賀十つばさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
妻が隠れて通っていたブックカフェに、夫も妻に隠れて常連になってしまうお話
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妻の様子がなんだかおかしい。毎週金曜日に仕事と偽って、近所のカフェに通っているのだ。常連客は、不登校の小学生に、定年退職した男性、憧れの日本で暮らす外国人、そして僕!?自分の居場所が見つからないお客たちに、店主は美味しいコーヒーと焼きたてのスコーンと共に、本を処方するが……。心もお腹も満たされるブックカフェ、営業中!
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小説家の田中道也(みちや)
家の幼児で妻の歌奈(かな)に電話したが繋がらない
妻の勤め先である、税理士の義父に電話をすると -
Posted by ブクログ
読者の私にとって、懐かしい本と再会した気分も味わえる1冊でした。
作家の夫は仕事へ行っているはずの妻が、毎週金曜日に内緒でブックカフェに通っていることを知ります。その理由を探るつもりが、いつの間にか妻に内緒でブックカフェの常連になっていました。
店主ドゥリトル先生のブックカフェには、洋書がずらり。英国風スコーンがとてもおいしそうでした。ここでお茶をしながら1日読書なんて、最高の環境に思えました。
ここではドゥリトル先生が、常連さんにさりげなく本も処方してくれます。
自称佐藤さんには『ドリトル先生航海記』
フリースクールに通うさくらちゃんには『長くつ下のピッピ』
70歳前後の男性、吉 -
Posted by ブクログ
早速、ドリトル先生シリーズも長くつ下のピッピも、ふたりはともだちも、読みたくなった。翻訳版も、英語版も。
しかし…“佐藤さん”は、心が広すぎるというか、なんというか。
確かにこっそり後をつけて、身分を隠してカフェの常連になって…というのは褒められた行為ではなかったかもしれないけれど、歌奈の方にも秘密はあったわけで。
結末にもやっとしたままこの感想を書き始め、「なんだかなー」と思っているうちに、もしやこれって、男女の脳とか思考の特性によるものか?!などと考えたりもしたけど、やっぱり、“佐藤さん”と、歌奈と、ドリトル先生も含めて、私にとっては、なんだかなーの結末なのです。
あ、でも、トータルで