楪一志のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
第一作目で安楽死希望者だった少女がアシスターとなり、安楽死希望者、そして自分自身の過去や思いと向き合っていく
今回は主人公の渚の身近な人や向き合わなくてはならない人が安楽死希望者となり前に現れるという、本人も相手もとても辛くきつい内容があったけれど、ひたすら相手と自分と向き合いお互いに心を通わせていくすがたが羨ましくもあり、綺麗に感じた
また、自分の生き方の最後を考えさせられる安楽死希望者も現れ、ある意味彼のような最後は幸せの形の一つなんだろうな、と納得してしまうような場面もあり、一作目以上に読みごたえがありました。
生き方や存在の意義を考えさせられるけれども答えは中々でないものだし。
そんな -
Posted by ブクログ
安楽死が合法化された世界が舞台
私たちの世界も国によっては安楽死は認められていて、カナダは安楽死の先進国らしいです。
タイトルのレゾンデートルが「存在理由」「存在意義」その存在が持つべき意味や、存在することで社会や周囲にどのような価値をもたらすのか、といった意味合いを含む言葉、
この本の主人公に合っている言葉だと感じた。
もしこの本の世界の様に安楽死が認められていて、生きづらさを抱えていていたら自分は申請するのかな?
等考えながら読んだり、其々の章に登場する安楽死希望者の思いに泣きそうになったりと感情が忙しかった。
エピローグで面談をした人たちがその後どうなっているのか、しっかりと拾っていて