賀十つばさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「バニラな毎日」を読んで、とても楽しい読書が出来たので、間を開けずに続編を読んでみました。
私はお菓子が大好きですが、お菓子にまつわるお話はもっと好き。
お菓子によって元気付けられています。
「バニラの毎日」から続く登場人物が、読み進めるうちに、実際に存在し生活している気分になります。
そして、5月から病気療養となり、多忙な毎日からのんびりとリハビリしてきた自分と重ねて読ませていただきました。
好きな時間に起きて、好きなお菓子を焼き、のんびり読書をしていた私も、病気が完治し再就職が決まり、私のこの約7ヶ月は「バニラのバカンス」のような大切な時間となりました。
こんなにのんびりとこの本を読むこと -
Posted by ブクログ
読みやすくて、2時間弱で一気に読んでしまった。こんなのは久し振り。
いつもの日常から、急に物語が動き出す感じが、主人公と一緒にドキドキしながらすんなりお話に入り込んでしまった。傍から観てる感じじゃなくて、主人公と同じ目線で読み進めていく感覚だったのは、最後まで主人公だけは本当の名前が出てこないからっていうのもあるのかな。主人公の感じ方も、飾らなくて、押し付けがましい優しさとかもなくて、でもパートナーや出会う人への、迷いながらも感じたらパッと動く感じ、とても好感を持った。
優しい物語だけど、作者さんの、日本の社会への問題意識も端々に感じて、そこも共感した。
最後の展開も、よくある綺麗な感じじゃ -
Posted by ブクログ
金曜日、仕事に行っていると思っていた奥さんが、なぜかブックカフェに通っている…
理由が気になった夫、田中道也さんも、徐々にブックカフェに通うようになり、お客さんとドュリトル先生(マスター)と交流していくおはなしです。
各章ごとに、お客さんへの処方箋としての本が出てくるのですが、長靴下のピッピ、懐かしい!
登場する本もいつか読みたい✨
現状1冊で完結しているようなのですが、田中夫婦が今後どうなるか知りたいような、知りたくないような…!
どちらに転んでも、ドゥリトル先生にも、田中道也さんにも、お互いがいてくれて良かったと思います…。
スコーン食べたくなる… -
Posted by ブクログ
タイトル、そういうことかぁ〜
可愛らしいタイトルにキュンとしながら読み始めたが、まさか主人公にとって重大な出来事(危機)に関連するとは。
前作で一度畳んだお店を再び開店することになり、本作では営業を再開した『パティスリー・ブランシュ』が舞台になるのだが、1話から波乱が巻き起こる。所々コメディータッチで描かれるので重たい気持ちにはならないし、甘いお菓子がさらに気持ちを軽くしてくれる。
チーズケーキやエクレア、馴染みのあるスイーツのレシピも興味深い。料理において時短やお手軽が流行になりつつある今、手間をかけて本来のレシピでスイーツを作ること。読書での擬似体験ではあるけれど心が豊かになる。
最終話「