井上達夫のレビュー一覧

  • リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門

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    自分の思想が保守的に少し偏っているのではないかということで、リベラリズムの論調も知りたいと思い読んだ。
    明晰で平易。論理的で実証的。まさに本書の狙い通り、リベラリズムに対する考え方が変わった。政治哲学、法哲学についての理解や考察が深まった。非常に面白い。今後さらにリベラリズムについても勉強していき、自身の考えを確立させたい。

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    2021年04月23日
  • リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門

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    続編も読んだほうがいいのかな。入門としては使えないだろうけど自分語りもおもしろくて快適に井上先生入門できた感じ。ただやっぱり独創性はかなり強いんだろうなと思った。

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    2021年03月09日
  • 脱属国論

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    ネタバレ

    田原総一朗・井上達夫・伊勢崎賢治
    鼎談という形で憲法改正がなぜ必要かを明らかにする。
    まず、本書の立場。
    ーーー9条は全面的に日本の戦力保持を禁止しており、
    そのため自衛隊は軍隊ではないことになっている。
    それゆえ、自衛隊が当然備えているべき法的整備がされていない。
    自衛隊の戦闘行為を支える法律・自衛隊を正しく律する法律両方が不備であり、国際的に見ると違法な集団である。
    現行では、自衛隊の戦力行使は自衛官の自己責任になってしまう。
    だから、日本は全然使えない戦力を持つ軍事大国である。
    このような、いびつな事態を正すため9条は削除か改正しなくてはいけない。
    だいたい こんなところか。正確な記述で

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    2021年02月18日
  • リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門

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    メディアに頻繁に登場するワード、「リベラル」、分かってるようで 掴めていないリベラルの意味を 井上さんの哲学をもって 解明しようとする鋭さ満載で、リベラリズムとは正義であると言い切っているのが気持ちいい
    反転可能性で矛盾を問うて正義たらしめるスタンス、これ正論でしょう

    啓蒙(理性)と寛容の下りが面白く、今の自称リベラルの胡散臭さを 看破するロジックに成り得ている
    自分以外は愚かとする啓蒙
    不平等に干渉しない自閉的態度の寛容
    まるで、
    現在のマスメディアとリベラルにおける あるあるネタのよう

    私生児に対して 認知はしないけど お前は俺を守れと迫る父親〜の例えは強烈!!
    自衛隊の不憫さと平和

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    2017年07月10日
  • リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門

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    初めての井上達夫。本来はかなり固いものを書く法哲学者らしいが、本著はインタビュー形式でわかりやすく、著者が抱く問題意識と、現代の「正義」をめぐる法や政治の論点、観点がよく見渡せたと思う。これ一冊で達観するのは傲慢だと思うが、正義論入門としてよい一冊であった。

    しかしこの井上達夫という人物がなかなか強者だと感じた。真理を見捨てた現代において、正義原理という真理を訴えている姿は純粋に力強くかっこいい。まだ私にはこの人の主張にどのような幅があるのかはわからないが、この内容を種にもう少し学びを進めていきたいと思う。

    「正義論」というとマイケル・サンデルを思い出す人も多いと思うが、サンデルが自著で語

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    2017年05月05日
  • リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門

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    元旦に放送された「朝まで生テレビ!」で井上達夫さんが出演されていて、話していた内容、そのときは天皇制だったり、日米関係のことだったりしたのだけれど、どれもとても説得力を感じ、それをきっかけに本書を手に取りました。

    内容は2章立て。第1章は、この本が発売した2015年前半、安保関連法案のさなかのころの、いわゆるリベラル勢にたいして徹底して批判しながら、天皇制や憲法9条、安全保障などの政治問題を語っています。第2章は、井上さんが自分の専門分野である法哲学に、どう志したのかと云うところから始まって、みずからの思想の変遷と、世界のリベラリズム思想家たち――とりわけロールズ――を批判していくような内容

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    2017年01月13日
  • 憲法の涙  リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください2

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    評判になった著者の『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください―井上達夫の法哲学入門』の続編で、前著で反響のあった憲法・安全保障問題に関する著者の考え方について、誤解を解き、批判に応答することにより、その趣旨をさらに明確にして再擁護することを目的としている。
    憲法第九条は文言上絶対平和主義を採用しており自衛隊は違憲な存在であるという認識のもと、現在の日本の護憲派は、憲法を尊重するふりをしつつ、九条を裏切る自衛隊と日米安保の存在にこっそり便乗する、ないし、それを容認しさえする、憲法論的欺瞞を抱えており、改憲派よりも憲法に対する罪は重いとする。そして、憲法第九条の今後のあり方

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    2016年11月12日
  • 憲法の涙  リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください2

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    前作に引き続き、憲法を巡る諸問題を論じています。
    前作よりも9条の問題にフォーカスしているので、その主張が明確に感じられるなっていますね。
    9条があるから侵略されない、というような主張の間違いが明確に理解できます。
    護憲派こそ改憲を主張すべきという主張がしっくりきます。

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    2016年10月18日
  • リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門

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    前半は、いわゆるリベラリストと呼ばれる人達の欺瞞を明快に暴いていて、彼らが信用できない理由が良く分かりました。
    社会正義の実現を目標とし、それを主張する人間には、ダブルスタンダードとタダ乗りは許されないという事ですが、
    彼らの独善性は周知のとおりです。

    憲法9条を巡る問題も、法理論を突き詰めて考えると明らかに自衛隊は違憲であり、その存在に対する賛否を明確にしない以上、安保法案に対して違憲だ合憲だと言っても解釈論をしているに過ぎず、意味がない。ならばいっそ9条を削除して民主的な議論の下で国民的な合意を作り上げていった方が良いのではないか、という主張も理解できます。

    後半は、自分の理解力の欠如

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    2016年10月07日
  • 憲法の涙  リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください2

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    前作「リベラルを嫌いになっても……」の続編。平易ながらもより論議が深まり、井上さんが考える輪郭が見えてきた。参院選を前に必読だと。

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    2016年07月05日
  • リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門

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    インタビュー形式で書かれていて読みやすかった。内容も深い。題名もまたイイ感じにわかりやすい。著者が法哲学を志した理由の一つに三島由紀夫の割腹自殺に衝撃をうけたこと、自身が組織に順応するタイプではなかったことなど語っていて興味深かった。「いまやるべき冒険」へと著者を駆り立てた編集担当者もすごい。

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    2016年05月13日
  • 憲法の涙  リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください2

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    安倍政権は立憲主義を破壊している!!
    集団的自衛権の行使は憲法違反!!
    9条守れ!!
    と叫んでる護憲派の方々・・・
    ちょっと待って・・・
    護憲派の方々が言うのも何だかおかしいでしょ?
    憲法守れ?いやいやいや・・・
    護憲派の皆様も随分欺瞞があるでしょ・・・
    9条守るんだったら専守防衛どころじゃなく、自衛隊解体で日米同盟破棄だし・・・
    専守防衛を守るんだったら憲法(明文)改正するべきだし・・・

    著者は護憲派を「原理主義的護憲派」と「修正主義的護憲派」の2グループに分けてその欺瞞を突く・・・
    原理主義的護憲派は、9条のもとで自衛隊と日米安保が存在するのは違憲だ、と言いながら・・・
    自衛隊&日米同盟

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    2016年05月10日
  • リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門

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    法哲学、特にリベラリズムについてのインタビュー形式での入門書。語り口調で、平易に述べられているが、中身は深い。しかもかなり論争的な内容になっている。うまく言えないが、著者の考えには、納得できるものと違和感を覚えるものが混在していた。また、全部理解できたとはとてもいえないが、リベラリズムの根本的考え方をなんとなく掴むことができたと思う。自分はどちらかというと価値相対主義にシンパシーを感じているが、多様な価値観の共存は必要だが、価値相対主義はダメ(なんらかの真理は前提とすることが必要)という著者の主張もわからなくはないと感じた。

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    2016年03月26日
  • リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門

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    ●アメリカはもとより国際的に見ても、アジア女性基金のように、法的責任ではなく道義的責任として、戦争責任の問題に踏み込んで「他国民」に賠償・謝罪した例はないはず
    ●価値相対主義は自己の価値判断に対する他者の批判の可能性を閉ざす点で、独断的絶対主義と変わりない。われわれの価値判断の可謬性を認めるなら、価値相対主義も斥けられなければならい
    ●中世は多様な諸勢力の相互制約で成り立っていた、それが主権によって崩されていく中で、その制約として人権が生まれた。主権と人権が対立するのではなくて、人権が主権に内在する制約としてとらえられる。
    ●国家主権にあって他の主体(グローバル企業、NPO)に無いもの→答責性

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    2016年01月20日
  • リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門

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    筆者がインタビュアーの質問に答える形なので読みやすい。そして著者のめざした通り、特別に政治や哲学の勉強をしてこなかった一般人(の私)でも『忍耐強く』読めば、政治について、目指すべき社会のあり方について、正義について。そして今の政権の正統性について‥考えざるを得ない。
    読みながら何度もなるほど!と目から鱗がポロポロ落ちました。

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    2016年01月17日
  • リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門

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    まず、リベラリズムが自由主義ではないということに驚いた。リベラルは、本来は「正義主義」とでも訳すべきでると。公正、公平を最も重んずる思想であると。その中で、グローバルジャスティス、世界正義という概念が現れる。僕も正義とは胡散臭いと思っていた。どの陣営も正義を謳うが、その正義が争いを引き起こすと。しかし、それは本来の正義ではない。実は、正義というものは厳然と存在するが、どの正義も、それらの解釈に過ぎず、その解釈の差異で争いがおこる。しかし、世界正義というものを構築していくことは無駄ではなく、必要なことだと本書から感じた。価値を相対化するだけでは後ろ向きだ。様々な価値を受け入れつつ、それでもなお、

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    2015年10月20日
  • リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門

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    少し前に出張で入った。北大生協の書籍店で、店の前の
    平台に大きく置かれていた本書。
    どちらかというとリベラル的な考え方のほうが、
    個人的に好ましいと思っているので、読んでみました。
    内容的には少し難解ではありますが、著者の考え方
    論理展開。批評の仕方はとても面白く、
    頭のいい人だなあと感心します。
    また、物事の見方としてのひとつの考え方の事例として、有用である部分も多くあったと思います。
    やはり、絶対正義(正統)の追求、現在の政権の危うさ
    などは誰かが言い続けなければ(思い続けなければ)
    ならないのではと思います。

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    2015年08月04日
  • 対論 憲法を/憲法から ラディカルに考える

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    改憲論議を柱とした、憲法学、政治学、社会学、法哲学など様々な分野の対談集。それぞれ異なった視点からの指摘は、示唆に富む。個人的には政治学者・杉田敦のツッコミが、もっともラディカルで刺激的。民主主義ってなんだろう⁇と改めて考えさせられる一冊。

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    2012年02月06日
  • リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門

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    流し読み
    世界正義(グローバルジャスティス)に基づく複合的で反転可能性のあるアプローチ。
    経験談も交えたインタビュー形式なので分かるような分からんような。新書程度にまとめた方が分かりやすい。

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    2025年07月11日
  • ザ・議論! 「リベラルVS保守」究極対決

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    リベラル対保守の対決というテーマだが、井上達夫(リベラル)と小林よしのり(保守)の二人の主張に合わない勢力に対する批判が主体だ。「大衆の欺瞞」への論評など個性的で面白い。

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    2022年08月16日