です。周りと協力しながらも、周りに流されないこと。あなたの頭で考え、意見を言えること。同調圧力には屈せずに、行きたくない飲み会はさらりと回避する身軽さを持つこと。
自分がコントロールできないことについては思い悩まないという発想。
Posted by ブクログ
定期的に読み返そう!!
あなたの周りには親も友人もいる。会社に行けば上司という指導役がいて、何かと相談できる先輩社員や同期もいる。これくらい恵まれた環境にいたとしてもなお、結局のところ、あなたを助ける最良の人間はあなた自身です。
あなたの人生に起こるほとんどすべてのことが、あなたの選択の結果であり、あなたに責任がある。この意識を持って自分で自分をコントロールすることが、後悔のない人生を形作っていくといっていいでしょう。
つまり、ここで言う「自分をマーケティングする」とは「あなたの存在を知ってもらう」ということ。これには、実は簡単にできて効果絶大な方法があります。
サッと席を立って相手の席まで行き、「すみません、少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか。これなんですけど・・••••」と直接話しかける。要は「顔を見せに行く」のです。
席まで行って話しかけるというのは、ひと昔前ならば珍しくない光景でした。でも今は、社内でもテキストベースでやり取りするのが主流です。口頭で伝えるとしても内線電話で済ませることがほとんどでしょう。そんな時代だから、いっそう「直接、話しに行く」「顔を見せに行く」というのが効果的なのです。
こんな具合に徐々に社内で顔を広げるのは、言ってみれば社内で行う「投資」活動です。
入社して3年もすれば、少しずつ大きな仕事を任されるようになっていきます。そして任される仕事が大きくなるほどに、社内のいろんな職種の人たちに協力を仰ぐ必要性が増えていきます。
入社時から少しずつ顔を広げてきたことが、そこでようやく効力を発揮するのです。
まるで投資の利益を後から得るかのように、力になってくれる「人」という大きなりターンを得ることができる。それが仕事の成果に直結していることは言うまでもありません。
つまり、何かしらの理由で、あなたは投資に見合う「有望株」と見込まれた。基本前には、全員がそうなのです。そしてその見込み通り「高配当株」となり、やがて「この人に投資した分は十分に回収できた」と思ってもらえるかどうかは、あなた次第です。
これを精神論と侮らないでください。「今は先行投資してもらっているんだ」と素直に思えれば、仕事の取り組み方も変わるはずです。早く仕事を覚え、成果を上げられるようになって、会社にリターンをもたらそう。そんな気持ちになれたら、新人としては上出来です。
社会人にとっての勉強とは、専門性を磨くこと
専門性が高くなると「自分にしかできないこと」が増え、それだけ社内でも重宝されるので、必然的に仕事は楽しくなるはずです。あなた自身のために、自分の能力を開拓すべく新たに勉強することは、とてもおもしろく、実利的なことなのです。
希少かつ求められている専門性は、何よりの強みです。この強みがあれば、今いる環境で自分の価値を高めることも、他の環境を追い求めることもできる。つまり専門性は、今いる環境で役立つ武器であると同時に、未来の選択肢を増やす鍵にもなりうるのです。
自分で考えてからほうれんそう
この状況だったら、A、B、Cの3つの対策が考えられるが、どれが一番いいだろうか。それぞれのメリットとデメリットを勘案すると、Cが一番、筋がいいかもしれない」くらいまでは考えてから、上司に報告するのが望ましいでしょう。
「何はなくとも、まず報告!」では、「なるほど。で、どうするの?」と言われるだけです。
ホウ・レン・ソウは、ただ習慣化すればいいというものではなく、短い時間の中でもあなたの思考をいったん噛ませてから上司の元に行くのが、将来有望な30代の行動体系なのです。
周りから信頼されるかどうかの分かれ目は何か。一言で言い表すならば、それは「誠実さ」であると思います。
、自分に対して正直で、かつ厳しく、己を律して働く人は誰からも頼されます。つまり、自分自身がまず頼に足る人物であろうとすること。そういう誠実な人間は周囲から信用されて当然でしょう。
内に秘めたる本当の自がある人は、自分が間違えようと、他者が功績を上げようと、あるいは知らないことやわからないことがあろうとも、己の存在や価値が損なわれるとは感じません。
私が考えるEQが高い人の共通点を挙げると、ざっと次のような感じです。
独りよがりで自分の考えを押しつけるのではなく、対話を通じて共に歩む方向性を打ち出していく。人の意見によく耳を傾け、相互理解を図る。能力面、感情面で相手を慮り、必要なサポートを適時、差し出す。公正・公平な判断に努める。
大事なのは社会人としてのバランス感覚です。周りと協力しながらも、周りに流されないこと。あなたの頭で考え、意見を言えること。同調圧力には屈せずに、行きたくない飲み会はサラリと回避する身軽さを持つこと。
Posted by ブクログ
あと5年くらい早く出会いたかった本。
ダメ上司の件が特に良かった。ある程度距離を取りつつ、まあ、そういう人だよなと思うことにする。腐らず軸を持って進んでいきたい。
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自分の道が間違っていないことを確認できた。
仕事は手段
自分のやりたいことを実現する
会社は取引相手
利益に貢献する代わりに報酬をもらう
これがすごいしっくりきた
常にこの会社で働き続けれるかスルメチェックをしていく
Posted by ブクログ
仕事は手段。会社は取引相手。仕事とは自分のやりたいことを実現するための手段。そして会社とは自分の働きによって利益に貢献する代わりに報酬を得る取引相手。
今日から5年後、10年後のあなたは、今日から1日1日の積み重ねによって形成されていくという当たり前の事実をよくよく頭に刻んでおく。若いうちは時間があるから時間の大切さを感じないかもしれない。でも本当は残り時間が潤沢だからこそ今日からの1日1日をどう過ごすかしっかり考えた方がいい。
誠実さ。どうのように培うか。勇気と自信。自分のミスを、他の人を、わからないことを認める勇気。その勇気を出してみる。抵抗があるかもしれないけどやっていくと、己の存在や価値が損なわれることはない、という自信がつく。
自分の会社外にも目を向けて、視野を広げる。自分の優先順位を見直す材料になり、次の目標と新たな可能性へと目を開かせてくれる。
プレゼンの結果より、今日のランチで悩む。何か起きた、自分が対策を取ることで解決できる問題なのか?イエス→必要な対策を講じる。ノー→それ以上思い悩むのは時間の無駄。自分でコントロールできないことなんだから頭を切り替える。
Posted by ブクログ
コントロールできること、できないことを見極める
EQの大切さ
ダメな上司にあたった時は自分のマーケティングができるチャンスと捉える
今後大事にしていきたい3点
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大切なものをちゃんと大切にする
その選択も全ては自分の責任
若者、時間は最大の資産 複利の成長
単にアドバイスするだけではなく最後まで見届けてあげることがEQ
3つの勇気 自分の間違いを認め修正する勇気 他者を認める勇気 分からないことを認める勇気 ホンモノの実力の証明
自分の優先順位を持つ
ネアカであれ 根源的な自信があるから
自分がコントロールできることで悩む
Posted by ブクログ
ソニー元社長の平井一夫さんの本。ソニーにパーパス経営を導入し復活させ、最近の日経新聞の「私の履歴書」やWBSのコメンテーターで見る機会もあり、気になって読んでみた。
内容としては若手社員向けで、私は対象年齢ではないかな。今の若者で「仕事を人生の目的」と思う人は多くないだろうけど、EQやリーダーの振る舞いについては私の年齢でも参考になった。
Posted by ブクログ
元ソニー社長の平井さんの著書
新人社員から若手社員に向けてのメッセージ
受け身で仕事をするのでなく、優先順位を付けて、考えて仕事をしましょうと言うこと。
心の知能指数であるEQは、他者への共感力や対話力を鍛える上で大切な能力
ダメ上司との付き合い方は、目の前の上司よりも、周りからの評価を考える。
長い社会人生活は、仕事が全てではないけれど、自分でコントールできるようになれば、仕事以外のことに対しても、色々なものが見えてくるのではと思いました。
自分にもあった、輝かしい先の人生を羨ましく思います。あっ、人生捨てた訳ではないです笑
Posted by ブクログ
20代の若者向けの社会人としての心得のような本。一般的なことも多いが、30代でキャリア/人生に悩んでいる自分に残る言葉も多かった。
以下、残った言葉/教訓
・漠然と仕事する/生きるのではなく、常に「何を大切にしたいか/何をしたいか/どこに行きたいか」の優先順位をもつ(自分軸で生きていく)
・ただしそれは何度変わってもいい。初志貫徹と意気地にならない
・確証バイアスを理解し、見たくない情報/避ける情報も見ることで強い判断の土壌になる
・本当に目利きの効く上司は、絶妙なタイミングで部下に失敗をさせる(自分が上司になったときに背伸びさせられるように覚えておく)
・自分の専門性を高めたい一心で努力した(平井さんは法務)→それは仕事の楽しさ・チャンスの拡張に繋がる
・自分がどういうタイプなのか/どういう時に上手く成長するのか理解する、個性を認めて適性を誤魔化さず、誠実にそれが活きるように努力する
・一番ダメなのは判断しないこと。失敗すること以上に悪い。判断しないと何も前に進まず、学びがない。
・自分軸で生きていくには、他人にどう思われても気にしない鈍感さを作る。(自分の頭で考え意見を持ち、断るものは断る。ただ社会人としてのバランスも必要)
・トラブルは常に起こるもの。リーダーは不測の事態でもどっしりと構える。起こったことは仕方ない、今やるべきことをやる
・ネアカである(根っこは明るい、ただリスクなども冷静に考える)→(石丸くんはこれできている)
・簡単に諦める前に「どうしたらノーをイエスに変えられるか」考える
・考えずに出した「ダメ」と鼻血が出るまで考え抜いた「ダメ」は質的に全く違う。
Posted by ブクログ
2534
★仕事観:仕事は手段、会社は取引相手
確証バイアス:目にしたくない信じたくない情報も目に入るように
新入社員:赤字、借金返済
★社会人の勉強:自分の専門性を磨くこと
優先順位:一番重要なのは?インパクトは?コントロールできる?
★EQ:コミュ力×公平性
→良い上司:実務能力×EQ
Posted by ブクログ
主に就活中の学生や新入社員向けに書かれた本。タイトルの割にほぼ仕事に関する内容だった。
それがなくなったら困るもので、自分の優先順位をつけたり、
逆境に立たされても腐らず頑張ると周りの評価が好転するということ、会社以外に居場所を持ち気持ちのバランスをとることは、そうだよなと同意する。
Posted by ブクログ
社会人としての考え方、働き方について書いてある。平易な文章と例えで分かりやすい。
著者のリーダーシップについて、もう少し聞きたかったので、この部分がちょっと期待と違った。
Posted by ブクログ
新社会人になる方に向けておすすめの1冊です!仕事を始めると、学生時代に経験していなかった経験やつらさに直面すると思いますが、その際に解決の糸口をつかませてくれるヒントを授けてくれます